記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

​【君歌・楽曲考察連載①】亀田誠治氏が仕掛けた「裏の台本」――『君が最後に遺した歌』4曲が暴く究極のアンサー|君が最後に遺した歌 ネタバレ 考察

以前、私は劇中の楽曲『春の人』と『はるのうた』の歌詞に隠された仕掛けを紐解き、音楽プロデューサー・亀田誠治氏を「恐るべし」と表現しました。ですが、私の心に棘のように刺さっていた違和感は、そこだけでは終わりませんでした。


最初の共作曲『君と見つけた歌』に刻まれた「ZA-RA ZA-RA」という異質な雨音への強烈な引っかかり。そして、プロのアーティスト「Ayane」として羽ばたいた彼女が歌う『Wings』の、あまりに綺麗で、けれど空虚な手触り。


「もしかしたら、すべての楽曲に、私たちがまだ気づいていない残酷で美しい意図が隠されているのではないか」


その強烈な予感に突き動かされるように、私は四曲すべてを何度も、何度も聴き込み、歌詞の字面を一文字一文字、舐めるように眺め直し、いくつかの微かな微かな違和感を思い出し若しくは感じて、そこから再構成した、私的解釈による考察です。


これは、音楽には疎い私が、【ことば】の端々に潜む「綾音の悲鳴」と「春人の誓い」を必死に掬い上げようとした、狂気にも似た探求の記録です。劇場版の鮮烈な映像、原作小説のヒリヒリとするような心理描写、そしてスピンオフ『私が最後に遺した歌』で明かされた綾音の凄絶な過去……。そのすべてを脳内で補完し、一つに繋ぎ合わせたとき、ようやく見えてきた情景があります。


それは、文字という「怪獣」に人生を奪われかけた少女と、自らの「ことば」を仮面の下に隠した少年の、命の記録です。


この深淵を一つの記事で語り尽くすことは、私の感情が到底許しませんでした。

だからこそ、四つの楽曲それぞれに隠された真実を、一つずつ、連載という形でお届けしていこうと思います。


どうか、私のこの胸焼けするような熱量に、最後までお付き合いください。


まずは楽曲のお話の前に、すべての始まり――
【原点】If I were a bird ―― 飛べない鳥と、職員室のコンサート

から、扉を開けましょう。

この連載のマガジン
音楽プロデューサー亀田誠治氏が仕掛けた「裏の台本」

いいなと思ったら応援しよう!