性格は変えなくていい|なぜ同じことで苦しむのか?“性格ではなかった理由”に気づく自己理解note(エニアグラム×7日間感情ワーク)
なぜか同じことで、
何度も苦しくなる。
人が変わっても。
場所が変わっても。
その理由を、
エニアグラムは
「防衛」で説明します。
① 性格は欠陥ではない
「性格を直したい」
そう思ったことはありませんか?
怒りやすい自分。
不安になりやすい自分。
人に合わせすぎる自分。
強く出てしまう自分。
人はよく、こう言います。
「私はこういう性格だから」
怒りっぽい。
気にしすぎる。
人に合わせすぎる。
そして多くの場合、
それを「性格」として受け入れます。
でも、
もしそれが
性格ではないとしたら?
もしそれが、
生きるために身につけた
「守り方」だったとしたら?
② なぜ、その性格は苦しさを生むのか?
ではなぜ、
その性格が苦しさを生むのでしょうか?
答えは単純です。
守りが固定されるからです。
たとえば―
「ちゃんとできていない」と思われるくらいなら、
最初からやらない。
役に立てなかった自分を、
あとから何度も責め続ける。
上司の曖昧な一言を、
最悪の未来まで想像してしまう。
空気が悪くなるくらいなら、
自分が我慢すればいいと思ってしまう。
否定される前に、
先に強く言い返してしまう。
期待されると、
応え続けなければいけない気がする。
縛られるくらいなら、
関係ごと距離を取ってしまう。
完璧でない自分を見せるくらいなら、
徹夜してでも整える。
波風が立つくらいなら、
自分の本音を後回しにする。
それは弱さではありません。
むしろ逆です。
それは、
あなたが今まで生き延びるために
作った防衛です。
守ることが目的になった瞬間、
世界は、
少しずつ、
狭くなる。
あなたは今まで、
自分を守るために、
必死で防衛してきた。
③ エニアグラムの本当の意味
エニアグラムはよく、
「9つの性格タイプ」として
紹介されます。
でも本来のエニアグラムは
性格診断ではありません。
それは
人がどのように自分を守るか?
それを理解するための地図です。
エニアグラムでは
この防衛の違いが、
9つのタイプとして現れます。
・責任に誠実でありたい人
小さな頃から、
親や先生が求めていることを、
きちんとやらなければいけないと
思ってきた。
職場では、
いつも仕事をきちんと仕上げている。
期限は守る。
ミスもほとんどない。
上司から信頼されている実感もある。
でも、
遠くから聞こえてくる。
「なんだあいつ、優等生ぶりたいのかよ?」
「確かに仕事はできるけど、細かすぎるんだよね。」
「質問してくる時も、なんか重箱の隅つつくみたいで。」
違う。
自分はただ、
責任に誠実でありたいだけだ。
いい加減に終わらせたくない。
任された以上、
きちんとやりたい。
それだけだ。
でも、
その姿勢は、
ときどき、
「面倒な人」
に見えるようだ。
ーー
家に帰ってから考える。
自分は、
細かすぎるのだろうか。?
もっと
力を抜いた方がいいのだろうか?
でも―
いや、違う。
責任があるなら、
きちんとやるべきだ。
そうやって、
もう一度、
自分を納得させる。
そしてまた、
明日も同じように
きちんと仕事をする。
・誰かに喜んでもらうことで、自分の居場所を感じる人
子どもの頃から、
友達や家族を助けることで、
喜んでもらえたら満足してきた。
学校の休み時間、
クラスメイトと楽しく話していた。
そのとき、
ふと気づく。
窓の外を見ながら、
ひとりで座っている子。
私は、
友達の輪から
そっと離れた。
「ねえ、〇〇さん、
よかったら、
みんなでお話ししない?」
その子から返事はない。
でも、
なんとなく気になって、
もう一度声をかける。
「もしかして、
今日は気分が悪いの?」
それでも、
返事はない。
私はさらに続けた。
「じゃあ今日じゃなくてもいいから、
話したくなったら、いつでも来てね。」
きっと、
喜んでくれると思っていた。
でも、
返ってきた言葉は違った。
「ちょっと静かにしてくれる?ウザいのよ。」
〇〇さんは
それだけ言って、
静かにその場を離れていった。
――
その日の授業は
ほとんど頭に入らなかった。
ずっと考えてしまう。
私が悪かったの?
余計なことを
言ってしまったの?
