カレーにスパゲッティ、給食が華やかになった日々【給食メニューの移り変わり・平成編】
はじめに
前回の昭和編では、脱脂粉乳やクジラ肉、ソフト麺といった、給食の原点をたどりました。
昭和編はこちら https://editor.note.com/notes/nf664cb7e8d33/edit/
今回はその続き、平成の給食です。キーワードは「洋風化」と「多様化」。給食の食卓が、ぐっと華やかになっていく時代です。
洋風メニューが定番になった
平成の給食を思い出すと、カレーライスやスパゲッティが浮かぶ方は多いのではないでしょうか。昭和の後半から少しずつ取り入れられてきた洋風メニューが、平成にはすっかり定番になりました。今でも人気のこれらのメニューは、この時代に給食の主役の座を確立したと言えます。
主食のパンも、コッペパン一辺倒だった時代から種類が増え、米飯と合わせてバリエーションが豊かに。おかずも鶏肉や豚肉がよく登場するようになり、献立全体が一気にカラフルになっていきました。
脱脂粉乳から牛乳へ
飲み物にも大きな変化がありました。昭和の象徴だった脱脂粉乳は姿を消し、牛乳へと完全に切り替わります。「給食の牛乳」と聞いて、ビンやパックの牛乳を思い浮かべる世代が、ちょうどこのあたりですね。
地元の味、郷土の味が食卓へ
平成の給食でもうひとつ大きかったのが、地産地消や郷土料理の広がりです。その土地で採れた食材を使ったり、全国各地の郷土料理を取り入れたり。給食が単なる食事ではなく、地域や食文化を学ぶ「生きた教材」として位置づけられていきました。
献立表を見て、「今日は◯◯県の郷土料理だ」とワクワクした記憶のある方もいるかもしれません。
名物が消えていく――ソフト麺のその後
懐かしいメニューが、静かに姿を消していったのも平成でした。象徴的なのがソフト麺です。最初に給食へ採用していた東京都が、2015年にメニューから外して大きな話題になりました。親世代には人気だっただけに、「もう出ないの?」と驚いた人も少なくありません。
時代とともに、定番だったものが少しずつ入れ替わっていく――給食もまた、生きものなのだと感じさせる出来事でした。

安全への意識が高まった時代
平成は、食物アレルギーへの対応が本格的に意識されるようになった時代でもあります。アレルギーを持つ子どもが増えるなかで、誰もが安心して食べられる給食をどう作るか。安全への取り組みが、ここから大きく前進していきました。
おわりに
平成の給食は、豊かになり、彩りが増え、そして「安全」や「学び」といった新しい視点が加わっていった時代でした。昭和とはまた違う「自分の給食の記憶」を持つ方も多いはずです。
あなたが好きだった平成の給食メニューは何でしたか?ぜひコメントで聞かせてください。
次回はいよいよ「令和編」。アレルギー対応や食育、そしてコロナ禍を経て、給食が今どうなっているのかをお届けします。
