La'cryma Christi Live @Zepp Namba [大阪] 2025.12.24 ライブレポート
La'cryma Christi LiveTour 2025-2026 Night Flight 〜final call〜
2025年12月24日(水) Zepp Namba [大阪]
行ってまいりました。
主観多めですが、早速ライブレポを書きたいと思います。
これは、もう二度と観られないと思っていたバンドの「奇跡の夜」の記録。
ネタバレします。ご注意ください。
開場は、ほぼ予定通り17時45分に開場。スムーズにどんどん開場したと思われます。
そのあと、開演18時30分予定がなかなか開演せず…約17分ほど押しました。
メンバーの登場を待ちわびた会場を飲み込むようにかかったSEは、Dear Natural
青い照明の中、ラクリマの世界観へ誘うかのごとく鳴りひびく…。ざわめく会場。
SEが流れる中、メンバーが登場。
ピンク髪のベース・SHUSEは赤に黒襟のジャケットを羽織ってクールにカッコよく、少しウェーブかかった金髪のドラム・LEVINは上下白の衣装に身をつつみ爽やか。ややウェーブなロン毛の金髪を流した髪型で登場した下手ギター・shinobuは高身長で麗しい。
亡きギタリストKOJIのギターを大切に抱えて登場した上手ギター・HIROは、軽く口づけをギターに落とした(ように見えた)。戦友の姿はステージにはない。でも、そのギターに魂が宿っているかのように見えた。
そして、ボーカル・TAKAが最後に現れる。
ゴージャスなシルバーのロングジャケットを羽織り、まさに12年前にタイムスリップしたような…いや、ラクリマが解散した2007年に戻ったような錯覚を覚えた。スラリとした体躯にオーラをまとって。ボーカリストとしての立ち振る舞い。彼は他のメンバーと違って、現在は音楽業界から離れており、12年間のブランクがあるのに、だ。
そしてみんながきっと予想していたとおり、Night Flightから始まる。
始まった瞬間、私の涙腺が崩壊した。始まる前には妙に落ち着いていて、実感が沸かない程だったのに。
聴きたいと思っていた音楽を再び生で聴けたこと、そして全身で浴びるLa'cryma Christiの音楽に感情が爆発して、フラついて、席に座り込んでしまった。涙が一気に溢れて、息ができない、過呼吸を起こしかけていた。それほどまでに圧倒的なパフォーマンスだった。
LEVINの力強いバスドラが響き、SHUSEのグルーヴがぐいぐいと引っ張り、静かに暴れるHIROのギター、阿吽の呼吸でそっと寄り添うShinobuのギターはKOJIの音をなぞり。そして、個性豊かなメンバーの音をふんわりと、心地よく包むTAKAの歌声。
その場にいる人たちは、みんな夢のように感じたかもしれない。悲しみや苦しみを感じながらステージを観ていた人は、いなかったのではないかと思う。それほどまでに幸せな感情が観客席から漂っていた。ステージと観客、幸せの相互交換。ただただ純粋に、待ちわびた空気感で満ちていた。それに呼応するかのように、期待以上のものを発揮するメンバーたち。
そして、感動の幕開けから間髪入れずにSHUSEが煽り出す。激しいドラムが会場を震わせる。
気付いたら、ヘドバンしてた。
ヘドバン、12年ぶりかもしれない。
「PSYCHO STALKER」
(私が初めて参戦したラクリマラストライブ名古屋のアンコールがこの曲で、ものすごく滾ったのを思い出す。あれから19年経つのに、鮮明に覚えている。それほどまでに強烈だった。なぜかあのときは波にのまれて3列目SHUSE前で観ていた。手が届きそうな近距離で泣きそうになったっけ。)
TAKA「ナイトフライトの最終案内にみんな間に合ったようだね」
