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信頼は積み重ね、嘘は崩れる:市長の学歴詐称と子どもの宿題忘れから考える

最近、静岡県伊東市の市長による学歴詐称問題が大きく報道されています。
普通に考えれば、自分が大学を卒業したかどうかを忘れることはあり得ません。おそらく、最初は軽い気持ちで経歴に“箔”をつけたものの、途中で引き返せなくなってしまったのでしょう。

私自身は、仕事がきちんとできるのであれば、学歴はそれほど重要ではないと考えています。とはいえ、市長という公職に就くために虚偽の経歴を記載したことで、結果的に失った信頼や責任の重さは、得たものよりも遥かに大きかったのではないでしょうか。


このニュースを見て、私の塾での出来事を思い出しました。

私の塾では、学習習慣を身につけるために、毎日30分程度でできる宿題を出しています。ほとんどの生徒はきちんと取り組んでくれますが、時には「体調が悪かった」「サッカーの試合があった」などの理由で提出できない子もいます。私は基本的にその“言葉”を信じ、事情がある場合は無理に責めることはしません。

しかし、比較的多いのが「持ってくるのを忘れた」という理由です。
「ちゃんとやったけど、バッグに入れ忘れた」と言うので、「では、次回は今回の分も含めて2回分提出してね」と伝えます。ところが、実際に2回分提出されることはほとんどありません。

先日、ある中学生が2回連続で「持ってくるのを忘れた」と言いました。
「宿題はやってあるの?」と聞くと、「やってある」と答えます。
「じゃあ、次回は3回分になるけど大丈夫?」と確認すると、「大丈夫」と返ってきました。

しかし、その生徒は過去にも宿題をなくしたり、忘れたりする常習犯でした。残念ながら、私はその“言葉”をもう信用できなくなっていました。
それでも今回は、本人の言葉を信じる姿勢を示すため、保護者に「宿題はやってあると言っているが、提出はされていない」と連絡しました。

そして迎えた次回、提出された宿題は……やはり1回分だけでした。

この出来事のあと、私は彼にこう伝えました。
「宿題をやっていないなら、正直に『やっていない』と言ってほしい。
もし『やってある』と嘘をついてしまったなら、その言葉に責任を持って、きちんと宿題をやってくることが大切だよ。」

人は誰でも失敗をします。失敗を通じて学び、成長することは多くあります。
しかし、社会に出たとき、失敗を正直に認められず、嘘でその場をしのごうとすると、いずれその嘘が明るみに出たときに、信頼を一気に失うことになります。

一度失った信頼を取り戻すには、何倍もの時間と努力が必要です。
私はそのことを彼に伝えましたが、果たして彼の心に届いているでしょうか。

彼の過去の行動から、私の中での信頼はすでに揺らいでいました。そして今回の嘘によって、その信頼は完全に崩れ落ちました。
卒業までに彼が行動を改め、少しでも信頼を回復してくれることを願うばかりです。

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