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【ライブレポ】Chilli Beans. “good days tour” @Zepp Haneda 2026/2/20

2025年もワンマンツアーや対バン、フェスなど勢力的に活動してきたChilli Beans.。
2026年1発目のツアーは対バンも含んだ東名阪福4箇所Zeppを回る"good days tour”で、この日はZepp Hanedaでのファイナルのワンマンライブである。

当日券も出ていたみたいだが、ほぼ満員に近いくらいの客席で(この後当日券もソールドしたらしい)、ステージ背面にはツアータイトルが描かれた幕もあり、フロア中央に提げられたミラーボールも輝く中で開演時間になり暗転すると、メンバーがステージへと現れる。

1曲目に演奏されたのは昨年リリースのEP “the outside wind” に収録されている "tragedy”であり、爽やかなサウンドであるが演奏のグルーヴ感は観ているこちらの心を震わせてくれる。

そのままMoto(Vo.Gt.)がハンドマイクになり "rose” へと続いていく。
フロアに響き渡る
「Stop 待って おかしいな」
のフレーズの合唱に始まる盛り上がりっぷりもやはり目の前で鳴らされる音のグルーヴの強さに呼応してのものだろう。

続けて演奏された "neck” ではLily(Gt.Cho.)の鋭いギターも響き、あくまでも淡々と演奏に徹している姿もカッコよく思える。
その後の "See C Love” はフェス等でも良くセトリに入っている定番曲であるが冒頭の
「1・2・3」
の掛け声でフロアの一体感もさらに増していく。そしてMaika(Ba.Cho.)の踊るようなベースによって自ずと音に乗って踊らせてくれる。やはりこの曲のサビのグルーヴには鳥肌が立つ。

ここで案外序盤に "シェキララ" が演奏されたのだが、1番のサビ後にセッション的な演奏に入り、そのまま自然な流れで大阪公演での対バンゲスト muqueの "カーニバル" のカバーへと突入していき、そのカバーの演奏の後、Motoのフロアへの
「Are you ready?」
掛け声で "シェキララ" へと戻っていく。
Chilli Beans.らしいグルーヴが際立つアレンジのカバーであったし、何しろこのような自分達の曲の中で自然にカバーやアレンジをしている演奏力の高さにバンドの進化を感じさせてくれた。

一度間が空き、先程とは雰囲気が変わったのは "doll"、続けての "stressed” はアルバム「Welcome to my Castle」で収録されている曲順通りに演奏される。
Chilli Beans.のひたすらに踊りまくれるアッパーサイドな曲だけでなく、こういった世界観を持った曲達もライブの完成度を高めていると感じる。

続けての "escape”、"yesterday” もアルバム「blue night」での収録順通りに演奏される。少し切なさや哀愁を持った歌詞はMotoにしか作れないし、この歌詞を最大限に引き立てるメロディーを作るこのバンドも流石と言ったところ。

簡単な挨拶的MCがあった後、イントロでのLilyのギターでフロアから歓声が上がったのは "lemonade”。
「いや いやいやいやいやいや」
のフレーズでは観客達も手をくるくる回しながら左右に振る。お馴染みの楽しみ方ではあるが私は何回ライブでこの曲を聴いてもこの動きが出来ない。とはいえMaikaが左右に揺れながら演奏する楽しそうな姿を見ているだけでも楽しくなってくる。

"HAPPY END” が演奏された後、「聴いたことあるイントロだな」と思いつつ「でもChilli Beans.の曲では無いな」と思っていたらMotoが歌い始めて一瞬で曲が分かったのは、このツアー愛知公演での対バンゲスト 礼賛の "スケベなだけで金がない" のカバーであった。
恐らく愛知公演でもカバーしたからもちろん演奏は完璧なのであるが、Motoが「スケベなだけで金がない」と歌うのはなんだか少しシュールな感じもするなと思っていた。

その後の "Tremolo” ではサビで観客が左右に手を振ることで一体感が生まれるが、アウトロでLilyとMaikaが互いに向き合いながら演奏しているところにMotoが絡みに行くという3人の楽しそうな姿とこの曲の雰囲気も相まって会場が多幸感に包まれる。

ここで1度暗転すると、いつの間にかMaikaがサングラスをかけており、少し重さを感じるベースが鳴るイントロから観客達の
「どうしようママー!」
の大合唱で始まるのは "105☺︎"。
ラストのサビでは演奏も激しくなり照明も激しく光ることでこの曲のスケール感が最大限引き出される。前回のツアーに引き続き入ったサポートキーボードによって音の厚みも増している。

