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映画『HAPPYEND』を東京国際映画祭で

気になっていた映画、「HAPPYEND」を、東京国際映画祭でアフタートークつきで見た。

きっかけは、東京国際映画祭に参加したことがなかったので上映作品を見に行きたかったことと、この空監督の「HAPPYEND」を、香港の俳優、劉俊謙がおすすめしていて興味があったから。

見終わった後には監督と出演俳優たちによるトークショーもあり、作品世界への補助線をひいてもらった。

若干、わかりにくい映画ではある。
設定が、今の日本そのままのように見えるのに、独裁政権がありうる近未来と、ほぼ同じ、若干ずれている、という仕様だからかも。
作品紹介によると、「決して遠くないXX年後の日本」とのこと。

佐野史郎さん演じる校長先生の高校が主な舞台。
思いつきと勢いで行動したり、思い込みが強かったり、友人を焚き付けたり。

ハイティーンの頃のキラキラ=大人が眉をしかめるふるまいが、誰もが一部は思い当たるような日常の「あるある」で描かれる。

それなのに舞台がちょっとずれた架空の世界で、独裁やデモが頻発している張り詰めた世界なので、見ている側に違和感が生じる。
この違和感が、この映画の見どころかも。

説明的なセリフがないこともわかりにくい一因だが、だからこそ、誰かが決めたルールが厳然としてある世界に入り込めるのかもしれない。

この映画の一シーンを見て、高校生がタバコを吸うのは、
「大人に言われた通りにはしない」
「自分は大人が思う通りのものとは違うものなんだ」
ということを、そうはいっても大人にわかってほしい振る舞いなのかもしれないと初めて感じた。

わかって欲しい、という願いがないのであれば、タバコよりもっとキテレツな、大人が理解できないことだっていいはずだから。

「誰もが世の中なんて変えられないと最初から諦めてる」と同世代を責める子に、「そういう君が最初から同世代を諦めてる」と返す先生はかっこよかった。

部室を床掃除している彼の、掃除したところを選んで歩いて怒られる彼女。
たわむれながら部屋の隅にかたまるふたりのシーンが一番好きだ。
可愛いいい絵だった。

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