「医者になった自分」を、今から見てほしい
〜二浪して医学部に入った 私から〜
二浪して医学部に入った私から、医学部浪人生へ
そして、今、何かに挑戦しているすべての方へ
最近、ある素敵な方と出会いました
まだ知り合って間もないのだけれど
この人、好きだな と思える方
その方と話している中で
医学部を目指して浪人している女子学生の話を聞きました
ふと、昔の自分を思い出したんです
私も、医学部に二浪して入りました
もう40年近く前のこと
今とは医学部受験の環境も違うし
勉強法を語りたいわけでもありません
ただ
「医者になりたい」
と思って頑張っている女子学生の話を聞いたら
二浪していた頃の自分を
昨日のことのように思い出したので
だから今日は 少しだけ
あの頃の自分から今の自分だからこそ言えることを
書いてみようと思います
医学部に入ってからも、人生は人それぞれです
現役で入ってきた優秀な人もたくさんいました
私のような多浪生もいました
6年間を一緒に過ごしていると
現役生と多浪生では
やっぱり少し違うところもある
でも
医師になってから28年
たくさんの医師を見てきて思うんですよね
現役で入った人が、必ずしも優秀な医師になるわけじゃない
そして
多浪した人が、必ずしも強い医師になるわけでもない
結局
医学部に入った年齢や
何浪したかだけでは
その人がどんな医師になるかなんて
わからないんです
だから
「自分は遅れている」
なんて
今の段階で決めなくていい
ただし
「絶対に医者になる」
という気持ちがあるなら
その先を見てほしいかな
ここからが
一番伝えたいことかな
「医者になった自分」をみる
「医学部に入りたい」
ではなく
その先まで想像してみてください
あなたは
どんな医師になっていますか?
診察室にいますか?
手術室にいますか?
研究室にいますか?
どんな患者さんを診ている?
どんな仲間と働いている?
患者さんから、どんな言葉をかけてもらっている?
仕事が終わったあと
どんな気持ちで、どんな家に帰っていますか?
できれば
映像を見るように想像してみて
白衣を着るところ スクラブでもいい
診察室のドアを開ける
患者さんと目が合う
私はこれを
「ビジュアライゼーション」
なんて、ちょっと難しい言葉で呼んだりしますが
要は
めちゃくちゃ具体的な脳内妄想 ひとり遊びです 笑
でも
これには意味があります
「医者になりたい」だけだと
今日の勉強を
ただの苦行と捉えてしまうかも
でも
「私は将来、患者さんの前に座っている」
と具体的に見えていたら
今日の一問が
その未来につながってくる
すると
「何を勉強しよう」
ではなく
「未来の自分になるために、今日は何をやる?」
と考えられる
未来を具体的に描くと、今やることが明確になる
私は
これがとても大切だと思っています
最近、私がよく書いている、
「時間は未来から流れてくる」
という話も
ここにつながっています
短期間で決断した今回の破産
一日に何度も見た
自署ノートのページがあります
私のコーチが教えてくれた
具体的な方法
私が一つのスクリーンの中にいます
全身の私が入っているスクリーンが
横に3枚並んでいます
右端は 今の私
頭を抱えて 体を曲げて悩んでいます
真ん中は 何かをやっている私
頭から 滝汗かいて 必死に動いています
左端は 夢が叶っている私
両手両足を広げ 嬉しそうに
周りには 星がキラキラしてます
なりたい自分がはっきりすれば
毎日の今日の意味が明確になりました
今も そのページは
毎日見続けています
本番になると緊張する人へ
もう一つ伝えたいことがあります
大事な試験になると
ものすごく緊張する人がいます
心臓がドキドキする
手に汗をかく
頭が真っ白になる
そうなると
「私は本番に弱い」
と思ってしまう
でも
私は
緊張そのものを悪者にしなくていい
と思っています
それは 大切なものだから
身体が反応している
「これは重要だぞ」
と、身体が教えてくれている
だから
角度を少し変える
緊張しないことではなく、
緊張していてもできること
を増やすんです
そのためには
普段から「本番の緊張」を練習しておく
時間を決める
本番と同じような環境をつくる
一発勝負で過去問を解いてみる
そして
ドキドキしてきたら
「あ、来た来た」
くらいでいい。笑
「どうしよう、緊張してる!」
ではなく
「身体が本気になってるな」
と受け止める
ゆっくり息を吐く
肩の力を抜く
そして
目の前の一問に戻る
「受かるかな」
ではなく
「この問題は、何を聞いている?」
そこに戻る
緊張を消そうとしない
緊張したまま
やる
それを練習しておく
そうすると
「緊張する自分」から
「緊張していても、私はできる」
という自分に変わっていく
これは
試験だけの話じゃありません
人前で話すときも
新しい仕事を始めるときも
人生を変える決断をするときも
同じです
本気で挑戦している人ほど
緊張する
だから
緊張したら
「私、本気なんだな」
くらいに思っておけばいい
ここまで書きながら
気づきました
これ
今の私にも同じことが言えるんですよね
私は今
人生を立て直し中です
不安になる日もある
でも そんなときは
未来の自分を見に行く
どんな場所にいる?
誰といる?
何をしている?
どんな人たちと出会っている?
そして その未来から
今の自分を見る
すると
今日やることが
見えてくる
まだ結果が出ていない
まだ途中にいる
でも それは
「何も進んでいない」
ということではない
医学部を目指しているあなたへ
そして
人生の何かに挑戦している あなたへ
今の結果だけを見て
自分の人生の結論を出さないでほしいと思う
まだ
途中です
一度
目を閉じてみてください
5年後の自分
10年後の自分
どこにいますか?
誰といますか?
何をしていますか?
できるだけ具体的に
できるだけリアルに
脳内妄想は、誰にもみられていません
そして、コストフリー
ちょっと笑っちゃうくらい
めちゃくちゃ妄想してみる 笑
そして
その未来の自分になるために
今日の自分は何をする?
と考えてみる
緊張してもいい
不安でもいい
怖くてもいい
その状態のまま
一歩進めばいい
私は二浪して医学部に入り 医師になって28年が経ちました
私もまた
人生の途中にいます
だから
自分自身にも
そして
あなたにも言いたい
未来は、まだ決まっていない
人生は、ここからだって変えられる
あの頃
毎日のように
CDウォークマンで聴いていた
ウィルソン・フィリップスの
ハイボイスの声
なぜか読みまくった
宮本輝の文庫本の手触り
よく買っていた
かぼちゃの天ぷらの食感
歩きながら見る
58号線からの景色
体力作りと称して
たまに歩いて帰ってた 笑
あの頃からひたすら歩くの
けっこう好きでした
36年前だけど
どれも鮮明に覚えてる
あの2年は
必要な時間だった
今は ちゃんとわかります
