目の疲れについて、ちゃんと考える場所をつくりました。【目の疲れ研究所】を立ち上げた理由

目の疲れ研究所の中の人、ミルウェルです。
『見る』を良くする(ウェル)ことが由来で、ミルウェルという名前になりました!どうぞここからよろしくお願いします。
気がつくと、僕たちは一日の大半を何かの画面を見ながら過ごしています。
朝起きてスマートフォンを見ますし、仕事を始めればパソコンの画面があります。
移動中にもスマートフォンを見て、仕事が終わってからもYouTubeやNetflix、SNSを見ています。
以前であれば「目を使う仕事」といえば、かなり限定された職業をイメージしたかもしれません。
今は違います。
会社員も、経営者も、学生も、美容師も、フリーランスも、多くの人にとって「見ること」そのものが生活や仕事のインフラになっています。
ところが、これだけ目を酷使する社会になったにもかかわらず、目のコンディションについて考える機会はそれほど増えていないように思います。
そこで私たちは、「目の疲れ研究所」を立ち上げることにしました。
「目が疲れた」だけで済ませていいのかな?
「目が疲れた」という言葉は、かなり日常的に使われています。
だからこそ、軽く扱われやすいです。
少し目を閉じたり、寝れば治るし、目薬を差しておくか。
そんなふうに考えている人も多いと思います。
ただ、医学的にいう「眼精疲労」は、単なる一時的な目の疲れとは少し違います。
日本眼科学会では、眼精疲労を、目を使う作業を続けることで眼痛、かすみ、まぶしさ、充血などの目の症状に加え、頭痛、肩こり、吐き気などの全身症状が現れ、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態と説明しています。
原因も一つではなく、視力矯正の問題、老視、ドライアイ、目の病気、作業環境などさまざまです。近年はパソコンやスマートフォンの利用増加も眼精疲労の一因として挙げられています。
つまり、「目が疲れている」という感覚の向こう側に、別の問題が隠れている場合もあるということです。
だから本来は、何でも「眼精疲労」とひとまとめにするのではなく、その原因を見ていく必要があります。
これは、目の疲れ研究所が大切にしたいスタンスの一つです。
人類は、これほど近くを見続ける生活をしてこなかった
スマートフォンが登場してから、私たちの「見る」という行為は大きく変わりました。
しかも単純に画面を見る時間が増えただけではありません。
仕事とプライベートの境目まで曖昧になっています。
仕事でパソコンを数時間見た後、休憩中にスマートフォンを見る。帰宅して動画を見る。その間にもチャットやSNSの通知が来る。
目からすると、「休憩時間だから休んでいる」とは限りません。
厚生労働省も、情報機器作業に関するガイドラインの中で、スマートフォンやタブレットを長時間の情報機器作業に使用することはできる限り避けることが望ましいとしています。
背景には、ICTの進展によって職場だけでなく移動中などでも情報機器を使う機会が増えたことがあります。
これはかなり象徴的だと思います。
デジタル化は便利さを大幅に高めました。
一方で、人間の身体がその変化に完全に適応したわけではありません。
AIが普及すれば、この状況はむしろ加速する可能性があります。
仕事そのものがさらにデジタル化し、画面を通じて情報を受け取る時間が増えるからです。
「目の疲れ」は、古くなるテーマではなく、これからさらに重要になるテーマではないかと私たちは考えています。
目の疲れは僕自身の悩みだった
僕自身も元々視力は0.01ないくらいです。
そして2週間に一度は、目から来る疲れで、首の後が苦しくなり、整体に通っていました。
目が疲れると、集中できないですし、仕事のパフォーマンスもかなり下がります。
その原体験から、眼精疲労によって現代人の体はより疲れていると実感していました。
そのこのことから、世の中のパフォーマンスが下がっているという現状を変えていきたいという強い気持ちから、眼精疲労専門サービスのMille Wellnessを始めました。
目の疲れは、仕事の問題でもある
特に気になったのが、目の疲れを「個人の不調」だけとして考えていいのか、ということでした。
たとえば会社で働いている人が、目の不快感を抱えながら仕事をしているとします。
会社には来ている。
