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革蛸の人気財布6選|経年変化で化ける順。革で選べば失敗しません!

はじめて革蛸の財布を手に取った人は、だいたい同じ反応をします。「重っ!」「分厚っ!」

そう、革蛸はとにかく革が厚い。財布の中でも一線を画す存在で、正直、最初の数ヶ月は硬くてポケットにも入りません。でも、それを承知でみんな買っていく。理由はシンプルで「育ったあとの姿が反則級にカッコいいから」。

全て革蛸の財布。経年変化(エイジング)が最大の魅力。

ただし、ここで大事なのが革選び。革蛸はサドル、ブライドル、コードバンと選択肢が豊富で、選んだ革によって「どう化けるか」がまったく変わります。ここを間違えると、5年後に「思ってたのと違う」となりかねません。

この記事では人気の6モデルを、経年変化のドラマチックさ(化ける)順に紹介していきます。革で選べば、まず失敗しません。

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なぜ革蛸は経年変化で"化ける"のか|3つの理由

革蛸は、埼玉県越谷市の篠崎製作所が手がけるレザーブランド。工房が直接ブランドを運営しているという珍しい形で、ジーンズの後ろポケットからはみ出すような、分厚い台形の財布で知られています。

【1】革が分厚い=変化する"のりしろ"が多い

革蛸のコバ

これが最大の理由です。

経年変化というのは、革の表面近くにオイルや手の脂がしみ込み、光を浴びて色が動く現象です。つまり、革が薄ければ変化する余地も薄い。よくある「1年でペラペラになった」という革財布は、そもそも育つ前に寿命が来ています。

それに対して革蛸の財布は、コバ(革の断面)の厚みが指でつまんではっきり分かるほどあります。閉じた状態で2cm以上、モデルによってはそれ以上。この物量が、そのまま変化の持ち時間になります。

【2】タンニン鞣しの革が中心だから、色が動く

革のなめし方には大きく分けてタンニン鞣しとクロム鞣しがあり、経年変化がはっきり出るのは植物由来のタンニンを使ったほうです。

そして革蛸が主力にしているサドルレザーは、まさにこのタンニン鞣し。もともとは馬具の鞍に使うために作られた、厚手でオイルを多く含んだ革の系統です。丈夫で、硬くて、そして時間が経つほど色が深くなる。財布に転用するには実はかなり贅沢な素材で、革蛸が「育つ」と言われる理由の半分はここにあります。

【3】手裁断の一点物だから、育ち方まで違う

手裁断イメージ図

革蛸は、抜き型でパーツを打ち抜くのではなく、職人が革の繊維の向きを見ながら手で裁断しています。牛の個体差、部位の差、繊維の詰まり方の差が、そのまま製品ごとの差になるわけです。

だから、まったく同じモデルの同じ色を2人が買っても、3年後には別の顔になります。「世界に一つ」というのはこの手の商品でよく使われる言い回しですが、革蛸の場合は宣伝文句ではなく、作り方の必然です。


結論|革蛸は「形」より「革」で選ぶと失敗しません

革蛸で使われる主な革を、育ち方の4項目で解説。

見てのとおり、変化の方向がぜんぶ違います。

「色が劇的に変わってほしい」なら①か④
「きれいなツヤが欲しい」なら②③⑥
「早く手に馴染ませたい」なら⑤

※ちなみに汚れにくさの★が低い革ほど、変化は派手という傾向があります。ここはトレードオフなので、あとで説明します。


「経年変化で化ける順」に並べた|革蛸の人気財布6選

① ヨーロピアンサドル / 白ヌメ × 台形ロングワレット サードタイプ

変化量ぶっちぎりの1位。5年後の成長が楽しめる。

変化量メーター

まずはここから。革蛸といえばこの台形で、その台形の現行主力がサードタイプです。

台形ロングワレットには発売順にファースト・セカンド・サードがあり、初期の2つはすでに一般の小売店には流通していません。工房が直営ショップで再生産している「レガシー」という位置づけで手に入るだけです。だから店頭で普通に選べるのは、基本的にこのサードタイプになります。

そして経年変化の話をするなら、色は迷わずナチュラル系を。染めていない白いヌメ革は、革蛸のなかでもっとも劇的に姿を変えます。

エイジング・タイムライン

経年変化イメージ図

基本スペック(サードタイプ / 白ヌメの例)

