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1-3.「パラダイム」の理解

※前回のページ


はじめに

正解病を克服するためには、
P機能、M機能⇒3つの知的能力、5つの能力区分
だけでは対処できず、
この「パラダイム」の部分まで
解像度を上げて対処をする必要があります。

ここまでブレークダウンできると、
正解病が直接の原因ではなく

  • 暗黙の価値観

  • 人格への上下意識

  • 他責思考

が根本原因であることが見えてきます。
ここに対処を施すことが肝となります。

これは、群集心理に支配されて
他責思考に陥り、無責任に他人を攻撃する人
に対しても、対処方法は一緒です。

パラダイムとは

パラダイムとは、ものの見方・考え方を
支配する認識の枠組みのことです。

人は必ず、
自分の知識や経験で培われたレンズ越しに
物事を見ています。
※私はこれが仏教における「諸法無我」
 「色即是空・空即是色」だと認識しています。

人の事実を認識するプロセス

この「レンズ」が
人それぞれ異なることに気づくことを、
仏教では「悟り」と表現しています。
※なお、悟りは「到達するもの」ではなく、
 「自分の人生を自分で歩む」際のスタート地点です。

知識や経験の違いは物事に対する見方のずれを引き起こす

人は皆異なる経験をしているので往々にして結論が異なる

同じ絵を用いているのに事前に与えた情報で
結論が全く異なることを証明した実験もあります。

1930年頃に行われた、多義図を用いた実験

このように、人は持っている前提知識によって
物事の見え方も変わってきます。

このパラダイムの違いを押さえ、
自分の物事の観方や視界の範囲が
どうなっているのか?を見直すことが
正解病からの脱却の肝となります。

パラダイムの表現も独自に行ってみました。

パラダイム(ピンホールカメラモデル)

上図においてパラダイムは
解釈~視界
の部分になります。

ピンホールカメラの原理をモデルにしているのですが、
このモデルで表したいのは、

  • 想定や行動の選択肢は、視界の範囲に制約される

  • 視界の範囲は解釈の範囲に制約される

です。

そして、
解釈は持っている前提知識や感情によって
見る範囲が決まります。
解釈が狭いと視界も狭まり、
選択肢の幅も当然狭まります。

解釈の幅が狭ければ判断の幅も狭まる

正解病は前提知識を更新できないことにより引き起こされる

トップページにも掲載した通り、
正解病を患っていると
問いのある領域の答えしか
視界に入らなくなります。

この視界状態でイノベーションを認知しろ、
と言っても絶対に不可能なんです。

正解病は問いの答えがある世界のみ見がち

この正解病のレンズを意識的に変えて
視界を広げるのが肝となります。

右側のパラダイムにシフトする

勉強だけで仕入れた知識や、
上から言われたことなどを
前提に考えるのではなく、
上記図の右側のように
自分の頭(地頭力)で考え、
前提知識をアップデートしていくことが
求められます。

そうしないと、
イノベーションをイノベーションと
認知することは永遠にできませんし、
イノベーションを起こすなんて
もってのほかです。

5つの能力区分と12個のパラダイム(○○観)

「2.前に進む力と受け止める力」で示した通り、
受容力と推進力に対して5つの能力に分類しましたが、
行動力以外の4つの能力はそれぞれ3つのパラダイムを持ちます。

【おさらい】5つの能力区分


各能力と関連するパラダイム

こちらの区分は5つの能力区分同様、
私の独自定義ですが、
人の行動の動機を読み解く上では
十分な区分けだと考えております。

次の記事で正解病の克服方法を
説明したいと思いますが、
肝になるパラダイムは
価値観責任観、そして人格観です。

これらのパラダイムを見直し、
自分の前提知識を見直すようにしていきます。

正解病を克服するために対処するパラダイム(青マーカーの部分)

まとめ

日本国民の多くが抱える
偏狭パラダイム(狭く偏った物事の観方)
こそが、
日本の諸般の問題の根源である
と、私は認識しています。

各自が持っている
パラダイムの違いを踏まえ、
そして改めることで、
組織やチームなどの共同体の中で
様々なことを共通認識化することが
できます。

存在意義や言葉の定義などに対して
共通認識ができれば
他人と協力でき、
トップページに記載した
言葉の定義のあいまいさを放置して
 仲たがいしていること

が解消されていきます。

ただし、パラダイムが異なると
たいてい会話が通じません。
そのため、
大きな壁を乗り越える根気が必要な作業
であることに間違いはありません。

次はいよいよ、正解病の克服です。

参考理論・図書

7つの習慣(スティーブンRコヴィー)
仏教

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