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a8_tori
アルコール中毒者未満下で
目の高さに雑に貼ったカレンダーが目に留まり、そこに描かれた ヒヨコに笑顔で挨拶をしていた。
久しぶりにこんなに酔ったことに気付かされた。
いつかのどこかの誰かに勧められた芋焼酎の水割りを3倍ほど飲んだ頃だった。
お酒で寂しさを紛らわす儀式を覚えたのはいつだったのだろう。
アルコール中毒者になる覚悟もない自分に呆れる。
視覚支援学校から初めて県立大学に進み、パイオニアだと自慢していた4年2ヶ月前。
それなりのキャンパスライフを送り、新卒切符を切った。
そして、現在、6月中旬。
診断名 適応障害
1ヶ月の療養を要する。
1枚の紙切れによって、ニートの沼に片足がはまろうとしていた。
2ヶ月間で何があったのか。全部を説明できない以上、一部を書いたことで、同情されることも軽視されることも本意ではない。
「休職」
このなんとも無難で、よく聞く言葉。
私に当てはめられる日が来るとは思ってもみなかった。
未来への「不安」よりも「希望」が勝っている私の心は、社会不適合者であることを暗に伝えているのだろうか。
これは、果たして、焦り、疑い、足掻くべきなのか。それとも、ただ心に忠実に選択し続けていいのだろうか。
この疑問は一体全体。
ただ1つ、確かなことがある。
今の私は、自由だ。