とグラサンをかけたまま、ニッコリ。
お家芸と言われている(笑)
「久しぶりなのに、TAKAを呼ぶ声が小さいなっ!!」も聴けたので、ホントに2曲でも十分ってくらいの満足感だった。
TAKA「昨日は楽しみすぎて、、、9時間半寝ました!!」
いやいや、寝すぎですよ、客席爆笑。
「今日はクリスマスイブ!もしかしたら君の隣は、サンタさんかもしれないね」には、客席失笑…。
その様子にクックックッて楽しそうに笑ってました。相変わらずの宇宙的なMCに冷たい反応の観客、このやりとりさえ懐かしくて嬉しくて、そうそうコレコレって感じだった。
雪が降って白く煌めくライトに照らされたかと思えば、深い森林の奥底に誘われ緑色の神秘的な光に包まれて。
KOJIが「TAKAさん体を持っているなら、歌ってよ」と夢枕に3回立ったから、このライブが実現したと話す、TAKA。
KOJIの代表曲とも言える、爽やかで明るいPOPナンバー「未来航路」
ステージ上に吊るされたスクリーンに大きくKOJIが映し出される
今までのライブ映像を編集した、KOJI多めの映像が。
風がそよぐ中、軽やかにギターを奏で、客席を見渡すKOJIの輝く瞳が美しかった…。
ここで涙したファンも多かったのではないだろうか。私は号泣した。この演出は、ズルい。
「偏西風」「Siam's Eye」と初期の定番曲が続く。
驚くほど、色褪せてない。
90年代に発表された楽曲のはずだが、2025年の今聴いても変わらぬ新鮮さだ。
異国情調溢れるメロディアスな楽曲とTAKAのやわらかなハイトーンボイスは、まさに唯一無二と言えるのではないだろうか。
独特なファンの振りも健在。
偏西風では風がたなびくように左右へと手を振り、Siam's Eyeでは瞳を表すかのようにユラユラと優しく揺れる。
メンバー紹介はこのあたりだったかな。
このライブをソールドアウトにしたドラマーは誰かな!?とLEVINをコール。クルクルと回る華麗なスティックさばきは健在で、音でもパフォーマンスでも絶えず魅せてくれる。
この人がいなければラクリマはなかった、同じ大学でロック研究会にいて、袖にフリンジ付きの衣装を着てボン・ジョヴィを弾いてたと言う紹介で、SHUSE。
そして、この人がいなかったらやはりラクリマはなかったと、同じ大学だったHIROを紹介。このときハイタッチというか、手をパンッと合わせて軽く握った(ように見えた)ニッコリするTAKAとHIRO。感激のあまり、崩れ落ちてよく見えてません。
そして、時々本当にKOJIがステージにいるみたいだと見間違えるギタリスト、Shinobuと紹介。背格好も風貌も似ていて(おそらく寄せてくれていた部分もあったかと)、控えめにやや緊張気味に声援を浴びてました。
「このステージにいる6人と、ファンのみんなを合わせてLa'cryma Christiです!」
次は、心の奥底に眠っていた激情をギターに叩きつけるかのようにHIROが演奏する「SCREAMING」
中東を思わせるかのような旋律と世界観がたまらない「イスラエル」
「Blossom」では、固定のポジションを離れて、SHUSEが上手にいったり、HIROが下手に行ったり。そこでHIROがShinobuの肩に寄りかかる。
「肌の色や生まれた場所で、いったい人間のなにが理解るのだろう」
この歌詞にぎゅぎゅっとラクリマらしい願いや思いが込められているように思う。たまらなく好きな歌詞を口ずさみながら、ステージを見あげることのできる幸福感にひたすら感謝した。
続く「月の瞼」では、おなじみの「YOKOHAMAへ行こう」のフレーズは「大阪へ行こう」で歌うTAKA。
「絡ませた指と指」のフレーズでは、ステージ上に掲げられたKOJIのギターを愛おしそうに触れる。あのときと変わらぬ笑顔で歌う。
ここで再びMCへ。
