Salesforce AgentForce - トピック設定とアクション構成
1. トピック設定:AIが“話す領域”を定義するステップ
AgentForceにおける「トピック(Topic)」は、エージェントが対応する会話領域を定義するための最初のステップです。
ユーザーからの質問や命令を、AIがどの業務カテゴリに分類し、どのアクションへつなげるかを判断する“入口”の役割を果たします。
たとえば「見積を作りたい」「契約を更新して」「請求書を確認したい」といった発話を、それぞれ「営業支援」「契約管理」「請求対応」といったトピックに分類することで、エージェントが誤った流れに進むのを防げます。
さらに、トピック設定では**トリガーフレーズ(起動キーワード)やコンテキスト(文脈条件)**も定義可能です。
これにより、ユーザーが自然に話しかけても正確に意図を特定できるAIを作り込むことができます。
言い換えれば、トピックとは「AIの思考の地図」であり、明確に描くほど応答の一貫性と正確性が高まります。
2. アクション構成:トピックを“実行”へ変換する仕組み
トピックが会話の分類を担う一方で、**アクション(Action)**は実際の業務処理を動かす“行動部分”です。
ユーザーが特定のトピックに属するリクエストをした際、エージェントが何を実行すべきかを定義します。
たとえば「請求書を発行して」というリクエストであれば、関連トピック「請求対応」に紐づくアクションとして、Flowの「請求書作成フロー」を起動する、Apexで外部APIを叩いて請求システムを更新する、といった処理を設定できます。
アクションの強みは、Salesforce内のプロセス(Flow・Apex・External Actions)だけでなく、Data Cloudとの連携を通じて動的なデータ参照にも対応できる点です。
これにより、AIが“質問に答える”だけでなく“実際に動く”状態を実現します。
つまりアクションは、トピックが描いた意図を現実に変える“手足”のような存在なのです。
3. トピック×アクションの連携設計:正確な意図理解の鍵
AgentForceの真価は、トピックとアクションをどう連携させるかにあります。
単に会話と処理を紐づけるだけではなく、条件分岐・パラメータ引き渡し・結果の応答テンプレートを明確に設計することが重要です。
たとえば「顧客Aの見積を作って」という発話があった場合、
①トピック:「見積作成」
②アクション:「Flowで見積レコード作成」
③パラメータ:「顧客名=A」
といった流れでデータを渡し、処理後に「見積書を作成しました。PDFを送信しますか?」と返すような応答テンプレートを設定します。
また、複数のトピックを横断するケース(例:契約→請求→入金確認)では、トピック間の遷移条件を定義しておくと、より自然な会話の流れを再現できます。
このようにトピックとアクションの関係を整理しておくことで、AgentForceは単なるチャットAIから業務自動化を理解して動かすインテリジェントエージェントへと進化します。
まとめ
Salesforce AgentForceのトピック設定とアクション構成は、AIエージェント設計の“設計図”にあたります。
トピックが「何を話せるか」を定義し、アクションが「どう動くか」を決める。
この2つが正確に連携して初めて、AIは業務の流れを理解し、実行できるようになります。
まとめると、トピックはAIの“理解力”、アクションはAIの“行動力”です。
この2つをバランスよく設計することで、AgentForceは企業の中で“本当に使えるAI”として活躍し始めます。
あなたの業務に寄り添い、話すだけでSalesforceを動かす──その第一歩が、トピックとアクションの設計なのです。
