彼が「やり直したい」と言った日、私はもういらないと思ってた。
彼から連絡が来るのは、これが初めてではありませんでした。
むしろ、ここ3〜4年は、
私の誕生日、彼の誕生日前、ゴールデンウィークやクリスマスなど、
“何かしらの理由がつけられる日”に、彼は決まって連絡をしてきました。
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そのたびに、私は優しく返していました。
もう怒ることも責めることもせず、
ただ、なんとなく会話を続けていた。
でも、彼はいつも最後まで曖昧な態度のままでした。
“まだ自分に気がある”と、どこかで分かっていたように。
私をなめているのか、試しているのか。
バカにされてると感じる瞬間もあった。
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でも、そんな連絡に付き合う自分も、
以前とは少しずつ変わっていました。
以前なら、一言一言に一喜一憂していたのに、
今の私は、彼からのLINEを読んでも、冷静でした。
その態度の変化に、自分自身で気づいていました。
「あ、私、成長したな」って。
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そして別れて8年。
また彼から連絡が来た日。
今回は違いました。
「やり直さないか」と、はっきり言ってきたのです。
「今まで本当にごめん」
「お前のこと、ずっと引っかかってた」
そんな言葉を、彼の口から聞いたのは初めてでした。
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少し前の私なら、きっと嬉しかったと思います。
けれど今の私は、悩まなかった。
「もう無理だな」
「この人は、もう私の人生には必要ないな」
そう、即座に思えたんです。
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彼が変わったかどうかは、分からない。
でも、私はもう、変わっていた。
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あのときの私なら、迷わず飛びついたかもしれない。
でも今の私は、自分で自分を守ることを選べるようになった。
