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【第2回】日本古来の麻を知っていますか?〜神社の娘が目撃した切ない現実〜

皆さま、こんにちは。
まずは、どこからお話しさせていただきましょうか。
普段の私は、日常的にお守りやアクセサリーを制作に集中していて、自分から営業するのが本当に下手な人間です。ありがたいことに、ご依頼をいただいたところへお伺いする、という形で活動しています。
麻の魅力を伝えるワークショップも開催しているのですが、いつも伝えたいことがいっぱいありすぎて、エネルギーを出し切るせいか、翌日は動けなくなってしまうほどなんです😅
ワークショップに参加された皆さまは、いつも目を丸くして、
「初めて知りました!」
「全然知らなかった!」
「日本に生まれて良かった……!」
と、まるでジェットコースターに乗ったかのような驚きと感動の感想をくださいます。
そんな私が、今回は先ずどうしても皆さまにお伝えしたいことがあります。

それは、「日本古来の麻を、今の神社が自由に仕えていない」という、深刻な事実です。

😢 神社の麻が、中国産になっている現実
実は現在、全国の神社で使われている麻のほとんどが中国産に依存しています。
私は、全国の神社が再び「日本の麻」を自由に仕えるようになるために、この活動をしています。
むしろ麻離れしている神社は少なくないと思います。
私の実家である黒沼神社には、麻との深い歴史的繋がりがあります。それをはっきり認識したのは去年のことなのですが、知ったときは涙が流れるほどの衝撃を受け、「だから私は、何かに取り憑かれたかのように麻に引き寄せられていたんだ……」と、すべての点と点が繋がりました。

ありがたいことに、黒沼神社の鳥居にある大注連縄(おおしめなわ)は、歴代の伝承の通り、総代の皆さまが青田刈りした美しい「藁(わら)」で創ってくださっています。
その他の摂社や末社の注連縄は、私が「精麻(せいま)」で創らせていただいています。
しかし、他の神社を巡ると、時折「ビニール製の注連縄」を見かけることがあります。
お宮はとても立派なのに、麻に似せたビニールが掛けられている……。私は本当に残念に思い、いつも見ないふりをして通り過ぎます。
けれど、これには仕方のない理由もあるのです。
注連縄は本来、祭礼があるときに、新しく聖なる「結界」を張るために取り替えるものです。
黒沼神社の注連縄がいつもピカピカ輝いているのは、年間のお祭り(祭礼)が多いからです。
しかし、一年に一度しかお祭りがない神社は、一年間ずっとそのままになってしまいます。
その結果、何年も使えるビニール製に頼らざるを得なくなり、地域の中で「注連縄作りの伝統」そのものが途絶えていってしまうのです。
📦 荷造りの紐で結ばれた神様
それだけではありません。
地鎮祭で撒くお清めの麻に中国産の大麻が使われていたり、麻は一切使わない神社もあります。残念なのは神様の御神体が「荷造り用の麻紐(ロープ)」で結ばれているのを目にしたこともあります。
これを目にしたときは、本当に悲しくて、胸が締め付けられる思いでした。
これは決して他人事ではない、本当に深刻な問題なのです。
コロナ前のことですが、私が母に「ある神社へ、本物の日本の麻を寄付したい」と話したことがありました。その時、母から、
「まこちゃん、それはありがたいけれど、あなたはそれを何年続けられるの?」
と言われ、ハッと気持ちを納めたことがあります。
うちの地域には13の神社があり、それぞれの地域を預かる氏子さんたちの「内緒の事情やルール」もあります。祀りごとはあくまで「氏子さんのもの」だからこそ、神社に生まれた私たちが、善意だけで急に介入してどうこうできるものではないのです。
おそらく、御神体を荷造り紐で結んだ方々も、決して悪気はないのです。
「ロープだけど、これも麻だから神様喜ぶべ!」と思って、一生懸命使われたのだと思います。
そして、これと同じような切ない現状が、今、日本全国のあちこちの神社で起きているのです。
🇯🇵 日本の伝統の麻は、私たちのアイデンティティ
戦後、日本から麻の文化が遠ざけられてからというもの、現代では「本物の精麻を見たことすらない」「存在すら知らない」という状況になってしまいました。
声を大にして言いたいです。
これは、今流行りの「ヘンプ」や「マリファナ」のお話ではありません。
日本古来の「大麻文化」であり、私たち日本人のアイデンティティそのものなのです。
かつて私たち日本人は、日本の麻を、神様が宿る最も神聖な「依代(よりしろ)」として畏れ、敬い、拝んできた民族でした。
だからこそ私は、この大切な結界の糸を、もう一度私たちの手で紡ぎ直したいと思っています。
(次回へ続く)


黒沼神社神前にて注連縄の御祈祷
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桜満開の金沢黒沼神社

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