今日も、頭の上でおばけは歌う(27)~おばけ増えすぎ問題~
私の妹は、幽霊などの見えない存在、世の人々の言うおばけさんたちが見える。
どうしてだか、うちにはたくさんのおばけさんが住んでいるのだが…
「これ以上、おばけが増えたら、一人出ていってもらう!」
妹が叫んだ。
半介が来てから、おばけさんでいっぱいである。
見える妹は、大変らしい…
ミタニさんに、タナカさん、サツキちゃんに、生き霊М氏2人、生き霊R君…
それ以外にも、たくさんいるようである。
「2階なら、いないんじゃない?」
「2階には、小さい子がいっぱいいる!」
ちょっと、初耳である。
どうやら、叔父が連れて帰った小さい子のおばけさんたちが、走り回っているらしい。
叔父は、私と同様に、見えない存在に憑かれやすい。
いろんなところに行っては、おばけさんたちを連れて帰ってしまうのだ。
だから、2階から足音が聞こえるのか…
妙に、納得してしまった。
「でもさ、どうして、こんなにおばけさんが集まったのかな?そんなに居心地がいいのかな?」
素直な疑問が浮かぶ。
「おばけによって、居心地のいい家は違うよ。
悪いおばけは、空気の悪い家や、仲が悪い家が落ち着くし、うちは、いいおばけしかいないから」
「じゃあ、それって、うちが気がいい家ってこと?」
「そうじゃない?それに、まあ、ふうちゃんが宇宙人だから」
「はい?」
ちょっと、聞き捨てならない言葉が聞こえた。
宇宙人?私が?
いや、まあ、なんとなく、人間社会にうまくなじめないし、浮いていることも知っているけれども。
確かに、自分でもなんとなくそう思うこともあるけれど。
きっと、妹が私の無色透明オーラが見えてるからじゃないか?
妹は、人のオーラも見えてしまう。
オーラは、人の体を包み込むようにある色のようなものらしく、人によって、色が違う。
感情によっても、色は変わるらしい。
私のオーラは、無色透明で、まず、体を包んでくれていない。
頭の上から、湯気のように線上に天に向かって、立ちのぼるものと、
私から一歩うしろに、太い柱のようにそびえ立つものと、2つある。
このような状態のオーラを持つ人に、彼女は今まで出会ったことがないらしい。
普通の人は、赤や黄色、白や黒、青に緑、2色ある人、3色ある人いるが、ちゃんと体を包み込むようにオーラが存在している。
それに、無色透明オーラも、あまり見たことがないそうだ。
珍しく、妹が名前をあげたのは、藤井風さんだった。
あとは、神社などで、見たことがあるらしい…
いや、ちょっと、宇宙人説を全否定できない自分が怖い。
だとしたら、宇宙人の様子を伺いに、おばけさんたちが集まっているのか?
それとも、宇宙人を監視しにきているのか?
なんにせよ、おばけさんたちが居心地よく、うちで過ごしているのは、いいことだ。
人数が増えたが、ケンカせず、楽しく、過ごしてもらえばいいと思う。
ケンカしたら、即刻、出ていってもらう。
これは、うちで過ごすルールである。
まあ、見える妹にとっては、大変なのだろうが。
とりあえず、宇宙人の私は、おばけさんたちと過ごすのを楽しんでいる。