「あれから12年経って、みんな楽しいこと悲しいこと、辛いこと、たくさんあったと思う。でも辛いことかあったら、オレたちの音楽に逃げてほしい。ラクリマの音楽で癒やすから」
「12年経って、ローソンのアプリをがんばってダウンロードしてくれてありがとう。ちゃんとできた?」とファンの年齢層的に対して心配する声を少し茶化しながら言ってみるチャーミングな一面も。
「この曲でオレたちのことを知ってくれた人も多いんじゃないかな」
そんな曲紹介で始まった「With-you 」
再びステージ上のスクリーンに、PVと過去ライブの映像を編集したものが流れる。
SHUSEが拳を突き上げて、煽る。
変わらぬ歌声、パフォーマンスもあれば、変わってしまったこともある。
もう君なしじゃ 生きられない
このフレーズを口ずさみながら、辛いことを抱きしめながらも前を向いて生きていく強さを感じて、再び視界がかすんだ。拭いても拭いても乾くことのない、涙だった。
そしてラストソングのコールで「Blueberry Rain」
もう本編が終わることの早さに落胆と悲しみの悲鳴があったが、すぐにラクリマの音楽の世界へと運ばれる。
あぁ「ナイトフライトに行こうよ」のフレーズで終わるこの曲こそ、本編最後にふさわしい。
永遠にこの曲たちを何度も何度も繰り返したい気持ちになって、胸が締め付けられた。
それこそ、アルバム「Sculpture of Time」を何度も何度も繰り返し聴いていたファンは、音楽の海外旅行を疑似体験をできたのではないかと思う。
本編が終わったのがこの時20時10分頃。まだ早い、まだアンコール3回くらいはいける。
青いライトがつくステージに向かって、アンコールを叫び続けて5分ほどで、黄金色に輝くライトに照らされる。
「アンコール、ありがとう。今回アンコールは、選択式で2曲用意したんだ。どっちがよいか挙手してね。まず1は、ギタリストの12弦ギターが炸裂する曲。2は、ボーカルが最高音域に達する曲。さぁどっち!?」
1に手を挙げる人は少なく、圧倒的に2に手を挙げる人が多くて。でも、もしかして…
どっちを選んでも同じ曲だという、オチ付きでした。
「アンコールをするのに交換条件がある。こっちからこっちへ流れるウェーブが見たいな!」
上手から下手へと流れるウェーブを強要、いや交換条件として提案。
あまり客席の反応が良くないと、少し拗ねていましたTAKA。無理やり3度のウェーブを促し、非常に嬉しそうでした。
「Zambara」
HIROのギターから始まり、オリエンタブルなメロディーに合わせてTAKAが歌う。
変調を繰り返し、ひとつの曲で多彩な表情を見せる。ゆったりまったりと漂っていたかと思えば、透明感のあるTAKAの高音が響き渡る。
ところどころさすがに高音を出すのにキツそうな雰囲気もあったが、今これだけ再現できることに鳥肌が立った。
「White Period.」
美しく揃った手扇子がステージへ捧げられる。
そしてアップテンポな「南国」へ
サングラスをこのあたりでやっと外したTAKA
キャアと悲鳴があがっていました、目力強く、より客席との距離も近くなったのか、煽ってましたね。客席が嬉しくて楽しいと、自分たちも嬉しい。その姿を肉眼で観ることができて、胸がいっぱいになった。
「THE SCENT」
定番な流れながらも嬉しくてたまらなかった。
そして、アンコールが終わり、再びステージから姿を消すメンバー。バックには「With-you」が流れ、アンコールの声の代わりに、客席からは合唱が巻き起こる。
届いてほしい、この感謝と喜びを。
もう一度、メンバーの姿が見たい。
そんな聖なる夜の純粋な願いが込められた歌声だった。
そして、再びステージに光が灯される。
なんと、そこで出てきたのはサンタ姿のメンバー!