ただ、
ひとりでいるのが
寂しいんじゃないかと
思っただけなのに。
私はただ、
喜んでほしかっただけなのに。
そして、
もしあの時、
少しでもいいから、
私のことを見てくれていたら、
私は、
こんなに苦しくならなかった
のかもしれない。
その夜も、
〇〇さんの顔が
何度も浮かんだ。
なかなか
眠れなかった。
・不安に備えようとする人
小さい頃から、
親の言動や周囲の変化に敏感で、
先回りして、
心配してしまうことが多かった。
会社で、
新商品の企画案を作ることになった。
どの客層にも
届くような案を考える。
もしA案がダメでも、
次があるように、
B案を作る。
それでも足りない気がして、
C案も考える。
あらゆることを想定して考える。
数日かけて、
ようやく形になった。
「新商品の企画案を
A、B、Cと考えました。
ご一読いただけますよう
お願いします。」
そう言って、
上司に手渡す。
――
その日、
上司は用事で
会社に戻ってこなかった。
残業のため机に戻っても、
なんとなく落ち着かない。
「どの案を
良いと思ってくれるだろう?」
「それとも
全部ボツになるんだろうか?」
――
帰宅してからも、
頭の中で考えてしまう。
明日聞けばいい。
それは分かっている。
でも、
もし、
全部ダメだったら?
もし、
見当違いな案だったら?
もしかして、
考えが浅かったのでは?
――
そんな考えが、
何度も浮かんでくる。
――
誰かに、
確認したくなる。
これで問題ないか、
どこかズレていないか、
一言でいいから、
大丈夫だと言ってほしい。
――
スマホを手に取る。
同僚の名前が浮かぶ。
でも、
こんな時間に聞くのもどうなんだろう。
そもそも、
自分で判断するべきことなんじゃないか。
聞いたところで、
本当に安心できるのか。
――
画面を開いたまま、
指が止まる。
――
もし、
「大丈夫」と言われても、
本当にそうなのか、
また考えてしまう気がする。
――
一つ考えると、
また次の不安が浮かぶ。
――
大丈夫かもしれない。
そう思った直後に、
やっぱり違うかもしれないと考える。
――
気づけば、
時計は深夜を過ぎている。
明日になれば
分かるはずなのに、
答えを待つことすら、
落ち着かない。
――
考えても、
答えは出ないのに、
考えることを、
止められない。
・自分はどこか人と違うのでは?と感じる人
幼い頃から、
周囲と少し違う感覚を持つ自分を、
どこかで意識していた。
特別なのかもしれない。
でも同時に、
少しだけ浮いているような感覚もあった。
――
冬の帰り道。
「ねえねえ、この動画見た?」
「ヤバいよね、これー。」
クラスメイトたちの会話に、
なんとか合わせながら歩いていた。
ふと、
視線が止まる。
葉の落ちた木の枝。
その先に、
小さなつぼみがひとつ。
――
なぜか、
目が離せなかった。
何を感じているのか、
うまく言えない。
ただ、
少しだけその場に残ってしまう。
何かがある気がする。
でも、
それが何なのかは分からない。
言葉にしようとすると、
少し違う気がした。
――
「ねえ、〇〇ちゃん、何してるの?」
声に引き戻されて、
振り返る。
何か言おうとして、
少し迷う。
「……さっきの、つぼみ……」
それだけ言って、
言葉が続かなかった。
クラスメイトは、
少し不思議そうな顔をして、
前の方へ戻っていった。
――
そのあとも、
何度か、
同じようなことがあった。
理由は分からないのに、
ふと立ち止まってしまう瞬間。
何かを感じている気がして、
でも掴めなくて、
少しだけ、
その場に残る。
――
思い出すたびに、
少しずつ違う気がするのに、
どこか同じものに
触れている気もする。
――
あのときのつぼみも、
もうとっくに咲いているはずなのに、
なぜか、
まだ残っている。
――
これまで、
何度もあったこと。
そして今も、
ときどき繰り返している。
私は、
みんなとどこか違うのかもしれない。
でも、
何が違うのかは、
やっぱり分からないまま。
・評価を失うのが怖い人
小学校の頃から、
周囲の期待に応えることで
自分の価値を確認していた。
すごいね。
そう言われるたびに、
少しだけ安心した。
――
就職して、
会社の営業部を志望して、
3年あまり。
成果を出すために、
馬車馬のように
働いてきた。
数字は、
嘘をつかない。
結果が出ていれば、
評価もついてくる。
それが分かっていたから、
迷いはなかった。
――
結果、
将来の営業部のエース候補として、
期待されるようになった。
期待されている。
その事実が、
何よりの証明だった。
成果を出すため、
体力的に無茶をすることも
多かった。
でも、
若さでいくらでもカバーできると
思っていた。
――
冬が来た。
寒い。
そしてある日、
熱が出た。
でも、
出社した。
マスクをつけて
仕事をする。
「おい、〇〇君、
今日は休みなさい。」
心配した上司が
声をかけてくる。
でも、
首を横に振った。
「課長、
次の商談、
これだけは外せません。
やらせてください。」
自然と、
言葉が出ていた。
――
数日後。
熱は
39度まで上がっていた。
――
「休みなさい。
今回の商談は、
私の方から先方に言っておく。
君は頑張っているよ。」
自宅からかけた
電話の向こうで、
上司は静かに言った。
でも、
その言葉は、
どこか遠くに聞こえた。
――
もし、
この商談を逃したら、
今まで積み上げてきたものは、
どう見られるだろう?
