「大丈夫」と笑う前に、本当の気持ちはどこへ行ったのだろう
嫌だったはずなのに、その場では笑っていた。
困っていたはずなのに、「大丈夫です」と答えていた。
そして家に帰ってから、どっと疲れる。
そんなとき、自分の気持ちがわからないことまで責めなくていいのだと思います。
感情を抑えることは、弱さではなく、その場を安全に過ごすために覚えた方法だったのかもしれません。空気を壊さないように。誰かを困らせないように。嫌われないように。
長く続けてきた反応は、「今日から素直になろう」と決めただけでは変わりにくいものです。
だから私は、感情の名前を当てることより、体に小さく尋ねるところからでいいと思っています。
胸は重くないか。喉は詰まっていないか。お腹がきゅっと縮んでいないか。
答えが「よくわからない」でも大丈夫。わからないという今の感覚も、自分から返ってきた大切な答えです。
飲みたいものを選ぶ。すぐ返事をせず少し時間をもらう。「今日は難しいです」と短く伝える。
そんな小さな選択を重ねるうちに、置き去りにしてきた気持ちが少しずつ戻ってくることがあります。
感情は、急いで変えなくてもいい。まず、そこにあると気づくことから。
体の内側にある、まだ言葉にならない感覚を丁寧に確かめる「フォーカシング」については、笑顔の学校のページでご案内しています。