【参考価格】5万円台〜
【サイズ】約210mm × 約200mm
【収納】カードポケット×5 / ポケット大×2・中×2・小×1 / 札入れスペース / 小銭入れ×1
【縫製】ミシン縫い(革蛸謹製ライン)
【付属】きんちゃく袋、保証書、チェーン装着用の真鍮カン

こんな人におすすめ

  • 経年変化そのものを楽しみたい人

  • 財布は後ろポケットかバッグに入れる人

  • 「育てる過程を記録したい」タイプの人

注意点

汚れにくさが★1なのは本当で、白いヌメ革は、色が入るのと同じ速度でシミも入ります。濡れた手で触った跡、ジーンズの色移り、雨の一滴。どれも消えずに残ります。

ただ、それを「傷」と感じるか「履歴」と感じるかで評価は真逆になる革でもあります。神経質な方は、次の②以降を検討してください。


② イタリアンカラーサドル × 台形ラウンドジッパーワレット

鮮やかすぎる色が、1年かけてちょうどよく沈んでいく

変化量メーター

革蛸のもうひとつの顔が、この発色系です。

赤、青、緑、紫、オレンジ。他のブランドがまず作らない色を、革蛸は普通に定番として並べています。使われているイタリア産のカラーサドルレザーは、革好きのあいだではワルピエ社の「ブッテーロ」ではないかと見られている素材で、とにかく発色の透明感が違います。

そして重要なのはここから。この革は、色が褪せるのではなく沈みます。

新品のときは「ちょっと派手すぎたかな」と思うくらいの鮮やかさなのに、1年もすると明度が一段落ちて、赤はワインレッドに、青はインクブルーに、緑はモスグリーンに変わっていく。買った瞬間がピークではなく、落ち着いてからが本番の革です。

形はラウンドジッパーがおすすめ。ファスナーで一周ぐるっと閉じるタイプなので、中身が飛び出しません。革蛸の武骨さはそのままに、扱いやすさは一番のバランス型です。

エイジング・タイムライン

基本スペック(台形ラウンドジッパーワレットの例)

【参考価格】4万円台〜6万円台
【サイズ】本体 約210mm × 約100mm
【重量】約310g
【素材】イタリアンカラーサドルレザー
【仕様】ラウンドジッパー、革製引き手

こんな人におすすめ

  • 黒や茶色の財布に飽きた人

  • 中身が落ちるのが心配な人(ラウンドジップは安心感が違います)

  • 色で個性を出したいけれど、派手すぎるのは嫌な人(1年待てば落ち着きます)

注意点

約310gあります。スマートフォンとだいたい同じくらいの重さです。毎日ポケットに入れて歩く人は、ここは一度実物を持って確認してほしいところ。

なお、同じ台形ラウンドジッパーには手のひらサイズの「Mini」もあります。こちらは横約120mm×縦約90mm、重さ約130g、価格も18,000円前後と手を出しやすいので、いきなり本命に行くのが怖い人の入り口としては優秀です。


③ UKブライドル × 匠 台形ロングワレット

白い粉が消えたあと、鏡のような美しいツヤが出てきます。

変化量メーター

ブライドルレザーは、もともと馬の手綱に使われていた英国の伝統的な革です。人が落馬しないための革なので、堅牢さが桁違い。そのぶん硬く、最初はまったく言うことを聞きません。

この革の面白いところは、買った直後に表面が白い粉をふいていること。「ブルーム」と呼ばれる、革にしみ込ませた蝋が浮き出てきたもので、不良品ではありません。これを乾拭きしながら使っていくと、蝋が革に馴染んで、みるみるツヤが出てきます。新品と3ヶ月後のビフォーアフターが、いちばん劇的に見える革かもしれません。

そして革蛸ならではのポイントがひとつ。ブライドルレザーに赤や青といったカラーを積極的に使っているブランドは、ほぼ革蛸だけです。一般的にブライドルといえば茶・黒・紺の3色。ここで色を選べるのは、かなり珍しい体験です。

組み合わせるなら「匠」ライン。革蛸のなかでも上位の作りで、職人が一針ずつ手で縫っています。内側に裏貼りを施してさらに頑丈になり、カードポケットは5段、札入れにはマチが付いて収納力も上がっています。硬い革を手縫いで締め上げているので、剛性感は別格です。

