
松山をつなぐ日々。#7|2026年9月活動記録
ご覧いただきありがとうございます!
酒田市地域おこし協力隊で松山地域を担当している齋藤麻依です。
毎月、松山地域で全戸配布している「地域おこし協力隊通信」とともに、酒田市松山地域で過ごした一か月を振り返ります。地域おこし協力隊通信では伝えきれなかった出来事や、その時に感じたことも、このnoteに記録していきます。

たくさんの人が集まり、大きな輪が生まれた夏。
9月はそこから少し落ち着いて、
改めて地域の中に目を向ける1か月になりました。
地域の人が持っている「得意」。
子どもたちが考える「松山の未来」。
「こんなことをやってみたい」という声。
そして、地域の外にある人や場所との新しいつながり。
一つひとつは小さな出来事ですが、
その積み重ねが、少しずつ次の活動につながっています。
今月も、松山での活動を振り返ります。
「つくる」をきっかけに、人がつながる
9月4日、松嶺コミュニティセンターで
「木の実たっぷり!スワッグづくり教室」を開催しました。
講師は、松山で活動されている「うさぎの尾っぽ」さん。
木の実やドライフラワーなど、秋を感じる素材を使って、
参加者の皆さんは、それぞれ自分だけのスワッグをつくりました。

同じ材料を並べても、選ぶものや配置、
束ね方によって完成する作品はまったく違います。
ものづくりの時間には、不思議と自然な会話が生まれます。
初めて会った人同士でも、作品を見せ合ったり、材料について話したり。
気がつけば、作品だけではなく、人と人とのつながりも生まれている。
そんな時間になりました。

今回講師をお願いした「うさぎの尾っぽ」さんには、11月にも「お正月飾り教室」を開催していただく予定です。
一度のイベントで終わるのではなく、
「また一緒にやってみたい」
という気持ちが、次の活動につながっていく。
こうした小さな循環を、これからも松山の中につくっていきたいと思っています。
中学生が考える「松山の未来」
9月9日には、東部中学校で行われた「地域活性化探究学習」の発表会に参加しました。
7月に、私自身が生徒の皆さんに地域おこし協力隊としての活動や、松山についてお話ししたことから始まった今回の探究学習。
その後、生徒の皆さん自身が松山について調べ、考え、それぞれの視点から発表してくれました。

発表の中には、中学生ならではの視点やアイデアがたくさんありました。
大人が考える「地域活性化」と、子どもたちが見ている「松山」は、少し違うのかもしれません。
だからこそ、面白い。
地域の未来を考えるとき、そこに暮らす子どもたちの声も、これからの松山をつくる大切な材料になると思っています。
今回の発表を聞きながら、「この子たちが大人になったとき、松山はどんな場所になっているんだろう」そんなことを考えました。
地域の魅力を、地域にいる人自身が見つけ、考えて、言葉にする。
その経験もまた、まちづくりの一歩なのだと思います。
ものづくりの「今」を見に、くらふとフェアへ

