「ぐるぐるマップにいたよ!」
破壊力のある言葉でした。
近所の顔なじみの小学生が、私を指さして言ってきたのです。
50代のミニマリスト、
しばやまと申します。
もう数年前のことです。
すごい勢いで私に向かって走って来た、低学年男子。
「ぐるぐるマップにいたよ!」
ハーハー肩で息をしながら私を指さし、それは嬉しそうに言ってきたのです。
ぐ、ぐるぐるマップ?
私がいた?
なんだ…そのワンダーランドは…?
遊園地?
公園??
ゲーム???
頭の中で、「ぐるぐるマップ」がぐるぐる回ります。
ワードが謎すぎて、脳内が大混乱。
すると少年。
「昨日ね、ママとパソコンで見たよ。あそこに写ってた。」
と、家の近くの横断歩道を指さします。
わかった!!
ストリートビューのこと?
そういえば以前、屋根にカメラを載せたGoogleのロゴが入った車を見かけた記憶がよみがえりました。
「ありがとう!」
少年に別れを告げ、さっそく、家に帰ってチェックします。

どれどれ。
あれ?いないぞ。
方向を変えてみましょう。
おおおおっ!
いたいた!
私と子どもが2人で写っていました。
手をつないで、横断歩道を渡ろうとしています。
わが子のランドセルに黄色いカバーがあるので、小学1年生のころです。
ふたりで、ばっちりカメラの方を向いていました。
そうだ…。
「なんだあれは?」
とふたりで見ていたんだ…。
記憶が一気によみがえりました。
子どもが小学校に入学してすぐのころ。
近所に同級生が少なく、一人で帰るのを不安がっていたわが子。
私が途中まで迎えに行き、一緒に帰っていたっけ。
「カラスって、おっきい~!」

「犬って、なに考えてるんだろう」

子どものスピードでぶらぶらと歩いていると、いろんなものが目に入ってきます。
二人で、とりとめのない話をしながら、一緒に帰っていたなあ。
いつの間にか、「ぐるぐるマップ」の世界にいた私たち。
あの日のなんでもない「日常」が、そこには写っていました。
その後、久々に「ぐるぐるマップ」をのぞいてみると、画像は更新されていました。
今はもう。
あの横断歩道に私たちはいません。
