2023年リリース 邦楽 個人的ランキングTOP15


 前回、2024年リリースの邦楽紹介の記事がやや反応が良かったので、2023年バージョンも記しておきたい。前回で好みが似ていたのなら、今回もきっと刺さるはずだ。

 ちなみに前回はこちらから↓

 前回と同様、できるだけ同じアーティストは出ても2回、そしてヒットチャートだけ追っていては出逢えないような楽曲を集めた。
 2024年版と比べると、ダウンテンポな曲が多いかもしれない。
 行ってみよう。


15.「センチメンタル☆ラッキーガール」shallm

 まだ齢20にして、多彩な作風で作詞作曲を手がけるボーカルliaの、ピュアでパワフルな歌声。サビでの裏声の使い方に新鮮さを感じた。
 今後のJPOPシーンでさらに活躍していくこと間違い無しだろう。たとえるなら、いきものがかりの再来のような。どの曲もハズレなく、現在もオススメのバンドの1つである。

14.「ブルーライト」muque

 切なさが、曲調の不安定さに乗って届いてくる。人工的な光=「ブルーライト」しか持たず、現世を宛もなく彷徨う世界観で、イントロでの余裕な口笛から始まる、なんたるミスマッチさ。ぜひ、都会のど真ん中で。

13.「常熱」Vaundy

 攻めた作風の多かった、Vaundyの2ndアルバム「replica」からの1曲。「美電球」や「NEO JAPAN」も好きだが、Vaundyらしいポップさと前衛さ(特に歌唱法)が良いバランスで成り立っているこの「常熱」を選んだ。あ〜あ、言葉〜が溶け出していく〜う〜う〜うう。と、何度口ずさんだことか。

12.「Run」Panorama Panama Town

 Aメロからサビにかけて徐々に集まってくる音たち。そうしてサビで、イントロのリフレインをボーカルと同じ強さで並走させる展開が、美しい。「Run」と呟く所からの緩急、歌詞1行1行の末尾「e」音で疾走感を途切らせない。素晴らしい。

11.「沫雪」yama

 yamaの透き通る声とピアノが調和し、冷たくも力のあるサビが織りなされる一曲。2番から変わるリズムとメロディも心地よく、曲の最後の余韻にも浸れる。この季節にピッタリの曲だ。

10.「プルートー」CLAN QUEEN

 一度聴いたら忘れられない、唯一無二の声質を持つボーカルyowa。サビで高音を多用するバンドで、どの曲も何かと尖り具合があり、毎回驚かせてくれる。また、映像も自分たちで作れるグループで、まだ不完全なAI動画生成を使った(だろう)本MVにも、注目。

9.「Moonthief」キタニタツヤ

 2023年のキタニタツヤは特にズバ抜けていた。「青のすみか」もこの年で、ヨルシカやEveらなどの他アーティストとのコラボアルバム「LOVE:AMPLIFIED」も同年……。さて、この曲はスルメである。聴けば聴くほど、Bメロまでのリズム感と、サビのテンポの落ちるドロップの緩急が癖になる。

8.「正論さん」れん

 Vaundyと同じ、Spotify RADAR:Early Noiseに選ばれたアーティスト。若者に刺さる歌詞で、耳に残るメロディを多く作っている。センチメンタルな曲も良いが、今回は彼の楽曲では稀な方な、力強い曲を選んだ。もっともっと有名になってほしい所。2025年はどのような曲を出していくのか、非常に楽しみである。

7.「ノックブーツ」Chevon

 ストーリーも含め、衝撃作。サビを(自主規制)で歌い上げる挑戦は、言葉を手離して身体で、という曲のテーマにも合致している。イントロのギターも、猫撫で声のような淫靡さがあったり。こちらも現代の若者の心を強くとらえ、深みへ行く一曲だと思う。


6.「Super Ball」TOMOO

 JPOPは、モチーフを1つ決めてタイトルにするのが売れやすい傾向にあると思う(「ドライフラワー」や、「アイドル」など)。そんな中、「スーパーボール」で一曲作り出すのは至難の業。街の音から始まるという舞台設定も、スーパーボールが強く跳ねられるコンクリートを想起させられる。聴くとこちらの心も跳ね上がる。


5.「rose」Chilli Beans,Vaundy

 オシャレの極み。今どき、サビまで曲の半分を費やす曲も珍しい。それなのに飽きさせない展開、満足するサビ。飽きないのは、それぞれのボーカルがどちらも主役級に、交互に変わっていくからか。アメコミ風なMVもこの曲にピッタリだ。

4.「幽霊」odol

 ここら辺から、2025年でも聴き続けられる色褪せない曲が続く。幽霊になってしまった「君」と、「時が止まって」しまった、幽霊のように生きる「僕」の切ない交感。この溶けていくような声も相まって、曲自体も幽霊のように通り過ぎるようだ。だから、何度でも会いに聴きたくなる。

3.「天使の分け前」カロンズベカラズ

 精神が溶け合う、楽園のような未知の場所で流れていそうな、そんな1曲だ。カロンズベカラズは、他の楽曲ではこのような作風ではない。それもあってか、この楽曲は異質で、祈りや、呪術性を帯びる神秘的な曲に感じられる。(なぜMVはないのか。待機中。)

2.「カレイドスコウプ」NIKO NIKO TAN TAN

 ザ・サイケデリック。低音と高音を使いこなすボーカルにより、異世界に引きずり込まれていく。MVは断トツで好みである。構成としても、Aメロ→サビ→Bメロ→サビ(+変化)→Cメロ→サビ(+変化)という荒業が、全く違和感なくなされている。最近メジャーデビューを果たしたため、非常にこれからも楽しみだ。

1.「素敵なしゅうまつを!」キタニタツヤ

 JPOPが、既にある構成の枠(A→B→サビ)を破りつつあるのではないか、そしてその先導者の1人は紛れもなくキタニタツヤだろうと、私は考えている。初めて聴いた時、こんなにもフェイクのサビに騙されるとは思わなかった。そして、左右に振られた役割の違うギターたちの絶妙なバランス、少ない音数でサビの盛り上がりに向かっていく……。堂々の1位である。

____________

 改めて2024年版と比べても、全然引けを取らない。なんなら、2023年はトップ5辺りから別次元の完成度を持っていると感じる。
 2025年も、まだ2月だが良い曲が続々と生まれてきている。また来年に、できるならまとめてみたい。

 そして今後は、音楽を取り扱う際は歌詞考察などを中心にやっていこうと思う。不慣れだが、やっていきたい。

 ではまた次回。

いいなと思ったら応援しよう!