【お受験ガイド】2027年度完全版 横浜雙葉小学校 直前対策〜「徳においては純真に 義務においては堅実に」は考査でどう表れるのか。親子面接・志望理由・ペーパー・指示制作・運動・自由遊び・予想課題・前日当日まで。「これ一本」で本番へ〜
はじめに
横浜雙葉小学校の直前期で、本当に怖いことは何でしょうか。
点図形を一問間違えることでしょうか。
お話の記憶で一つ聞き落とすことでしょうか。
制作で少し線からはみ出すこと。それとも、自由遊びですぐにお友達の輪へ入れないことでしょうか。
私は、そうではないと思っています。
この時期に最も避けたいのは、「横浜雙葉に合格する女の子に仕上げなければ」という焦りから、ここまで大切に育ててきたお嬢さま本来の良さを、保護者自身が崩してしまうことです。
横浜雙葉を目指してこられたご家庭は、本当に真面目です。
ペーパーを何周もして、お話の記憶を繰り返し、しりとりや数量、図形を確認し、はさみやのりを使い、運動を練習し、姿勢や挨拶にも気を配り、願書を書き、志望理由を考え、ご夫婦で面接の準備もしてきたことでしょう。
だからこそ、秋になると不安になります。
「まだ足りないのではないか」
「このままで本当に大丈夫なのか」
「もっと難しい問題をやった方がよいのではないか」
「横浜雙葉はお行儀を見ると聞くけれど、娘は少し活発すぎないだろうか」
「逆に、おとなしくて積極的に前へ出ないけれど大丈夫だろうか」
「カトリックについて、どこまで理解しておく必要があるのだろう」
「面接で校訓を聞かれたら、きちんと答えられるだろうか」
「自由遊びでは、リーダーになった方がよいのだろうか」
「過去問は、いつまで続けるべきなのだろう」
おそらく、今この記事を開いてくださった方の中にも、一つくらい思い当たるものがあるのではないでしょうか。
そのお気持ちは、とてもよく分かります。
しかし、横浜雙葉の教育と近年の考査を丁寧に見ていくと、直前期にやるべきことは、実はそれほど複雑ではありません。
横浜雙葉学園の校訓は、
「徳においては純真に 義務においては堅実に」
です。
学園はこの校訓を、神と人の前に素直な精神と品性を備え、自分の使命を最後まで貫く強さを持った女性を育てること、と示しています。
この言葉を、受験のための難しい宗教用語として考えないでください。
年長のお嬢さまの生活に置き換えれば、もっと分かりやすくなります。
先生のお話をきちんと聞く。
決められた約束を守る。
自分の順番を待つ。
使ったものを丁寧に扱う。
自分が引き受けたことを途中で投げ出さない。
お友達のことも考える。
間違えたらごまかさない。
うまくいかなくても、もう一度やってみる。
「ありがとう」「ごめんなさい」を、必要なときに自然に言える。
そして、誰かに評価されるからそうするのではなく、普段からそのように生活している。
ここに、横浜雙葉の直前対策を考える大きなヒントがあります。
近年の受験者報告を見ると、お話の記憶を含むペーパー、言語、数量、図形、指示制作、運動、自由遊びなど、さまざまな場面を通して子どもの力を見る考査が続いています。2026年度入試については、お話の記憶を含む計10枚程度のペーパー、色塗り・切り貼り・シール貼りを含む指示制作、コーンを使った運動、自由遊びや風船を用いた活動などが報告されています。前年も、大きな枠組みとしてはペーパー、指示制作、運動、自由遊びという構成でした。なお、これらは学校公式の出題公表ではなく、受験者への出口調査等をもとにした情報である点には注意が必要です。
ここから見えてくるのは、
「何か一つだけ圧倒的にできる子」を探す試験として考えるより、「聞く・考える・手を動かす・身体を動かす・待つ・人と関わる・最後まで取り組む」といった、小学生になるための総合的な力を整える試験として準備した方がよい
ということです。
ですから、直前期にお嬢さまを別の子へ変えようとしないでください。
おとなしい子を無理に積極的にしない。
活発な子を無理におとなしくしない。
慎重な子を「早く」と追い立てない。
自分の意見を言える子に「雙葉なんだから何でも譲りなさい」と教えない。
反対に、優しく相手を見られる子へ「もっと前に出なさい。リーダーになりなさい」と言い続けない。
横浜雙葉らしさとは、受験用につくられた「お行儀のよい女の子」ではありません。
自分を大切にしながら相手も大切にできること。
自分で考えながら約束も守れること。
素直さを持ちながら、自分の役割を最後までやり遂げようとすること。
私は、そこを最後まで大切にしてほしいと思っています。
2027年度の募集人数は第1学年女子約80名。選考は面接およびテストで行われ、面接は両親と本人。テストは2026年10月20日、合格発表は10月22日10時です。面接日時や考査の詳細は、出願後に各家庭へ案内されます。
ここからは、「まだ何を足すか」ではなく、
何を整え、何をもうやらなくてよいのか
を考える時期です。
本記事では、横浜雙葉小学校という学校の理解から、校訓の受け止め方、志望理由、親子面接、ペーパー、お話の記憶、言語、数量、図形、指示制作、運動、自由遊び、直前期の家庭学習、想定質問、予想課題、そして前日・当日の過ごし方まで、2027年度入試に向けて最後に確認しておきたいことをまとめます。
これは、難しいことを増やすための記事ではありません。
ここまで頑張ってこられたお父さま、お母さまが、
「もう大丈夫。あとはこの子を一番よい状態で送り出そう」
と思えるところまで整理するための記事です。
横浜雙葉を受験されるご家庭にとって、本番前に一度は読んでいただきたい内容として、本気でまとめました。
※本記事は、元教室長としての指導経験をもとに構成しています。特定の学校の出題形式や選考基準を断定するものではありません。
※この記事は単品購入も可能ですが、月額980円の「戦略的小学校受験ラボ」では全記事300本以上が読み放題+最新情報を毎月追加しています。
第1章 横浜雙葉小学校を正しく理解する。「雙葉らしさ」を受験テクニックにしない
横浜雙葉小学校を考えるとき、まず理解しておきたいのは、この学校が単なる「伝統ある女子進学校」ではないということです。
もちろん、長い歴史があります。
山手という恵まれた環境があります。
女子教育があります。
中学・高校へと続く教育環境にも大きな魅力があります。
しかし、学校の中心にあるものは、やはりキリスト教を基盤とした人間教育です。
現在の学校長挨拶にも、一人ひとりには神から与えられた「タレント」、すなわち固有の才能があり、その才能を自分だけのために使うのではなく、将来、他者のため、助けを必要としている人のために生かせる人へ育てていくという考え方が示されています。
これは、横浜雙葉の志望理由や面接を考えるうえで非常に大切です。
「優秀な女性に育ってほしい」
だけでは少し違います。
「難関大学へ進んでほしい」
だけでもありません。
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