「回転」の哲学【デュエマ/ポルプリ/バンドリ/D4DJ】
デュエル・マスターズの背景世界において、GoA世界の自然文明は「回転」を力の源にしている。
そこで本記事では、自然文明、即ちカラーパイ緑のどこに「回転」の要素があるのかをみていく。
概要
回転には、大きく分けて二つの性質がある。
ひとつは明確な軸を中心に回る回転。
もうひとつは軸のない中空としての回転。
どちらなのかと言われれば、答えは両方だ。
この二つこそが、緑の持つ二面性に対応している。
軸がある側:「原」
緑の赤に近い側面。言うなれば「原(げん)」。
イメージは、コンパスで円を描く時の中心点。
自分が何者であるかを示す確固たる軸があり、その軸によって回る。
これは緑の強固さを象徴する。
軸がない側:「縁」
緑の白に近い側面。言うなれば「縁(えん)」。漢字が緑に似ていて趣がある。
フリーハンドで円を描くように、中心が固定されていない回転。
これは「中空」とも呼ぶことができ、決まった本質を持たず、変化を受け入れる。
緑の柔軟さを象徴する。
言うなれば、円を描く方法の違い
方法や観点は違えど、どちらも回転という点では共通している。
以上が、回転が緑である理由だ。
抽象度が高いので、もしかしたらちょっと分かりにくかったかもしれない。
こういう場合は具体例を増やすのが板。
ということで、回転要素を持つ他の作品を具体例として挙げていこう。
1. ポールプリンセス!!(ポルプリ)
私の知り得る中でも今特に回転を体現している回れ踊れグルービーな作品が、このポルプリである。
ポルプリはポールダンスを題材としており、ポールダンスそのものが「軸がある」と「軸がない」を成立させている。
ポールは、他ならぬ自分の軸となる。そこに掴まり、中心点を得て回転する。
一方で、ポールに登って回るためには、重心をどこかに傾ける必要がある。そうして回るダンサーは、様々な角度に移動しており、中央にはいない。
つまり、回転にあたって軸を持ちながら軸を手放すような動きとなる。
2. BanG Dream!(バンドリ)
バンドリのように、多数(目安は5つ以上)の陣営がそれぞれ異なる個性を放っている作品は、「軸がある」のほうを半ば自動で満たす。
では、「軸がない」のほうはどうか。
Poppin'PartyのCIRCLING思想こそが、回転の中空に該当すると私は考えている。
楽曲「CIRCLING」の歌詞は、Poppin'Partyの――極めて緑な――哲学を深く表している。私が何か言うよりも歌詞をそのまま観てもらったほうがいいレベルだ。
3. D4DJ
バンドリと系譜を共有しているD4DJもまた、回転がある。
「軸がある」のほうは、5つ以上のユニットがそれぞれ異なる個性を放っているのでよし。
また、他ならぬディスクが回転していることも書かずにはいられないだろう。ぐるぐるDJ TURN!!だ。
「軸がない」のほうは、DJのミックスによって表される。
異なる曲同士がなめらかに繋がる様子は、複数人が手を伸ばして輪を作る様子に喩えることができる。
CIRCLINGにもある緑の「繋がり」の要素だ。
ちなみに、DJと回転の関係についてはデュエル・マスターズでもなぜか定期的に注目されている。

GoA1弾で出るには発展的すぎたことでも知られている

GoA自然文明の主要種族であるジャイアントはのちに水文明の要素を取り込んだ

直球。なんとGoA世界が登場するより前から「回転」が示されていた
まとめ
強固さと柔軟さという緑の一見矛盾した要素を表すにあたって、「回転」は大いに適している。
軸を持つことと、軸を手放すこと。その両方を同時に抱える姿勢こそ、緑という色の奥行きなのかもしれない。
これを読んでいるあなたの知っている回転の具体例が他にもあれば、ぜひ教えてほしい。
尚本記事が投稿された11月23日は、劇場版ポールプリンセス!!の公開記念日にあたる。
2周年おめでとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
