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コメントの少ない私に、バトンが回ってきた。|note版ペイ・フォワード

私の記事には、コメントがほとんどつかない。
スキはもらえる。読まれていることは、数字でわかる。
でも、言葉が残ることは少ない。
企画でバトンが回ってきたのは、そんな私だった。


のぶさんの紹介記事に、こう書いてあった。
「静かな女性だと思い込んでいた」
読んで、笑った。
ああ、やっぱり。
母のこと。恋愛のこと。夫婦のこと。
なぜ私は、こういう人間になったんだろう。
そんなことを、ずっと書いている。
たしかに、気軽に「こんにちは」とは入りづらいのかもしれない。
でも本人は、わりとよく喋る。
コメントをもらえば、普通に喜ぶ。


ペイ・フォワードは、もらった言葉を、次の人へ渡す企画らしい。
やることはシンプルだった。
気になる3人の記事にコメントを贈って、
自分の記事で紹介する。
コメントの少ない私に、
コメントをつなぐバトンが回ってきた。
せっかくだから、分かりやすい三人を選ぶのはやめた。
noteで出会った人たちを、順番に思い出してみた。


一人目。ray_visionさん。

私がnoteを始めた頃から、ずっと読んでくれている人。

コメントをもらった記憶は、たぶんない。(あったらごめんなさい)
でも新しい記事を出すと、いつもそこにスキがある。
書いているのはAIと自由意志のSF。そんなに私が普段読むジャンルではなかったりする。
「正しい経路を、自分で探さなくてよくなった。」
迷わない方が、人は幸せなのか。
最適な選択肢を渡されることは、
自由なのか。
SFを読んでいたはずなのに、
気づけば、自分のことを考えていた。
私は恋愛や婚活の中で、
「選ばれること」と「自分で選ぶこと」を何度も書いてきた。
ジャンルはまったく違うのに、
根っこにある問いは、案外近かった。
コメントがなくても、
ずっと届いていた言葉があった。



二人目。vivid_roses726さん。

まだ、ほとんど言葉を交わしたことがない人。
恋愛のこと。
母のこと。
自分を責めてしまうこと。
読んでいると、ときどき、
自分と近い場所を歩いている人なのかもしれないと思う。
『本当は好きだった人の幸せを、願えるようになるまで』に、
こんな一文があった。
「私は十五年間、彼の人生を、自分の物語の続きにしていたのかもしれない。」
恋愛を書いているのに、
最後に見ているのは、相手ではなく自分だった。
ああ、私もずっと、それを書いている。
誰を好きになったか。
誰と結婚したか。
その話を書きながら、
結局知りたいのは、
なぜ私は、そうしたのか。
同じものを書いているわけではない。
でも、少し離れたところに、
同じ方向を見ている人がいる気がした。



三人目。間宮未保さん。
ほんとに最近、私の「夫の正体」シリーズを、まとめて読んでくれた人。

一記事にスキを押すのと、
「次も読む」を選ぶのは、違う。
私はそう思っている。
だから、うれしかった。
そのお返しに、
私も初めて間宮さんの作品を読んだ。
『48歳コンビニバイト〜おでんの汁で世界を救う〜』
冒頭は、
正社員経験なし、老後の不安。
かなり現実的な話から始まる。
そこへ、巨大なタコが出てくる。
この落差の設計は、私にはできない。
夫婦の会話とか、
寝室のドアとか、
廊下に落ちる光とか。
そんな静かなものばかり書いている私は、
一気に持っていかれた。
あとで知った。
彼女は、静かな話も書く人だった。



三人を並べてみて、
気づいたことがある。
一人は、
ほとんど読まれていなかった頃から見てくれていた人。
一人は、
私が読みに行く人。
一人は、
最近、見つけてくれた人。
そして三人とも、
コメントをたくさん交わした相手ではなかった。
採用担当をしていたとき、
応募者の本音は、
面接の受け答えより、
履歴書の余白や、目線の動きに出ることが多かった。
言葉にされたものより、
置かれたものを見る癖が、
たぶん抜けていない。
コメント欄だけを見ていたら、
私は気づかなかった。
スキを置き続ける手。
何度も読みに行く、自分の足。
一気読みという、選ばれ方。
言葉がなかったんじゃない。
コメント欄に、
見えていなかっただけだった。
私はこれまで、
母とのこと。
恋愛のこと。
夫婦のこと。
選ばれようとしてきた自分のこと。
いろんな話を書いてきた。
ばらばらの話を書いているつもりだったけれど、
最近は、そうでもないと思っている。
人はどうやって、
今の自分になったんだろう。
私はたぶん、
ずっとそれが知りたくて書いている。
もし今回、
誰かの紹介をきっかけに初めてここへ来てくださった方がいたら。
私がどんなものを書いているのかは、
この一本に、いちばんよく出ています。



ちなみに。
のぶさんには
「コメントしづらい人」だと思われていたようですが。
コメントをいただくと、
私は普通に、かなり喜びます。
……まだ伝わらないですよね?笑
バトンをくれた、のぶさんの記事はこちら。

企画の発端、LaLaLaさんの記事もこちらから。


バトンは強制ではありません。
受け取っていただくだけで、十分です。
#ペイフォワードプロジェクト

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