フロントマンの座を捨ててマイケミへ。DVD『Life on the Murder Scene』で暴かれるフランクのクソデカ感情と歴史- 初期マイケミの結成秘話に迫る!
現在では入手困難なMy Chemical Romanceの初期ドキュメンタリーDVDをようやく見たのだけど、結成秘話やらプロデューサーのコメントやら初期の泥臭いライブ映像やら色々密度が濃すぎてちょっと待ってほしい。
実は今回、日本語字幕のボタンを押したのになぜか表示されなくて、一瞬困惑した。でも、そのまま見始めたら、彼らの言葉がスルッと脳内に入ってきて、なんだか泣きそうになってしまった。
高校生の頃、推しが何を言っているのか全く理解できなくて、それが悔しくて死に物狂いで英語を勉強し始めた。
最近は Oli(BMTH)やヤングブラッドの音が崩れまくるなヨークシャー訛りと格闘する日々で耳をバキバキに鍛えられていたせいか、マイケミメンバーの英語が信じられないくらいクリアに、優しく聞こえたのだ。
ジェラルドが真剣に語る言葉も、フランクのちょっと口の悪いジョークも、翻訳というフィルターを通さず、彼らの声の温度のままダイレクトに自分の鼓膜に届く感覚。
ああ、私の人生、この瞬間を迎えるためにずっと英語を勉強してきたんだな
大袈裟じゃなく、心の底からそう思えた。彼らの歴史を、彼ら自身の言葉でそのまま受け取れたこと。それだけで、あの頃からの自分の努力がすべて報われた気がした。
ぶっちゃけ普段きっついヨークシャー訛りのオリバーとかヤングブラッドの英語に慣れてるとマイケミメンバーの英語めっちゃくちゃ聞きやすくて、英語ってこんなに聞き取りやすいんかありがとう????って感謝してる🤣
サムネはワイの机です。だんだん増えてくジェラルドのpop!人形🥹 pop!沼。
ちなみに、今回私が見たのは『Life on the Murder Scene』という現在では廃盤になっているドキュメンタリーDVDだ
ツアー裏側のエピソードだけでなく、マイケミの結成秘話や、フランクがバンドに加入した経緯、そして初期からのライブ演奏やバンドとしての進化の歴史がこれでもかと生々しく記録されている。
今後ブラックパレードでバカでかいスタジアムを沸かせる圧倒的なオーラを得る前の、彼らの等身大で泥臭すぎる荒削りな剥き出しの熱量のパフォーマンスと日常、バックステージでのわちゃわちゃを見ると彼らもただの一人の青年なんだなとしみじみ思う。
Just a man, I'm not a hero
Just a boy, who had to sing this song
Just a man, I'm not a hero
I don't care
この泥臭いドキュメンタリーの彼らを観た後に、のちの彼らが世界中で歌い上げることになる『Welcome to the Black Parade』のこの歌詞を思い返すと、どうしたって涙腺が限界を迎えてしまうだろう????
ファンなら絶対に見て損はない(というか必修科目レベルの)傑作だ。
特にライブとドキュメンタリーのフランク・アイエロが可愛くてかっこよすぎて、完全に狂わされてしまった。
まず声を大にして言いたいのが、ライブ映像の音響の素晴らしさ!
イヤホンで聴くと左右でギターの音が完全に分かれていて、右からはレイ・トロの絶対にブレない正確なバッキングが聴こえる。そして左からは、フランクのノイズと衝動がそのままダイレクトに鼓膜に飛び込んでくるのだ。
フランクがステージで大暴れしてギターから手を離した瞬間、左の音がピタリと止まる。そしてレイの美しいソロが終わった直後、「ギュイィィーン!」と左からフランクのノイズが乱入してくる。

音と映像が完璧にリンクしていて、弾いている手元のアップも多くて「カメラマン本当にありがとう!!」と叫びたくなった。ライブ映像中には余裕でフランクが1秒も映らないで終わる動画も結構あるので。。。。

CD音源だとクールな『Trust Me』も、ライブだとフランクが4回以上も狂犬みたいにシャウトしていて最高すぎる。(なんて言ってるか聴き取れないレベルでギャーって叫んでる)