エイジング・タイムライン

基本スペック(匠 台形ロングワレットの例)

【参考価格】5万円台〜
【サイズ】本体 約210mm × 約200mm
【素材】UKブライドルレザー 収納 カードポケット×5 / ポケット大×2・中×1・小×1 / マチ付き札入れ / 小銭入れ×1
【縫製】手縫い(匠ライン)、裏貼り仕上げ

こんな人におすすめ

  • 手入れをするのが好きな人(この革はやった分だけ返ってきます)

  • ツヤ重視で、色の変化はほどほどでいい人

  • 長く形が崩れない財布が欲しい人

注意点

最初の1〜2ヶ月は本当に硬いです。財布を開くのに両手が必要なくらい。ここで挫折する人がいるので、後述の「折り癖のつけかた」を必ず読んでから使いはじめてください。

また、手縫いの匠ラインは受注生産になることがあり、注文から手元に届くまで1週間以上かかる場合があります。


④ ハーマンオーク社サドル × KAWATAKO USA 台形ロングワレット

傷もシワも全部飲み込み、使い込まれた工具のような顔に変化

変化量メーター

革蛸には、アメリカ産の革を使った「KAWATAKO USA」というシリーズがあります。そこで使われているのが、米国の老舗タンナー・ハーマンオーク社のサドルレザー。ブーツやベルトの世界では信頼の厚い、硬派なベジタブルタンニンレザーです。

ヨーロッパ系のサドルレザーが「上品に飴色になる」とすれば、こちらは荒々しく焼けるという表現がしっくりきます。傷が入りやすく、シワも深く出る。でも、そのデコボコに色が濃く溜まっていくことで、1年もするとコントラストの効いた表情になります。

新品からすでにタン色(明るい茶)なので、白ヌメほど色の落差はありません。それでも順位を上げなかったのは、変化の"量"より"方向"が独特だから。きれいに育てたい人には向きませんが、汚しながら育てたい人には最高の選択肢です。

エイジング・タイムライン

こんな人におすすめ

  • アメカジ、バイカー、ワークスタイルが好きな人

  • デニムやブーツと一緒に育てたい人

  • 傷を気にしない、むしろ歓迎する人

注意点

USAシリーズは一点物や希少モデルとして扱われることが多く、常時在庫があるとは限りません。欲しい色や形を見つけたら、悩んでいるうちに消えることがあります。

傷の入りやすさは覚悟してください。買って1週間で「あっ」と声が出る傷が入ります。


⑤ ホーウィン社クロムエクセル × 革蛸USA TYPE-G ミドルワレット

押すと色がふっと抜ける、遊べる革

変化量メーター

同じUSAシリーズでも、こちらは毛色が違います。ホーウィン社のクロムエクセルは、オイルをたっぷり含ませた革で、指で押したり曲げたりすると、その部分だけ色がスッと明るく抜ける「プルアップ」という現象が起きます。

離すと色が戻る。また押すと抜ける。これが地味に楽しくて、店頭で触った瞬間に決めてしまう人がいる革です。

経年変化の方向も他とは別軸で、色が変わるというより、柔らかくなっていくタイプ。革蛸の財布はどれも最初は硬いのですが、この革だけは馴染むのが圧倒的に早い。「分厚い財布に憧れるけど、あの硬さがつらい」という人の、現実的な答えになります。

形はミドルサイズがおすすめです。台形ロングほどかさばらず、それでいて革蛸らしい厚みは残っている、ちょうどいい着地点。

エイジング・タイムライン

こんな人におすすめ

  • 硬い財布が苦手だけど、革蛸は使ってみたい人

  • 雨や汚れをあまり気にしたくない人(オイル分が多いぶん水に強めです)

  • 触って楽しい革が好きな人

注意点

オイルを多く含む革なので、明るい色の服やバッグの内側に色移りすることがあります。特に最初の数ヶ月は注意してください。

こちらもUSAシリーズ扱いで流通量が少なく、見つけたときが買い時になりがちです。


⑥ コードバン × 匠PREMIUM 台形ラウンドジッパーワレット

色ではなく、艶で訴える最上位

変化量メーター

最後は革蛸の最上位ライン、匠PREMIUMから。

コードバンは馬のお尻の部分にある、厚さ2mmほどの繊維層だけを取り出して作る革です。1頭からわずかしか取れず、しかも食用として飼育される馬の数自体が牛に比べて圧倒的に少ない。だから高価で、「革のダイヤモンド」なんて呼ばれ方をします。

