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100年伝統の養殖を、これからの100年へつなぐために(富士山サーモン株式会社)

今月は、7月に養殖認証を取得された富士山サーモン(株)専務取締役 岩本 修平様に取り組みの心意気を吐露いただきました。

100年伝統の養殖を、これからの100年へつなぐために

富士山サーモン株式会社 専務取締役 岩本修平

2025年7月23日、富士山サーモン株式会社はMEL認証を取得いたしました。私たちがこの認証取得にあたり重視したのは、生産管理の可視化です。魚の管理はもちろんのこと、備品や設備、人の働き方まで含めた総合的な管理体制を整えることに注力しました。
環境との共生が大切なテーマです。当社は昔ながらのかけ流し養殖場で、自然の恵みを受け、育てています。このかけ流し式養殖は日本では100年以上続く内水面養殖で、主に山間地でひっそり続く漁業です。その伝統もありながら、現在の養殖のさまざまの世界基準をクリアして、世界中に出荷できる高品質のサーモンを養殖しています。基本ですが、給餌率を徹底的に管理すること、水質検査など、数値の管理と透明性を確保しています。社員教育ではOJTを通じた業務の可視化に加え、外部のプロ人材を活用した人材育成を実施。魚も人も健康で安全であることを前提に、持続可能な養殖の仕組みづくりを進めています。
さらに私たちは、生産管理を一層効率化するため、自社で生産管理アプリを開発し導入しました。給餌量や出荷量、水温や天気、在庫量などを記録し、現場の声を反映した仕組みによって業務効率が向上。数値の精度も高まり、スタッフ間の情報共有がスムーズになったことで、公休日を増やすことも可能になりました。毎週月曜日の定例オンラインミーティングで情報を共有し、マニュアルやToDoリストを整備して社内全体に周知。異業種出身の社員も含め、誰でも仕事を理解し実行できる体制づくりを進めています。

「富士山サーモン」「ホワイト富士山サーモン」*8月シーフードショー展示にて

私たちの取り組みの柱は、トレーサビリティとサステナビリティがあります。生産から流通までの情報を明確にし、消費者が安心して選べる魚を提供することを大切にしています。その一環として、鮮魚専門運送会社が毎日、養殖場まで保冷車で集荷に来る体制を整えています。これにより「養殖場から市場まで」が一貫したコールドチェーンでつながり、新鮮で安全な状態を保ったまま全国各地へお届けすることが可能となっています。
輸出については、現時点で自社で直接海外へ販売しているわけではありませんが、仲卸業者様を通じて北米やアジアへ届けられています。今年3月には豊洲輸出連携協議会の一員としてボストンシーフードEXPOに参加し、日本の魚とともに弊社の「富士山サーモン」「ホワイト富士山サーモン」を展示・試食していただきました。寿司文化とともに日本の魚の品質は高い評価を受け、確かな手応えを感じています。海外では養殖の認証は必須条件であり、取得の必要性を強く実感しました。認証が一気通貫で消費者まで届く仕組みが実現すれば、輸出に限らず国内販売にも大きな意義を持つと考えています。
私たちがブランドとして目指すのは、安全・安心で世界一美味しい、刺身グレードナンバーワンのサーモンを育てることと、日本の風土の中で、日本フレーバーのサーモンをこの先100年養殖していくことです。その挑戦の過程で認証を取得できたことは大きな意義があり、MEL認証を活かした出荷や営業活動を進めてまいります。これからも挑戦を続け、その価値を認証を通じて国内外に届けていきたいと考えています。


usuzukuri_nocchiさんによる「ホワイト富士山サーモン」の薄造り(Instagramより)

usuzukuri_nocchiさんの「ホワイト富士山サーモン」薄造りの投稿は、Instagram MEL公式アカウント(@meljapan)の「タグ付けされた投稿」から見られます。こちらもぜひご覧ください♪

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