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【新モデルNamazu】Sakana AIの「Sakana Chat(サカナチャット)」をアイデア出しからAIライティングで実践解説!【進化プロンプト】

みなさん、こんにちは。
AI共創イノベーション・ワンダー佐藤です。

最近、生成AIを使っていて「なんか日本語がちょっと不自然だな」「長い文章を作ると途中からどんどん単調になっていくな」って感じたこと、ありませんか?

実はこれ、多くの方が抱えている悩みなんです。海外製のAIモデルは英語ベースで作られているので、日本語の微妙なニュアンスや文化的な背景を拾いきれないことがあるんですよね。

でも、ちょっと待ってください。

2026年3月、日本発のAIスタートアップSakana AIが、消費者向けチャットサービス「Sakana Chat」をリリースしました。これがね、使ってみるとかなりいい感じなんですよ。爆速で動いて、日本語が自然で、しかも「自己進化する」という、ちょっとワクワクする特徴を持っています。

今回は、このSakana Chatの強みを3つの軸で解説し、さらに「進化プロンプト」という使い方もご紹介します。

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Sakana AIってどんな会社?

まず、Sakana Chatを作ったSakana AIについて少し触れておきますね。

Sakana AIは東京に拠点を置くAIスタートアップです。「Sakana」は日本語の「魚(さかな)」から来ています。魚の群れが単純なルールから一つの知的な動きを生み出す——その「集合知」のイメージがそのまま会社の哲学になっているんです。

共同創業者は以下の3名です。

  • Llion Jones:「Attention Is All You Need」論文の共著者

  • David Ha:元Google Brainの研究者

  • 伊藤錬:COO、日本人の共同創業者

会社のコンセプトは「自然の法則、進化、集合知をAIに取り入れる」こと。つまり、自然界の仕組みからヒントを得てAIを進化させていくという発想です。企業としての評価額は約26億ドル(約4,000億円)に達しています。身近な例で言えば、日本のAIスタートアップとしてはトップクラスの規模感ですね。


強み①:日本文化を「ちゃんと分かっている」AI

Sakana Chatの最大の強みは、日本の文化や文脈をしっかり理解しているところです。

Namazuシリーズとは

搭載されているモデルは「Namazu(ナマズ)」シリーズ。鯰(なまず)は地震を予知する存在として日本文化に深く根付いていますよね。このネーミングからして、日本文化へのリスペクトが感じられます。

Namazuシリーズは、海外の大規模言語モデルをベースに、日本での利用に最適化する「事後学習(ポストトレーニング)」技術を施したモデルです。現在、以下の3つが公開されています。

  • Namazu-DeepSeek-V3.1-Terminus:DeepSeekベース

  • Llama-3.1-Namazu-405B:Meta(Llama)ベース

  • Namazu-gpt-oss-120B:OpenAIベース

ちょっと意外ですよね。ベースは海外のモデルなのに、そこから日本仕様に仕上げているんです。

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バイアスと検閲の是正

具体的に何が変わるかというと、大きく2つあります。

一つ目は、バイアスと検閲の是正。海外モデルでは、政治的なトピックに対して回答を避けたり、曖昧にしたりする傾向があります。Namazuはこうした「自己検閲」を是正し、客観的な事実に基づいて多角的に回答してくれます。テストでは、ベースモデルが72%の質問を拒否したのに対し、Namazu適応版ではその拒否率がほぼゼロになったそうです。

日本語の自然さ

二つ目は、日本語の自然さ。実際に使ってみると、文章の柔らかさが全然違います。大げさな表現を使わず、ニュートラルなトーンで書いてくれる。いわゆる「AI臭さ」が少ないんですよね。比喩を無理に入れたり、やたら感嘆符を使ったりしない。この抑制的なトーンは、日本語ネイティブが読んでも違和感の少ない文章を生み出してくれます。


強み②:操縦しやすい——ステアリングの良さ

ここ、大事なところです。

AIツールは「賢い」だけでは使いものにならないことがあります。自分の意図通りにコントロールできるかどうか——この「操縦性」がすごく重要なんですよね。

Sakana Chatは、この操縦性がとてもいいんです。

たとえば「箇条書きではなく全部散文で書いて」と指示すれば、ちゃんとそのスタイルで書いてくれる。「重要なところだけ箇条書きで」と言えば、そこだけ箇条書きを入れてくれる。トーンやスタイルの変更もスムーズに反映されます。

ブログ生成をお願いしたときも、いきなりレポート調にならず、最初から「こんにちは」と読者に呼びかけるブログらしい文体で書いてくれました。これ、地味にうれしいポイントです。多くのAIは指示しないと硬いレポート調になりがちなんですが、Sakana Chatは文脈をちゃんと読み取ってくれるんですよね。

感覚としては「柔らかいハンドリング」。車の運転に例えるなら、思った方向にスッと曲がってくれる、そういう気持ちのいい操作感があります。


強み③:自己進化するAI——「進化プロンプト」の可能性

Sakana AIの技術的な哲学には「進化」というキーワードがあります。同社が公開しているオープンソースフレームワーク「ShinkaEvolve」は、LLM(大規模言語モデル)を突然変異エンジンとして使い、プログラムを世代ごとに進化させていくという仕組みです。「Shinka(進化)」はもちろん日本語の「進化」から来ています。