エース候補としての期待も、
変わってしまうかもしれない。
――
「頑張っている」
そんな言葉は、
評価にはならない。
結果がなければ、
意味がない。
――
あと一件。
あと一つ結果を出せば、
大丈夫だ。
そう思った。
――
あのときの判断も、
少し考えれば分かる。
何を優先するべきだったのかも。
どう動くのが正しかったのかも。
――
でも、
止まる理由にはならない。
――
次は、
もっと確実に取る。
同じことは繰り返さない。
――
そうやって、
また次の結果を考えている。
・楽しい気分を止められるのが嫌な人
幼い頃から、
楽しいことに没頭することで、
不安や痛みから離れる。
気づけば、
それが当たり前になっていた。
――
「もう、別れよう。」
付き合っている彼女から、
LINEが届いた。
「なんで?」
そう返しながら、
頭のどこかでは思っている。
ちゃんと話せば大丈夫だろう。
なんとかなるはずだ。
――
しばらくして、返信が来る。
「ごめんなさい。
付き合い始めた頃、
あなたは明るくて、
話題も豊富で、
いつも
楽しいことばかり言ってくれていた。
それには本当に感謝してる。」
スマホの画面を、
無言で見つめる。
少しだけ、胸がざわつく。
――
「でも、」
その一言で、
空気が変わる。
「私が悩んでいる時、
ちゃんと話を聞いてほしい時でも、
あなたは楽しいことを言って、
ごまかして、
私の話を聞いてくれなかった。」
――
一瞬、思う。
そんなつもりはなかった。
むしろ、
なんとかしようとしていた。
空気が重くならないように、
少しでも楽になるように、
大丈夫だって、
思わせたかった。
その方が、
うまくいく気がしていた。
――
でも、
言葉が出てこない。
何か返そうとして、
指が止まる。
――
「本当は、
ほんの少しでいいから、
私と向き合ってほしかったの。」
その一文を見たとき、
少しだけ、分かってしまう。
――
自分は、
避けていた。
彼女の痛みも。
そして、
自分の中にある重さも。
――
しばらくして、
最後のメッセージが届く。
「さようなら。」
――
画面を見つめたまま、
動けなくなる。
昨日まで、
なんとかなると思っていた。
少し話せば、
戻れる気がしていた。
――
でも、
もう、戻らない。
――
胸の奥に、
重たいものが残る。
今までなら、
すぐに何かで紛らわせていた。
新しいこと。
楽しいこと。
次に進めば、
この感覚も消えると思っていた。
――
でも今回は、
少しだけ、止まる。
消えないままの感覚が、
そこにある。
――
楽しいことばかり追いかけてきた。
その方が、
うまくいくと思っていた。
実際、
それで乗り越えてきたこともあった。
――
でも、
向き合わなければ、
消えないものがあった。
――
ここで、
初めて立ち止まる、
……のはずだった。
――
ふと、
頭のどこかで、
別のことが浮かぶ。
そういえば、
前から気になっていた場所があった。
行ってみたら、
少しは気分が変わるかもしれない。
新しいことを始めれば、
この感じも薄れるかもしれない。
――
スマホを持つ手が、
少しだけ動く。
検索画面を開く。
その瞬間、
ほんの少しだけ、軽くなる。
――
……でも、
さっきの言葉は、
まだ消えていない。
胸の奥に、
そのまま残っている。
進もうとしている自分と、
残ったままの感覚が、
同時にそこにある。
・自我を抑えて育ち、大人になっても抱える
ささやかな葛藤
小さかった頃を思い出す。
自分の家で、
自分の誕生日のお祝いの話だった。
「来週は〇〇君の誕生日のお祝いに、
外に食べに行くわよ。
〇〇君、どこがいい?」
自分の好きなものを言っていいのか、
迷っていた。
僕には兄が2人いた。
「俺、中華がいい。」
「俺、お寿司がいいな。」
「だめよ。〇〇くんの誕生日だからね。」
勢いよく手を挙げて、
自分たちが食べたいものを言った兄たちを、
母はたしなめる。
どこにでもありそうな、
家庭の団らんの風景。
でも、
たとえ両親の許可があっても、
僕は何も言えなかった。
しばらくして僕は言った。
「僕は何でもいいよ。
お兄ちゃんたちで決めたもので。」
父と母はあっけにとられて、
何も言えなかった。
一方で、
兄たちが、
来週何を食べたいかで争っていた。
僕の希望を言えば、
兄たちは自分たちの好きじゃないものを
