アメリカ世:1946年9月4日(水)
建築物の需要を審査
宮古島:後任町長決まらず・配給酒で中毒頻出
沖縄民政府
軍民連絡会議(午前9時〜)
志喜屋知事:
戦災保険及預貯金等につき日本に調査員を派遣したいが如何なるものでせうか。
疎開者が帰還しつゝあるが彼等から事情を聞いてからでもよい。
軍政府:
簡単には回答出来ない。派遣するなら誰を遣るか。
志喜屋知事:
財政部の職員を遣る。在日本の沖縄人会の人々からも取るべく世話をするがと云って来て居るが。
軍政府:
マック司令部と軍政府と連絡をした後でなければならない。
志喜屋知事:
大島・先島・沖縄の通貨を別々にしたら闇取引が取締り易いと思ふが。
軍政府:
マック司令部の命により同じ通貨にしたのである。
志喜屋知事:
先島・大島から闇取引に来るから。
軍政府:
沖縄のみでなく比律賓までも一様であるから。
(沖縄県公文書館より)
建築物に対する需要の審査決定
Survey to Determine Building Requirements
1946年9月4日
琉球列島軍政本部
沖縄群島知事は民生不要として建築物に対する各部よりの需要を審査し之が決定をなすべき事をここに指令す。(以下略)





(沖縄県公文書館「対米国民政府往復文書 1946年受領文書」より)
(1946年9月4日、宮古タイムスより)
後任町長候補模糊として不明
与儀町長の辞意を翻すべく五名の交渉委員は一昨日晩、与儀氏と懇談したが氏の辞意は意外に固く、遂に交渉は不成功に終った様である。尚支庁では氏の一身上の都合等も考慮して、本日辞表を受理承認することになった。
然し後任町長候補は目下暗たん模糊として判然せず、町議の動きも不活発で、果して誰がこの難局打開に後任町長の椅子につくか注目されている。因みに本日町長辞表が支庁で承認されれば、明後日頃本永助役の手で臨時町会を招集し、町長選挙を行う事になる筈でその後助役、収入役も退陣すると見られている。

米製品一斉取り締まり
先に軍政府内令により販売所より適法に入手せる以外のアメリカ物資は金銭購入、労務代償として得たものでもこれが所有又は販売を禁止され、没収する事になっていたが、最近店頭で之等物資が販売されているため米軍政府は之が厳重取締りを宮古署へ達した。そこで宮古署では九月一日米国製品一斉取締りを断行、違反品を摘発タオル、子供服、生地、鉛筆、マッチ、雨衣、石鹸、ハンカチ、ペン先等を取上げ米軍政府は之を没収した。この没収品は支庁教学課に依託し学童に無償で配布する様米軍政府より指示があった。
アルコール酒配給で中毒頻発
伊良部村では七月分の配給酒(一戸当六合)が村酒造業者の醸造量では不足のため同村酒造組合を通し村外から不足量五石余を移入、配給を実施せしめたところ、一部アルコール酒が混入されていたものの如く同村字長浜菊川松金(六〇才)外二名の中毒患者を出し、更に宮古高校教諭二名が出張中同村父兄会が学校で歓迎会を催したところ、そこでも吐き下しの中毒者が出るという大騒ぎを演じ斯る不正酒の配給にごうごうたる非難が起り、村当局では酒造組合側に対し厳重なる警告を発した。

(「平良市史 第5巻 (資料編 3 戦後新聞集成)」平良市史編さん委員会編、平良市、1976、国会図書館より)
https://dl.ndl.go.jp/pid/9770038/1/308
