暗闇を恋しがる|わずかな愛で十分だった
わずかな愛で十分だった。
きっとマゾ気質なのかもしれない。
雑に扱われると、
余計に心を持っていかれる。
都合のいい女。
お手軽。
それだけで十分だった。
そんな風に、
大切にされなくても、
大丈夫。
その中に、
わずかな愛を感じられれば、
それは私にとっては、
最大のもの。
優しすぎる恋は、
私にはいらない。
少し傷つくくらいが、
ちょうどいい。
その愛が全身に走るから。
もっと欲しい。
私に刺激をちょうだい。
わずかな愛で十分だった頃の私は、
まだ暗闇を愛だと思っていた。
▶︎ 暗闇を恋しがる|愛されるより、必要とされたかった
▶︎ 触れていない。——でも心には触れてきた
