花
砂をつかみ、ギュッと握る。
力を込めて砂を掴むとそこには確かに砂の硬さがある。
手のひらに入り切らなかった、仲間はずれにされた砂はするすると指の隙間から落ちていく。さらさらと。
砂は固まり地面になる。土も固まり地面になる。土は何も話さない。
寡黙な存在だ。黙ってそこにいる。
植物は土の上に種を落とし、
芽を出し、花を咲かせる。
花がかれると種を作り、また種を落とす。
山も木も何も語らない。
でも彼らも呼吸をする。生きている。
そして人間に働きかけている。
人間は自然を愛する。そして植物を愛でる。
道端に咲く向日葵は、いつも人間を見てる。
きみは何を想うか。
人間をどのようにみるか。
植物は心をもたない。
人間は心をもつ。そして欲をもつ。
もっと生きたい。もっと幸せになりたい。
強くなりたい。速くなりたい。
尽きない欲求。尽きない自己顕示欲。
植物の花は咲いている。
向日葵はいつも健康だ。
分をわきまえている。
人間はもしかしたら思ったより賢くないかもしれない。
動物も植物も自然に育つ。動く。
人工物に縛られない。
自然に生きるとは何か。
川のせせらぎがきこえる。
森で小鳥のさえずりが聞こえる。
僕はそれに耳を澄ませる。
