MAP Fantasy Art 2作目|外へ向かう力が静まり、重い心の奥で次の整いが始まる。
MAP Fantasy Artの2作目を作りました。
今回の作品は、
前回の「裂風の狼」とは少し違います。
前回は、風の歪みに飲まれた狼。
止まった現実の奥で、力が暴れはじめるような作品でした。
今回は、水の歪みです。
静かです。
でも、軽くはありません。
むしろ、静かなぶんだけ重い。
今回のMAPは、この3枚でした。
今回のMAP

最初に出ているのは、外へ出る力です。
内側にたまっていたものが、
少しずつ外へ動きはじめる。
止まっていたものが、
ようやく外へ向かおうとしているような流れです。
でも、次に出ているのは、静まる力。
強く出るだけではなく、
静まる力も、流れを整える。
ここがとても面白いところでした。
外へ出る力がある。
でも、ただ勢いよく出ればいいわけではない。
静まること。
落ち着くこと。
暴れた力を、もう一度整えること。
その流れが真ん中にあります。
そして最後に出たのが、
「重くなりやすい心」でした。
抱えすぎた心は重くなる。
それでも、静けさは次をつくる。
今回の作品は、この流れをもとにしています。
今回のモンスターは、水属性の鹿です。
今回登場したのは、
水と森に沈んだ鹿のようなモンスターです。

名前は、仮に
静森の鹿
としました。
この世界では、動物が悪いからモンスターになるわけではありません。
自然界に蓄積したMindの歪みがあり、
その歪みに動物が誘発されることで、
自然と融合し、モンスター化していきます。
今回の場合は、水の歪み。
感情の沈み。
重さ。
静かな侵食。
水辺に残る、言葉にならなかった感情。
そういうものに巻き込まれた鹿が、
水と森と融合して、静かな魔獣になったイメージです。
激しく暴れるというより、
重い感情を抱えたまま、静かにそこにいる。
近づくと、こちらまで沈んでしまいそうな存在。
でも、恐ろしいだけではなく、
どこか美しく、悲しい。
そういうモンスターにしたかったのです。
作品の流れ

1枚目では、主人公が外へ出ていきます。
止まっていた現実の奥で、
ようやく内側の力が外へ向かいはじめる場面です。
まだ戦いというより、
異変に向かって歩き出す場面。
2枚目では、力が静まります。
でも、ここで大事なのは、
ただ弱くなるということではありません。
この主人公の剣は、倒すためだけの剣ではありません。
Mindの流れを観測し、
歪みを読み、
崩壊する前に流れを整える剣です。
だから2枚目は、
暴れる力を切る場面ではなく、
外へ向かおうとする力を、静まる方向へ導こうとしている場面です。
3枚目では、空気が変わります。
鹿のモンスターと主人公が、
静かに向き合っています。
ここは勝利の場面ではありません。
倒した場面でもありません。
重くなった心の奥に触れて、
次の整いが始まる場面です。
外へ向かう力が静まり、
重い心の奥で、次の整いが始まる。
今回の作品の中心は、そこにあります。
MAP Fantasy Artとしての意味
MAP Fantasy Artでは、
MAPカードに現れたMindの状態を、
ファンタジー世界の出来事として描いています。
剣。
モンスター。
自然の異常。
魔獣化。
世界観。
そういう要素はあります。
でも、これはモンスターを倒す話ではありません。
MAPが見ているのは、
これまで通りMindの現在地です。
仕事でも、恋愛でも、創作でも、音楽でも、日常でも、
Mindの流れは共通している。
外へ出ようとする力。
静まろうとする力。
抱えすぎて重くなる心。
それは、誰の中にも起きることだと思います。
だから、絵はファンタジーとして強く見せます。
でも、メッセージはMAPとして残します。
見る人が、自分の状況に自由に重ねられるように。
今回、少し世界のルールも固まりました。
この作品を作りながら、
MAP Fantasy Artの世界設定も少しずつ固まってきました。

この世界では、Mindは生物が持つ内側の流れです。
そのMindが外へにじみ出ると、
光や波紋、風の筋、石の模様のように見えることがあります。
それを、心紋と呼ぶことにしました。
そして、処理されなかったMindの残響が、
長い年月をかけて土地や水や森に積もると、
自然界に歪みが発生します。
その歪みに動物が巻き込まれると、
動物は自然と融合し、モンスター化する。
これを、魔獣化と呼ぶことにしました。
今回の鹿は、
水の歪みに誘発された、水属性の魔獣です。
水の歪みは、
沈み、重さ、静かな侵食として現れます。
だから今回の鹿は、
暴れる炎のようなモンスターではなく、
静かに重く沈んでいくような存在になりました。
倒すのではなく、観測する
このシリーズで大事にしたいのは、
モンスターを悪として描かないことです。
魔獣は悪ではありません。
長い年月で自然界に積もったMindの歪みに、
巻き込まれてしまった生き物です。
だから主人公は、
ただ倒すために剣を持っているのではありません。
観測するため。
歪みを読むため。
崩壊する前に流れを整えるため。
そのために剣を取っています。
今回の作品では、
水と森に沈んだ鹿の魔獣と、
主人公が静かに向き合いました。
外へ出る力。
静まる力。
重くなりやすい心。
この3枚から生まれた、
MAP Fantasy Art 2作目です。
ここから少しずつ、
この世界も育てていきたいと思います。
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