この進化の考え方を、チャットでのプロンプト設計に応用できないか? そう考えて試してみたのが「進化プロンプト」です。

コンテキスト腐敗という問題

AIに長い文章を生成させたり、エージェント的に自律走行させたりすると、だんだん出力が単調になっていくことがあります。これを「コンテキスト腐敗」と呼んでいます。

原因はいくつかあります。AIが自分の文章をさらに材料にしてどんどん作っていくと、内容が画一的になってしまう。途中の情報へのアテンション(注意力)が薄くなる。全体的にアテンションが均等に広がって、結果的にどこにも集中できなくなる。こうした現象が重なって、文章が「腐敗」していくわけです。

進化プロンプトのやり方

やり方はとてもシンプルです。

まず最初に、探索的なプロンプトを投げます。たとえば「日本の伝統文化から考える新しい日本人とは? 検索せずに新概念を出して」というように。

Sakana Chatはここで、日本文化の知識を活かしたアイデアをいくつか出してくれます。「型のフリーダムとしての日本人」「間のデザイナーとしての日本人」「侘び寂びを更新する人」といった、なかなか深い概念が出てきます。

次に「さらに進化させて」と入力します。たったこれだけのプロンプトです。

すると、先ほどのアイデアが一段階抽象化・発展します。「型のフリーダム」は「文化OS」へ。「間のデザイナー」は「時間の生態系デザイナー」へ。概念が進化していくんです。

さらにもう一度「さらに進化させて」と入れると、今度は「文化OS」が「文明OS」へと展開する。そしてもう一回やると、壮大な文明レベルの話から一気に「日常のOS」へと戻ってくる。進化が一方向ではなく、螺旋的に変化していくのが面白いところです。

もし進化が単調になってきたら? そのときは「今までと異なる進化を促して」と入力すればいい。すると「場としての日本人」「人工と融合する日本人」「宇宙の日本人」など、まったく異なる方向性のアイデアが出てきます。

なぜこれが効くのか

ShinkaEvolveの仕組みと同じ発想です。LLMを「突然変異エンジン」として使い、既存のものをより良いもの、あるいは別のアプローチへと提案させる。探索と活用のバランスを取りながら、良いものだけを残して次の世代に進化させていく。

Sakana Chatはこの探索方向への振り方がうまく、プロンプトチェーン(前後のつながり)もしっかり効きます。「全部見て」と言えば、スレッドの最初から最後まで全部つなげてまとめてくれる。自己アテンションがしっかりかかるんですよね。


アイデア出し × 日本文化の相乗効果

この進化プロンプトが特に力を発揮するのは、日本文化と掛け合わせたアイデア出しの場面です。

Sakana Chatは、「侘び寂び」「間」「縁」といった日本特有の概念をしっかり理解しています。だからこそ、これらを起点にした概念の進化が深くなる。「縁のキュレーター」から「関係性のアーキテクト」へ、といった展開は、日本文化を理解しているモデルだからこそ出てくるものでしょう。

日本語自体がいろんな言語を吸収してきた「翻訳の言語」でもあります。漢字、ひらがな、カタカナ、和製英語——この多層性を活かしたAIは、新しいコンセプトのネーミングや、異文化を橋渡しするアイデア出しにも向いているんじゃないかと思います。


まとめ:Sakana Chatの使いどころ

Sakana Chatの強みをまとめると、こうなります。

日本文化特化——バイアスや検閲を是正し、日本語が自然。AI臭さが少ない。 操縦性の高さ——トーン、スタイル、構成のコントロールが柔らかく効く。 自己進化——「さらに進化させて」の一言で、コンテキストが螺旋的に深化。コンテキスト腐敗を防ぐ。

使いどころとしては、日本文化を活かしたアイデア出し、コンセプトの発展、自然な日本語での文章生成が特にいいですね。AIエージェントとしても、コンテキストの腐敗を防げる可能性を持っているのは大きな魅力です。

リリースされたばかりのSakana Chat。ここからどう進化していくのか、楽しみでなりません。

「進化」をコンセプトに掲げるAIが、これからどんな未来を切り拓いていくのか。その答えは、私たちが実際に使いながら、一緒に見つけていくものなのかもしれませんね。


動画はこちら 【自己進化AI】Sakana AIの『Sakana Chat』の強み徹底解説!日本文化を理解し自己進化するAIが爆誕!(+進化プロンプトも解説)

【プロフィール】
ワンダー・佐藤源彦(さとう もとひこ)
1977年生まれ
MBBS & AI共創イノベーション主催。
医療系の研究所、心理学の研究所の勤務を経て独立し、現在は生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)と心身に関する研究をしている。
主著『かんたんプロンプト』(芸術新聞社)『東洋医学と潜在運動系』(たにぐち書店)、2年間専門誌に連載、論文執筆などの執筆業を行いつつAI共創ライティングを開発中。
心理学・カウンセリング・コーチングをAIに技術転用し、AI共創プロンプトエンジニアリングを開発している。
AIスクール・AI企業研修・AIアプリ開発などを行う。

✅ワンダー佐藤源彦・著『かんたんプロンプト』(芸術新聞社から刊行)
※プロンプトエンジニアリングの基本から応用、タスク実行までを網羅
https://amzn.asia/d/80zVtv8

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