この革の経年変化は、これまでの5つとは性格が違います。色はあまり動きません。代わりに、使えば使うほど、磨けば磨くほど、光の反射が強くなっていく。手のひらで撫でるだけで艶が増していくのが分かるレベルです。

そしてコードバンを手縫いで仕立てているブランドは、国内でもほとんどありません。革蛸の匠PREMIUMは、その数少ない例のひとつです。

エイジング・タイムライン

こんな人におすすめ

  • 革をひととおり経験して、次の一本を探している人

  • 色の変化より、圧倒的な艶を求める人

  • 一生モノを一本だけ持ちたい人

注意点

水に弱いです。これは性格の問題なので、対策のしようがありません。雨の日に濡らすと表面が波打ち、シミが残ることがあります。天気が怪しい日は別の財布に切り替える、くらいの運用が必要です。

価格も素材と個体によって大きく変わります。匠ラインの上位モデルには20万円を超えるものもあるので、必ず公式ショップで確認してください。


番外|栃木レザーとエキゾチックレザー

6選には入れませんでしたが、触れておきたいものが2つあります。

栃木レザー

国産タンナーの代表格で、革蛸でも少数ながら使われています。傷のある革をあえて生かした「毒蛸スカーフェイス」というモデルの内装などに登場しますが、生産数が少なく、狙って買うのが難しいのが正直なところ。見つけたら幸運、くらいに考えてください。

クロコダイル、オーストリッチ、シャークスキン

エキゾチックレザーも匠PREMIUMに並んでいます。ただしこれらは経年変化をほとんどしません。買った日の姿がほぼ完成形です。「育てる」ではなく「所有する」楽しみのカテゴリなので、この記事の趣旨からは外して番外としました。

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形から選びたい人へ|モデル別早見表

ここまで革で選ぶ話をしてきましたが、「二つ折りがいい」「小さいのが欲しい」という条件が先にある人もいると思います。そんな方向けの早見表です。


買った日にやること|折り癖のつけかた

革蛸には、他のブランドにはない儀式があります。

最初、財布は開いたまま

届いた財布は、たいてい閉じません。手を離すと開いてしまうし、無理に閉じようとすると跳ね返ってきます。これは不良品ではなく、革が厚すぎて折り目がまだ存在しないだけ。自分の手で折り癖をつけるところから始まるのが革蛸です。

手順

  1. まず中身を入れずに、全体を軽く曲げます。このとき力任せに折り曲げないこと。革が悲鳴を上げます。

  2. 折り目にしたい位置を、手のひら全体でゆっくり押さえます。指先で1点に力を集中させると、そこだけ跡が残ってしまいます。

  3. 1日目はここまで。閉じきらなくて構いません。

  4. 2〜3日かけて、少しずつ角度を深くしていきます。毎日数分、テレビを見ながらムギュムギュやる感じで十分です。

  5. 1週間ほどしたら中身を入れて、あとは普通に使います。あとは勝手に馴染んでいきます。

やってはいけないこと

  • ドライヤーやアイロンで温めて曲げる(革が縮んで戻りません)

  • 水で濡らして柔らかくする(シミと硬化の原因になります)

  • 初日に無理やり閉じてゴムで縛る(折り目が割れることがあります)

面倒に思えるかもしれませんが、この1週間があるからこそ「自分の財布になった」という感覚が生まれます。ここも含めて革蛸の楽しみです。


きれいに育てる5つのルール

ルール1|最初の3ヶ月は、何もしないのが正解

いちばんやりがちな失敗が、買ってすぐオイルをたっぷり塗ることです。

革蛸の革はもともとオイルを十分に含んでいます。そこに追加で塗ると、余ったオイルがムラになって、色が斑に沈んでしまう。最初の3ヶ月は、ただ使うだけでいいと覚えておいてください。

