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自己紹介:デザインコンサルの私が、実家の養蜂に「本物性」を見つける旅に出る

自己紹介

愛媛県八幡浜市。私はそこで養蜂を営む家の末娘として生まれた。 大学進学を機に上京し、マーケティング・デザイン業界に従事して約20年。現在はフリーランスとなり、デザインコンサルチームの一員として、大手企業や官公庁の新規事業開発プロジェクトに参画している。クライアントが本来持つ「本質性(オーセンティシティ)」を見つめ直し、新しいサービスやアイデアを形にする日々だ。

私にとって本質性(オーセンティシティ)とは何か?

帰省するたびに、父のトラックの助手席に乗せてもらい、養蜂やみかんの現場へ向かう。仕事を通じて他者の「本質」を探るために使っていた視点が、知らず知らずのうちに、自分自身のルーツへと向き始めた。

運転席と助手席で横並びに座り、父と何気ない会話を重ねる。祖父が養蜂を始めた経緯、八幡浜の地形、ミツバチの生態…それらは、今まで考えたこともなかった私の背景を再定義する、フィールドワークのような体験になった。

八幡浜のみかん山の風景。初夏になるとミツバチたちがみかんの花の蜜を求めて飛び回る

これまで「東京の友人に語るには大したことがない」と伏せていた家業の話。それが実は、唯一無二で誇れるものだったのかもしれないという思いが、地層のように自分の中に積み重なっていく。

祖父母や父が養蜂を通じて培ってきたもの。そこには、私が仕事の最前線で問い続けてきた「本物性」が、極めて純度の高い状態で存在しているのではないか。そんな予感に、いま強く突き動かされている。

例えば、蜂蜜の流通だ。スーパーなどで販売するために安定供給を優先しようとすれば、加熱やブレンド、添加は避けられない。しかし、父たちが貫いてきたのは「卸を介さず、顔の見えるお客様に直接届ける」というスタイルだった。そこにあったのは、効率性・生産性という物差しを捨てた場所にしかない、ミツバチのリズムに寄り添う、愚直なまでに静かな手仕事と顧客との強いつながりだった。

パウロ・コエーリョの『アルケミスト』という物語がある。宝物を探しに世界を旅した羊飼いが、結局、最初に夢を見た場所の枕元にそれが埋まっていることに気づく話だ。「灯台下暗し」だったという物語が、今の私の現実として、深く腹落ちし始めている。

家業の推し活はじめます。

この4月からは、私の仕事の傍らで、父が、ミツバチが、そしてこの土地が守ってきた「蜂蜜」や「自然とのつながり」を私なりの視点で推してみる挑戦をすることにした。

私が感じているワクワクを共有するためにも、今まで以上に多角的な視点を取り入れたい。4月からはLVMHグループのゲラン社が主催する女性養蜂家育成支援講座への参画や、台湾での東洋医学の最前線体験を予定している。アーユルヴェーダやアポセカリーといった思想も取り入れながら、「本物」の在り方を多角的に探っていきたい。

私にとって「本物」とは、単にセールストークを生成することではない。自分の中にある「本物」を信じ、それを丁寧に磨き上げるプロセスそのものだと思っている。

このnoteでは、養蜂やミツバチの生態、父との対話、そして日々の体験から得た気づきを記していこうと思う。

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