颯爽と出て来たTAKAは、なぜかノースリーブ、V字に大きく開いた胸元、おそらくチラッとお腹まわりも見えそうな、サンタ服。
LEVINは愛らしいルックスにピッタリなかわいいサンタ姿、Shinobuは意外とサマになってる上下赤のサンタ姿。
HIROは赤いジャケットを着ていたが、1人だけサンタ帽をかぶってなかったので、サンタ風概念衣装。
SHUSEは全身サンタ衣装で現れ、白いヒゲまでつけて、ヨボヨボに腰まで曲げて歩いて登場。
サンタ姿のメンバーに客席からはメンバーを呼ぶ声がやまない。
最後に演奏されたのは、この日にふさわしい「雪になって消えた2人」
この時だったか、TAKAがもっと来いよと言わんばかりに前列の客席に手を伸ばし、ハイタッチ!
サービス精神旺盛なSHUSEは客席に絶えず目配りを行って、飛んだり跳ねたり。拳を突き上げて煽ったりとムードメーカーとして、ライブ全体を引っ張った。
HIROは長い黒髪をバサバサと上下に振りながら、気持ちよく暴れていて、時折前へせり出しながら、客席を遠くまで見渡して目に焼き付けるように頷きながら弾いていたのが印象的。
歌詞に合わせて、泣く真似をしたり、スティックを上に放り投げるパフォーマンスで見せるLEVINは、強風が舞い上がるような音で会場を何度も沸かせた。
そして、KOJIの代わりに大役を担ってくれたShinobuは大きなアピールはしてなかったものの、ビックリするほど違和感なくあの難曲たちを弾きこなし、HIROとの相性も抜群だった。技術的なことも去ることながら、リスペクトの念を抱きながらステージに立っていたことが容易に想像できた。それほど真摯で、紳士な佇まいとギターだった。
最後は隣の人と手をつないでとTAKA。ステージのメンバーも手をつなぐ。
深々とお辞儀をした客席とメンバー。長くお辞儀をした彼らの姿を忘れられない。
終了は21時5分。幸せな2時間20分だった。
満足感も高く、セトリ最高だったの声も聞こえた。
結局長くなってしまった、ライブレポ。できるだけ主観は控えたつもりですが、どうしても中の人の感情が漏れ出たものになりました。すみません。
このステージは、本当に奇跡だった。KOJIがこの世を去り、TAKAは音楽業界を離れ、また同じようにステージで観ることは叶わないと誰もが思っていたなかでの奇跡だった。その奇跡のステージにたどり着くまでは、高い壁を何度も乗り越えてきたに違いない。TAKAはきっと半端なステージを見せたくない。だからこそ、半年かけてトレーニングをして、身体も喉も整えてきた。だから、あの時と変わらない、それ以上のステージを届けてくれた。
他のメンバーも年齢を感じさせないパフォーマンスだったし、間違いなく以前に比べて格段にパワーアップしていた。圧倒的なパワーに飲み込まれてしまいそうになる瞬間が何度もあった。
私がここで伝えたいのは、この復活ライブはおそらく最後だということ。もちろん個人的にも何度も行ってほしいと思っている。ただ、それぞれの事情があるからこそ、きっと継続的は難しいのだと思う。願わくば何度も観たいところだが、「永遠」はない。それを教えてくれたのは、本日ステージに立つことができなかったギタリストの死だ。メンバーも年齢を重ねる。いつまでも同じではいられない。そして、客席にいる私たちも同じ。健康でなにひとつ不安がない人でも、この世の中、明日なにが起こるかわからないのだ。
噛み締めて、抱きしめて、ラクリマの音楽に浸ろう。
もし、行きたいけどまだチケットを手にしていない人は、ぜひチケットを手にして、奇跡のステージを体感してほしいと願います。
La'cryma Christi LiveTour 2025-2026 Night Flight 〜final call〜
2025.12月24日 Zepp Namba [大阪]
1.Night Flight
2.PSYCHO STALKER
3.Warm Snow
4.Forest
5.未来航路
6.偏西風
7.Siam’s Eye
8.SCREAMING
9.イスラエル
10.Blossom
11.月の瞼
12.With-you
13.Blueberry Rain
An1
14.Zambara
15.White Period.
An2
16.南国
17.THE SCENT
An3
18.雪になって消えた2人(サンタ衣装)
その他詳しい公式情報は下記へ
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