さらに言えば、ライブの熱量が振り切れて床を転げ回ってギターを弾き狂う姿は完全に制御不能で最高だし、観客ダイブまでしてるよ。

『I'm Not Okay』の間奏では判で押したように毎回ドラムセットの横に突撃していくのも愛おしすぎる。

極めつけは、ジェラルドが優しく歌い上げるパートでのあの謎の絡みだ。あるライブでは、フランクが後ろからジェラルドの後頭部をガシッと掴み、ジェラルドもそのままフランクにすっぽりと背中を預けて、最高に気持ちよさそうに歌っているのだ。

かと思えばドキュメンタリー序盤では普通に真ん中で歌ってたジェラルドに近づいていって、立ち止まったと思ったら、


なんといきなり金的して逃亡するフランクの姿とジェラルドの苦痛に歪んだ歌声と、それを振り返って楽屋でジェラルドの純粋な困惑が語られていた。いや普通に可哀想すぎるしフランク意味不明すぎる😟あの小型犬のような狂暴さと、大型犬のような懐き方のバグったギャップ、一体どうやって処理すればいいのか。
でも、彼らはただステージで暴れ回るだけのバンドじゃない。映像の中でレイの地元ニュージャージーについて「近所の公園の池で、死体が4〜5個見つかるような街」と語られていたけれど、彼らはそういう過酷な環境を這い上がってきたガチの連中だ。
余談だが、そんなハードな環境出身なのに、レイと初めて会った時のマイキーが「謎の分厚い瓶底メガネ」をかけた完全なるナード丸出しの風貌だったというエピソードには大爆笑してしまった。
おまけに、あの初期のマイキーのペタッとした謎のストレートヘア、わざわざ自分でヘアアイロンをかけて作っていたという衝撃の事実まで発覚して、

で、天然パーマでお馴染みのレイが一緒に僕もストレートに直そうとしたら変ななっちゃったんだ言ってめちゃくちゃ変な中途半端なストレートだけど癖毛髪型のアップが出てきて大爆笑😂
もはや別の意味で感情の処理が追いつかない。

ゲームセンターでみんなで遊んでる可愛い一コマ

次に紹介したいのはジェラルドが「マイケミの最初のライブ」について語っているシーンだ。
実はフランク、バンドに加入する前はその記念すべき初ライブを観客としてフロアで見ていた「ただのファン」だった。(あ、フランクはマイケミ加入前はPencey Prepという自分のバンドでフロントマンしててバリバリギターも歌も上手いです)
マイケミのみんながギタリストが必要となり、フランクに頼んで加入してもらったというような語り口で加入経緯をその前後くらいでみんなが話していた。
ここでインタビューでは深く語られてないフランクのバンド経歴について簡単にご紹介
【Pencey Prep時代のフランクの異常な実績まとめ】
• 超名門レーベルの看板バンド:
当時のニュージャージー・エモシーンにおける絶対的レーベルEyeball Recordsに所属。すでに界隈の最前線を走る超有望株として君臨していた。
• モンスターバンドたちとの共演:
The Strokes、New Found Glory、Thursdayなど、のちにロック史を揺るがす伝説のバンドたちと肩を並べて同じステージに立っていた実力派。
• フロントマンとしての絶対的カリスマ:
聴く者の胸をかきむしるエモーショナルなボーカルとギターセンス。彼が歌わないことは、当時のロックファンからすれば才能の無駄遣いと言えるレベルだった。
• マイケミを世に出した:
そもそも無名だったマイケミが同レーベルからデビューできたのは、すでに先輩格として力を持っていたフランクの強烈な後押しがあったからでは?
フランクは決して人気バンドに拾われた無名のアマチュアではない。
すでに自分の城と、約束された輝かしい未来を持っていた気鋭のフロントマンだったのだ。
それにもかかわらず、まだ海のものとも山のものともつかないマイケミに完全に惚れ込み、自らのバンドを解散させ、主役の座を捨ててまでいちギタリストとして加入する道を選んだ。
フランク自身としてはレーベル契約もしていた自分のバンドもあるため苦渋の決断であったはずだが、マイケミは好きなバンドだったため本人は決断は辛かった表情を見せながらも楽しそうに好きだから加入した!と語っていた。(個人的にはフランクめちゃくちゃ歌上手いのに長年コーラスだけで、もはやマイケミで全然歌わないの宝の持ち腐れ😭、しかもスウィートリベンジのミックスでフランクのコーラスは楽器にかき消されててガチで切ない😭😭😭、2025リミックスでやっとコーラス聞こえてきて感動したのでみんなそっち聴いてね🥹)
ジェラルドがそのマイケミとしての初ライブの時の話をする横で、フランクは自分の顔の近くで両手をギュッと祈るように握りしめ、普段の暴れ具合は完全に消えて微動だにせずにずっとこの体勢で話を聞いているのだ。感慨深くてたまらないといった真剣な表情で、ジェラルドの言葉を一つひとつ噛み締めている。