"This Way” は曲調だけで言うとアッパーではないと言えるのに観客達もサビで飛び跳ねるように踊っているのはやっぱりサポートのドラムの吉田雄介とキーボード、そして何より3人が奏でる音の強さによるものなんだなと分かった。

少し雰囲気が変わり、メンバー達もイントロから手拍子を煽るのは "pain"。
Chilli Beans.は楽しさだけでなく、生きる上での辛さも描く。この音での表現力の高さも強みだなと思った。

その後のMCでは、MaikaがMotoにツアーでの対バンの感想を聞くのだが、Motoはやはりいつも通り辿々しくはありながらも
「バンドはお客さんの背中を押しているのだけど、バンドもお客さんに背中を押してもらっていると思った」
と話していたのはこの日1番印象的な言葉であった。今回のツアーがさらにこのバンドを成長させるものになっているんだなと思えた。

MotoのMCの後、タイトルコールしてから始まったのはアニメ「ONE PIECE」のエンディングテーマにもなっていた "Raise”。
タイアップによってChilli Beans.のことを知ったというお客さんも多いのか、この日一番の歓声が上がった。

このまま一気にクライマックスに突入していくのかと思ったら、少し雰囲気が変わって演奏が始まったのは、福岡公演の対バンゲスト NEEの "なんで" のカバー。
意外な選曲であったが、それは演奏後にMotoが言っていた「私たちが好きな曲」であるからで、今のNEEの3人だけでなく、こうして仲間達が歌っていくことでもくぅの証は残り続けていく。

まさに向日葵色の夕日のような照明の中でメロディーが美しく響く "ひまわり"、ロマンチックな歌詞がリズミカルな音に乗せられる "Vacance" と続いた後、最後に演奏されたのは "just try it"。
爽やかな音であり、それに合わせるような淡い青色にステージも光るのであるが、どこか鬱屈さを感じさせる歌詞を聴くと、Chilli Beans.はあくまでも等身大の音楽を鳴らしているバンドなんだなと気づかされた。

アンコールを求める歓声が鳴る中、一度会場が暗転すると次のツアー発表の短い映像が流れる。
そして、再度メンバー達がステージに現れて演奏されたのは "that's all i can do"。ポップでありキュートな歌詞であるが、ドラマの挿入歌となったこの曲が劇中ではどんな場面で鳴らされたのか気になるところである。

ここでLilyが客席にラバーバンドをプレゼントする場面もあったグッズ紹介があり、ツアーファイナルということでお客さんから自分たちに聞きたいことを問いかけるのだが、「今日このあと何を食べるか」という質問で非常にほんわかした空気が流れていく。この緩さもChilli Beans.らしいと思ったし、お客さんも含めて温かくてライブを観ていて居心地が良いフロアだなと思っていた。

そしてMotoが「新曲やって帰ります」と言って演奏されたのは "star flower"。星の輝きを表しているようなメロディアスなサウンドに腕を挙げて楽しむお客さんもいれば、体を揺らすお客さんもいる。Chilli Beans.は大きく煽ったりするようなバンドではないけど、新曲でも自分なり楽しむことができる音を鳴らしている。毎回ライブを観るたびに手放しに良い音楽だったなと思える。

~セットリスト~
1.tragedy
2.rose
3.neck
4.See C Love
5.シェキララ〜カーニバル/muque(Cover)〜シェキララ
6.doll
7.stressed
8.yesterday
9.escape
10.lemonade
11.HAPPY END
12.スケベなだけで金がない/礼賛(Cover)
13.Tremolo
14.105☺︎
15.This Way
16.pain
17.Raise
18.なんで/NEE(Cover)
19.ひまわり
20.Vacance
21.just try it

Encore
22.that’s all i can do
23.star flower

時間としてはMC含めても1時間半くらいのライブであり、演出も主に照明を中心としたものだけであった。そのような中でChilli Beans.のライブは満足感が大きいし、毎回また行きたいと思う。
アンコール前のツアーの発表映像が一瞬過ぎてそのときには気づかなかったけど、次のツアーでは個人的に地元である高崎にも来てくれるのが嬉しい。自分が高校生のときに足を運んでいた小箱のライブハウスに社会人になってから好きになったバンドを観れるのが楽しみだし、今後Zepp以上に大きな場所、またアリーナ規模でもChilli Beans.のライブを観たいなと改めて思った。

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