欠勤しているわけでもない。
それでも集中できないし画面を見るのがつらい。
結果仕事のスピードや精度が落ちる。
こうした「出勤はしているものの、健康上の問題によって本来のパフォーマンスを発揮できない状態」は、健康経営の分野ではプレゼンティーイズムと呼ばれています。
日本のオフィスワーカーを対象にした研究では、ドライアイがある人で仕事のパフォーマンス低下が確認され、主観的な症状が生産性低下と関連していることが報告されています。
別の研究でも、ドライアイ症状が強いほど、仕事の生産性や日常活動への影響が大きくなる傾向が示されています。
もちろん、ドライアイと眼精疲労は同じものではありません。
ここを混同してはいけません。
ただ、「目に関連する不調は、本人が我慢すれば終わる問題ではなく、仕事のパフォーマンスにも関係している」という視点はもっと知られていいと思っています。
企業が健康経営を考えるとき、メンタルヘルス、睡眠、腰痛などはすでに重要なテーマになっています。
そこに「目」というテーマも入ってくるのではないでしょうか。
サロンにとっても、「目」はまだ開拓余地のあるテーマ
もう一つ、Mille Wellnessがこの領域に取り組む理由があります。
美容室、エステ、整体、ヘッドスパなどのサロンを利用する人の多くも、普段はスマートフォンやパソコンを使っています。
つまり、サロンに来るお客様の生活の中にも「見ることによる負担」があります。
ところが、サロンのメニューを見ると、肩、首、頭皮、身体、美容などに比べて、「目の疲れ」という切り口はまだそれほど一般化していません。
ここには新しいサービスの可能性があります。
もちろん、医療行為とサロンで提供できるサービスは明確に分ける必要があります。
眼精疲労の背景に病気が疑われる場合は、眼科など医療機関で適切な診断を受けることが重要です。
その一方で、現代人が日常的に感じている「目を使いすぎた」「画面を見るのがつらい」「目の周りを休めたい」というニーズに対し、サロンだからできる価値提供もあるはずです。
Mille Wellnessでは、その可能性についても検証していきます。
なぜ「Mille Wellness公式note」ではなく、「目の疲れ研究所」なのか
ここは少しこだわりました。
私たちが作りたいのは、Mille Wellnessの商品を紹介するためだけのメディアではありません。
もしそれだけなら、「Mille Wellness公式note」で十分です。
でも、目について調べていると、このテーマは想像していたよりずっと広い。
医学、働き方、健康経営、生産性、デジタルデバイス、美容、サロン、睡眠、生活習慣。
いろいろな領域につながっています。
だから「研究所」にしました。
私たち自身が調べ、専門家から学び、データを集め、実際の企業やサロンで試しながら、「見る」という行為について考えていく場所にしたいと思っています。
分からないことを、分かったふりもしません。
医学的なテーマについては信頼できる公的機関や医学論文を確認しながら発信し、必要に応じて専門家の見解も紹介していきます。
そして独自調査も行っていく予定です。
たとえば、
「働く人は、一日のどの時間帯に目の疲れを感じるのか」
「目の疲れは仕事の集中力にどの程度影響しているのか」
「サロン利用者は、目に関するどんなサービスを求めているのか」
といったことです。
世の中にある情報をまとめるだけではなく、目の疲れ研究所だから持っているデータを少しずつ増やしていきたい。
それが研究所という名前をつける以上、必要なことだと思っています。
「見る」の質から、働く・暮らすを変えていく
目は、毎日使っています。
にもかかわらず、歯の定期検診や身体のメンテナンスほど、「目のコンディションを整える」という文化はまだ浸透していません。
でも、私たちの生活がこれからさらにデジタル化していくのであれば、目との付き合い方も変えていく必要があります。
企業にとっては、働く人の健康やパフォーマンスの問題として。
サロンにとっては、新しい顧客価値を作るテーマとして。
そして一人ひとりにとっては、仕事や暮らしを快適にするための身近な問題として。
目の疲れ研究所では、この3つの視点を行き来しながら発信していきます。
“見る”の質から、働く・暮らすを変えていく。
それが、この研究所で追いかけていきたいテーマです。