そして、移動中の飛行機での一コマ。
ステージ上ではあんなに威嚇するように暴れ回るフランクが、ジェラルドの隣で二人揃って完全に無防備に爆睡しているのだ。あの狂犬が、ジェラルドの横では完全に安心しきってスリープモードに入っている。あまりの可愛さに、こちらの情緒はすでに限界に近い。
ソングライティングについてインタビューされた時のジェラルドは「リアルライフをメタファーやフィクションとしてテンパリング(調整)して書いている」と答えていた。「フィクションは最高のメタファーであり、時に現実よりも真実を語る」と語っていた。
彼の描く血みどろの世界観は、ただの作り話じゃなくて、こういうハードな実体験をフィクションというオブラートで包んだものなんだなと、妙に納得してしまった。
そして、過酷といえばツアーの裏側も本当に凄まじい。VIP待遇なんて一切なく、フェンスに括り付けたポリタンクのわずかな水でニコニコ頑張って、若干の口の悪さを持ちながらシャワーを浴びるフランクの姿は、あまりにも健気で可愛すぎた。
ただ、その過酷なツアーの最中、極限状態で限界を迎えたジェラルドが、ふらふらバス駐車場あたりの路地裏で嘔吐して倒れ込むシーンがある。
突然だけど、ここで自身の過去の最悪な実体験を聞いてほしい。昔、私が家の水道で吐いて苦しんでいた時のこと。当時の彼氏は、「マジかよ」という顔で完全にドン引きし、吐いている私を置いてその場から逃げ出した。
まあ、普通はそうなると思う。ゲロなんて汚いし臭いし、絶対に関わりたくない。それが「そこらの男」の限界だ。
なのに、映像の中のフランクはどうしたか?過酷なツアー中、バスの裏の路上の横花壇に吐いた後、限界を迎えて倒れ込んでいるジェラルドの手を、真っ先に優しく取って起こしてあげていたのはフランクでした。
また別のシーンで、まったく同じバスの裏で、またもやジェラルドが激しく嘔吐してしまっている場面があるんです。
それなのにフランクは、あえて自分からジェラルドに近づいていって、嫌な顔ひとつせず真横にピタッと立って、その背中をひたすらに優しく撫でて介抱し続けてるんです。
普通に考えて、靴や服に余裕で飛沫がかかる距離ですよ!?
……いや、エモいとか通り越して、いくらなんでも献身的すぎないか???
普通、友達でもあそこまでできない。
ステージの上では狂犬みたいに暴れ回るのに、裏では誰よりもメンバーの最も汚くてボロボロな瞬間に寄り添うフランク。
「愛がデカすぎる。人間として凄すぎないか??」と、もはや言葉を失ってしまった。
水道のゲロから逃げた男を知っている僕からすれば、そこらへんの薄情な彼氏よりよっぽど懐が深くて最高の戦友じゃないか……と、映像を見終わった今も彼の尊さに頭を抱えている。
P.S.
マイケミといえば、どうしても派手でカリスマ的なジェラルドに目を奪われがちだけど、調べれば調べるほど、僕は完全にフランクの大ファンになってしまいました。いや、本当にイケメンだし可愛すぎん????
昔の動画は最高に貴重で尊いって思い知った近況報告でした。フランク可愛すぎる🥺
裏けみ
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