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七夕の歩幅 #毎週ショートショートnote

年に一度、出会える日。
2人は楽しみにその日を迎えるが、彦星は1日の使い方について不満があった。

衣食住を除いて、大体10時間。内、天の川を渡るために舟を漕いで貰うが、漕ぐ人が高齢で5年前から往復4時間半かかっている。
人員の交代や自身の時間を削ったが、何も改善しない。

川を歩けたら、舟よりも早く着けるのに。彦星は七夕までうーんと悩んだ。

当日、彦星の出した結論は、天の川に流れる短冊を糊で繋ぎ、橋を作ることだった。
本来は、舟に乗っている間に短冊を拾い、読むことで、その願いが叶えられる。
早速、早朝から取り組んだ。

天の川に浸らないように、一枚目を反らして、二枚目以降は陸へ伸ばす。
拾って、読んで、繋いで。繰り返して、本来の出発1時間前に完成した。ふう。あとは織姫のいる陸まで渡すだけ。

ざわつく声が聞こえる。港の隣に、頑丈な石の橋が出来ていた。

ふと、無意識に読んだ願いを思い出す。
『彦星に早く逢いたい』
彦星は、駆け抜け始めた。


参加させていただきました!

相思相愛って、いいですね。
走れ、ヒコボシ。

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