選ばされるかもしれない。
それが嫌だった。
自分のわがままで、
誰かに無理をさせるなら、
自分を抑えたほうがマシだ。
そうやって、僕は育った。
そして今、
大人になった僕は、
会社でも家庭でも、
ささやかな選択の場面で
同じ葛藤を繰り返している。
会議で案を出すとき。
家族で週末の予定を決めるとき。
友人とのランチで行き先を決めるとき。
自分の意見を言ったら、
場の空気を壊すかもしれない。
周りが迷惑だと思ったら嫌だ。
そんな思いが、
心の奥でざわつく。
だから、
つい言う。
「まぁ、どっちでもいいよ。」
口に出すのは簡単だ。
でもその裏には、
いつも心の中の小さな痛みが残る。
・誰にも頼らずに生きてきたから誰にも頼れない
長女である私には、
弟と妹がひとりずついた。
家はお世辞にも平穏とは言えず、
両親は喧嘩ばかりで、
結局離婚した。
母の元に残された私は、
高校生になると
授業の後でアルバイトに明け暮れた。
普通の青春というものを
捨てざるを得なかった。
母と、
そして弟や妹を守るためだった。
「本当は誰かに頼りたかった、
守ってほしかった。
でも、
誰にも頼れないから、
自分が強くなるしかなかった。」
高校卒業後は大学に行かず、
すぐに就職し、
その後しばらくして起業した。
弱味を見せないために強くなる。
そう思って自分を奮い立たせてきた。
強さは、
自分を守るために必要な鎧だった。
実際、
それでここまで来た。
仕事も、
結果も、
全部、
自分で掴んできた。
誰にも頼らなくても、
やれる。
そう証明してきた。
でも――
気づけば、
任せられる人間がいなくなっていた。
気づけば、
ひとりで抱えることが当たり前になっていた。
それでも、
問題はない。
やれるからだ。
でも、
このままずっと、
ひとりでやり続けるのか?
そう思った瞬間、
少しだけ、
言葉にできない違和感が残る。
・ひとりで自分の心を守ることを選んだ末の苦悩
子どもの頃は共働きの家庭で、
母が保育園に僕を迎えに来るのは
いつも遅く、
小学校でも鍵っ子だった。
ひとりでいることに慣れ、
むしろひとりを選ぶようになった。
ひとりでなにかに没頭していたわけではない。
安心していられる場所を、
自分の内側を見つけただけだ。
ひとりでも退屈しないよう、
本や図鑑を読むことを好んだ。
それが僕の、
心の防衛の始まりだった。
ひとりでも、
退屈ではなくなった。
その代わり、
人と打ち解けるのが下手になった。
人と話していて、
急に、
自分のプライベートスペースに
踏み込まれたら
どうしよう?
自分の生活を、
根掘り葉掘り聞かれたら
どうしよう?
それが怖くて、
いつも最初は人との距離を取る。
ひとりの時でも
深めていけることはある。
でも、
人との関係性を持ちたいと思った時、
距離を取ることに
慣れてしまった癖は、
逆に、
人と打ち解けることを
妨げる。
④ この記事でできること
この記事では、
エニアグラムを
「性格診断」ではなく、
防衛の理解
として読み解きます。
そして
自分がどんな守り方をしているのか
それがどんな苦しさを生んでいるのか
そこからどう自由になれるのか
その入口を、一緒に見ていきます。
ここから先では、
エニアグラムを使って、
自分の防衛パターンを理解する方法を
具体的に説明します。
⑤ 実践の入り口
まずはこれだけでいい。
感情が動いたあとに、
問いかけてください。
今、
私は何を守ろうとした?
責めない。
止めない。
分析しすぎない。
ただ、言語化する。
そしてもう一つ。
ほんの少しだけ違う選択をするなら?
大きく変えなくていい。
揺らすだけでいい。
ここまで読んで、
自分の守り方が
少し見えてきたかもしれません。
大切なことを、ひとつだけ言います。
あなたが守っているものは、
あなたの弱さではない。
でも、
それを守り続ける限り、
同じ苦しみは終わらない。
あなたは、
ずっと自分の性格のせいで
苦しんでいると
思ってきたかもしれません。
でも、
もしそれが「性格」ではなく
あなたを守るための防衛だったとしたら?
そして,
その防衛の正体を
言葉にできたとしたら?
同じ苦しみは、
少しずつ終わり始めます。
その方法をここから説明します。
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