9月19日・20日には、「くらふとフェア」に参加しました。
会場には、さまざまなジャンルの作り手と作品が集まっていました。
作品を見るだけではなく、
「どうやってつくっているんですか?」
「これはどんな素材ですか?」
と、作り手の方のお話を聞くこともできました。
そこで改めて感じたのが、
「ものをつくること」は、人と人が出会うきっかけになる
ということ。
作品そのものだけではなく、
「これをつくっている人がいる」
「こんなことが得意な人がいる」
ということを知ることで、人への興味も生まれます。
そして、作り手の方にとっても、自分のつくったものを誰かに見てもらい、言葉を交わすことが、次の活動への力になる。
松山でも、こうした「つくる人」と「楽しみたい人」が定期的に出会える場所をつくれたら。
そんなことを考えながら、会場を歩きました。
今後、松山で活動していく中でも、今回の出会いや学びを活かしていきたいと思います。
「やってみたい」から始まった、いどばた会
そして9月24日には、松嶺コミュニティセンターで、第一回目の「いどばた会」を開催しました。
テーマは「Instagramをやってみよう会」でした。
松山でお話をしていると、
「Facebookはやっているんだけど、Instagramはよく分からなくて……」「若い人がやるものでしょ?」という声を聞くことがあります。
でも、実際には、
「写真を撮って載せてみたい」
「自分のお店や活動を知ってもらいたい」
「ペットの写真を残したい」
そんな「やってみたい」を持っている方もいます。
だったら、もっと気軽に聞ける場所があってもいい。
そんなところから始まったのが「いどばた会」です。
きっちり勉強する講座というよりも、
「これってどうするの?」
「ちょっと教えて」と気軽に聞ける場所。
お茶を飲みながら話したり、
何気ない会話から新しいアイデアが生まれたり。
そんな場所になったらいいなと思っています。
「やってみたい」を、やってみる場所へ
こうした活動を続ける中で、私自身の中でも少しずつ見えてきたことがあります。
それは、
「イベントを開催すること」だけが目的ではないということ。
ワークショップを開催すれば、人が集まります。
ものづくりをすれば、会話が生まれます。
中学生と一緒に地域を考えれば、新しい視点に出会えます。
そして、その一つひとつの経験の中から、
「今度はこんなことをやってみたい」
という新しい声が生まれてきます。
その「やってみたい」を、次はどうしたら実現できるだろう。
そんなことを考えながら、現在、松嶺コミュニティセンターの一部を活用した、新しい交流の場づくりの準備も進めています。
「こんなことをやってみたい」
と、おしゃべりできる場所。
思いついたことを、実際にちょっと試してみることができる場所。
誰かの「得意」と、別の誰かの「やってみたい」が出会う場所。
そんな場所を目指しています。
ふじストア跡地の未来へ、少しずつ
私のミッションは、旧ふじストア跡地を、地域にとって必要な新しい拠点へとつなげていくことです。
だからこそ、
「どんな場所があったらいいですか?」
と、いきなり聞くだけではなく、まずは小さくやってみる。
人が集まってみる。話してみる。つくってみる。
誰かの得意を借りてみる。
子どもたちの声を聞いてみる。
地域の外の人ともつながってみる。
その中で、
「これ、松山にあったらいいね」
というものを少しずつ見つけていきたいと思っています。
9月の活動を振り返ると、スワッグづくりも、東部中学校の探究学習も、くらふとフェアも、いどばた会も、一見するとまったく違う活動に見えるかもしれません。
でも、私の中ではすべてつながっています。
人が集まる。人と人が出会う。誰かの得意を知る。
「やってみたい」が生まれる。
そして、それを次の一歩につなげていく。
その積み重ねの先に、ふじストア跡地の未来があるのだと思っています。
9月、松山で見つけたもの
今月も、たくさんの「小さな種」を見つけることができました。
秋の素材を楽しみながら、自然と会話が生まれたスワッグづくり。
中学生が自分たちの視点で考えた、松山の未来。
ものづくりを通して出会った、地域の外の作り手たち。
「Instagramをやってみたい」という小さな一歩。
そして、
「ここで、こんなことができたらいいね」
という、まだ形になっていないたくさんの声。
地域おこし協力隊として活動していると、つい「何か新しいことをしなければ」と思ってしまうことがあります。
ただ、松山には、すでにたくさんの「いいもの」がある。
人も、技術も、経験も、記憶も、アイデアも。
私の役割は、それを見つけて、つないで、
少しだけでも形にしてみることなのかもしれません。
そして、その先に「やってみたい」が生まれたら、一緒にやってみる。
そんなことを繰り返しながら、松山の未来を少しずつ育てていけたらと思っています。
10月も、また新しい出会いが待っています。
松山をつなぐ日々は、まだまだ続きます。
来月の活動報告もぜひ、お楽しみに!