第9話|育休夫婦の夏休みハワイ編③ 準備
旅程やホテルが決まればいざ準備に取り掛かろう。
まずはパスポート・ESTAの手配だ。
大人と上の子はすでにESTAもパスポートも期限内のものを持っている。
新しく申請が必要なのはニューフェイスの赤ちゃんの分だけ。
赤ちゃんのパスポート申請は、夫に任せたが意外とスムーズだった模様。
マイナンバーカードがあれば手続きのほとんどがスマホで完結できるようになっており、準備ができたら最寄りのパスポートセンターに受け取りに行くだけ。
一つもったいなかったのが、我々がパスポートを作成した約2ヶ月後に赤ちゃんの申請手数料が1,900円下がっていたことだ。
問題は、その次に待ち構えていたESTAである。
ESTAの写真認証で、夫は格闘することになった。
証明写真の要件は大人と全く同じ。
正面を向いて、顔を中央に適切なサイズで配置して撮影しなければならない。
しかしながら「理想的なポーズ」のイメージ画像として表示されるのは、どう見ても大人の女性だ。

イラスト風画像にしたもの(かわいい)
↑この画像を参照いただきたい
息子の顔とのバランスが、どう頑張っても合わない。
爆笑しながら必死で取り組む夫。
しかし、やり直してください、と何度も突き返される。
夫が格闘すること、数時間……
無事ESTA申請が通った夫は、この旅の数々の手配の中で最も達成感を感じていた。
最後に、事前準備が鍵となる荷造りだ。
荷造りは事前に通常使うストックをいつもより多めに買い溜めたり、入手するのに時間がかかるものやオンラインで買うものを入念に事前準備した。
そして、仕上げに出発の前日に丸一日をかけて、荷物の取捨選択や個数のチェック、無料で預入できる範囲に収めるためのパッキングまで入念に行った。
おむつやミルクは「ちょっと足りなくて現地調達」という地味に痛い不要な出費を避けるため、少しゆとりを持った数にした。
ハワイでの物価高や円安が我々の懐に与えるダメージは大きいことを忘れてはならない。
赤ちゃん連れの旅の荷物は、想像の2倍になる。
おむつ、着替え、離乳食、ミルク、衛生品、抱っこ紐、ベビー用日焼け止め、水着、防寒着、体温計、常備薬……。
水については、結局スーツケースなど預け入れ荷物には入らなかったので、中部国際空港(セントレア)の保安検査通過後の自販機で500mlボトルの「いろはす」を3本だけ買って機内に持ち込んだ。
悩ましいベビーカーは今回持参しないことにした。
荷物が、スーツケース2つとバックパック1つ、万が一のロストバゲージに備えて手元に置いておきたい機内持ち込みのマザーズバッグなどが三つあったのだ。
すぐ取り出せるよう手持ちのバッグが多くなってしまった。
1人がベビーカーを押すと荷物を持っての移動が成り立たない場合がある。
レンタカーのベビーシートや抱っこ紐で乗り切ることにした。
私が唯一出来たことは、旅を味気ないものにしないため、現地での過ごし方やツアーを検討すること。
細かい事は私はできないし、得意な夫に任せる方が明確に得策なので、やらないと決めている。
①でも触れたが、こういった旅行の航空券・ホテル・レンタカー手配や、入念な為替対策などは夫のライフワークなのだ。
買ったことを忘れて同じものを二度買いしてしまう、大雑把な私とはうまくバランスが取れているかもしれない。
あらためて夫婦とは不思議だ。
こんなとき、夫に感謝と尊敬の眼差しを向ける。
こんな旅行の緻密な準備も、前倒しでの予約も、夫婦が2人とも育休をとっているからこそ実現できた。
普通の会社員の多くは、3月の時点で次の夏休みの予定は立てられないだろう。
旅の計画から、準備、実行までを夫婦で協力しながら行う。
これも、夫婦でしっかり長い期間の育休を取得すべしと思った理由なのだ。
