かっこいいからフリーランス
【第1章 フリーランス歯科衛生士時代】
今でこそ歯科衛生士は雇われているだけでなく、フリーランス・個人事業・会社設立と独立開業の道を歩む人が増えてきたけれど、2000年当時、フリーランスで活動している歯科衛生士はほとんどいなくて、今みたいにスマホもSNSもない状態で、今思えばよくもまあ無鉄砲にやったものだと我ながら感心します。
そんな私の機動力は、きっと多くの皆さんと同じで、「自由」と「挑戦」そして、刺激を受ける人との出会いでした。
20代後半、当時私が勤めていた歯周治療専門の医院には、フリーランスとして活躍している歯科衛生士がいました。
重度の歯周病の患者さんを、歯科衛生士が非外科で見事に改善させていく。
しかも、患者さんとの信頼関係を長期にわたって築き、絶大な信頼を得ているその姿を見て、「私も歯科衛生士としてこうなりたい」と心が震えました。
「自分の技術を最大限活かして、患者さんに寄り添えるようになりたい。
それが、【第1章】歯科衛生士フリーランスの夢への第一歩でした。
ただ当時は単純に “凄腕歯科衛生士” になりたかったのだと思うし、非外科では不可能だと言われる8mm、10mmの深い部分へのスケーリングに挑戦したい。
治したい。
その技術で誰かに認められたい――
きっと少し “凄い人に見られたい” という願望があったのでしょうね。
でも、そんな動機でも次のステップへ挑戦することができるのですから。
フリーランスとしての最初の一歩は、複数の医院で非常勤として掛け持ち勤務することでした。
毎日のスケジュール調整、医院ごとのルールの把握、カルテの違い――
全部が手探りで、正直疲れることも多かった。
でも、いろんな症例に触れることができて、経験値はぐんぐん増えていきました。
歯科医師やスタッフと信頼関係を築くことも、独立する上での大きな財産になりました。
次に挑戦したのは、医院への訪問指導や教育活動、自分の勉強会、コミニティを持つことでした。
これも今みたいなオンライン上ではなく、区民館や個室のあるお店や喫茶店(カフェではなく・・)に集まって。
予防指導や衛生管理のアドバイスを通して、患者さんだけでなく、仲間内、そして医院全体の成長にも関われる立場になったとき、「これだ」と思いました。
当時は契約や報酬も税務も全てが手探りで、うまくいかないことも多かったけど、自分の技術と信頼を武器に少しずつ仕事の幅を広げていきました。
もちろん、収入が安定せず不安になる日もありました。
医院との条件交渉で悩むこともあったり。
でも、自分で自由な働き方を選び、患者さんや医院に直接喜んでもらえること、そして自分の成長を実感できること――
それは、何ものにも代えがたい「自由」と「挑戦」でした。
振り返ると、2000年にフリーランスとして歩み出した経験は、私の働き方や価値観を根本から変え、その先に出会うことの原点になっていると思います。
挑戦は簡単ではなかったけど、自由と責任を両立させながら学ぶ楽しさを知り、プロとしての誇りを育むことができました。
フリーランス歯科衛生士になるきっかけが「かっこいいから」でもいいじゃない。
いまの時代は情報も得やすいのだから、フリーランス歯科衛生士に憧れている方は、自分が選んだ道を歩んだ方がいいに決まってる。

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