ルール2|手入れの9割は乾拭き

柔らかい布で、週に1回さっと拭く。これだけで十分です。手の脂が全体に伸びて、自然な艶が出てきます。特にブライドルレザーは、乾拭きこそが最大の手入れです。

ルール3|オイルは年に1〜2回、薄く

乾燥が気になってきたら、そのタイミングで少量だけ。指に取って「これじゃ足りないかな」と思う量が、だいたい適量です。

ルール4|濡れたら、擦らずに押さえて拭く

雨に降られたときは、乾いた布を当てて水分を吸わせます。ゴシゴシ擦ると色が動いてムラになります。そのあとは風通しのいい日陰でゆっくり乾かしてください。

ルール5|使わない日も、風を通す

長期間しまい込むならビニール袋は厳禁です。付属のきんちゃく袋のような通気性のあるものに入れて、湿気の少ない場所へ。梅雨時はときどき取り出して空気に触れさせてください。

やってはいけないことリスト

  • 除菌シートやアルコールで拭く(脱色します)

  • 直射日光に長時間さらして無理に焼く(乾燥して硬くなります)

  • カードや小銭を限界まで詰めたまま放置する(型が伸びて戻りません)

  • 濡れたまま一晩放置する(カビとシミの原因です)


よくある質問

Q. 女性が使ってもおかしくないですか?

まったく問題ありません。むしろ革蛸は、赤・青・緑・紫・ピンクといったカラー展開が豊富なブランドです。サイズが気になるならミニやショートを選べば、一般的な女性向け財布と変わらない感覚で使えます。

Q. 分厚くて使いにくいという口コミを見ました。本当ですか?

本当です。実際に、後ろポケットに入れて使っていたらパンツの生地が傷んだという声や、小銭入れが深くてコインが取り出しにくいという声があります。

ただし、これは欠点というより設計思想の裏返しです。厚い革を使う以上、厚くなるのは避けられません。ポケットに入れる前提なら小さめのモデルを、大きい財布が欲しいならバッグかウォレットチェーンとの併用を、と考えてください。

Q. ウォレットチェーンは必要ですか?

必須ではありませんが、大型モデルを後ろポケットで使うなら強くおすすめします。重さがあるので、座ったり立ったりを繰り返すうちにポケットからせり上がってくることがあるためです。多くのモデルにチェーン用の真鍮カンが付いています。

Q. どこで買うのが確実ですか?

工房が直接運営している公式のオンラインショップか、正規の取扱店が確実です。中古市場にも数多く流通していますが、状態の見極めと真贋の確認が必要になるので、はじめての一本は正規ルートをおすすめします。

Q. 壊れたら修理できますか?

製造している工房自体がブランドを運営しているので、まずは購入元に相談してみるのが早道です。対応可否や費用はモデルと状態によって変わるため、問い合わせて確認してください。

Q. カードは何枚くらい入りますか?

モデルによって差が大きいところです。台形ロングワレットのサードタイプでカードポケットが5つ、ほかにポケットが複数あるので、実用上は10枚以上入ります。逆にミニサイズはカードポケットが2つなので、枚数が多い人には向きません。

Q. 白いヌメ革、汚れが心配なんですが……

正直に言うと、汚れます。手垢も、色移りも、雨ジミも残ります。

ただ、白ヌメを選ぶ人はその汚れごと「経年変化」として受け入れている人です。どうしても気になるなら、最初から色の入ったイタリアンカラーサドルやブライドルを選んだほうが幸せになれます。


まとめ|革が決まれば、あとは形を選ぶだけ

最後にもう一度おさらいします。

  • とにかく劇的に変わってほしい → ① ヨーロピアンサドル / 白ヌメ

  • きれいな色を深く育てたい → ② イタリアンカラーサドル

  • 磨き上げたツヤが欲しい → ③ UKブライドル

  • 傷ごと味にしたい → ④ ハーマンオーク社サドル

  • 早く柔らかく馴染ませたい → ⑤ ホーウィン社クロムエクセル

  • 色より艶、最上級を一本だけ → ⑥ コードバン

革蛸の財布は、分厚くて、重くて、最初は閉じることすらできません。手間がかかるし、万人向けでもない。

それでも、数年後に手のなかにあるものは、買ったときとは違う色をして、自分の使い方の跡がそのまま形になっています。世の中の多くのものが「買った瞬間から劣化していく」なかで、これは珍しく逆方向に進む買い物です。

どの革を選ぶか決まったら、あとは形を選んでポチるだけ。5年後の自分のために、新品の写真だけは忘れずに撮っておいてください。

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