詩のようなもの|about scar
道端にあった石に
君はつまづいて
転んでしまった
少しだけ派手に
膝や肘を擦りむいて
皮がめくれて
血が出た
たくさんでも少しでも
傷は痛みをともなう
やがて
傷はかさぶたになって
時々かゆくなって
まだ治りかけの薄皮なのに
君は気になって
それを剥がしてしまったりする
そしてまた血が出て
またかさぶたになって
もうかゆくても
我慢して
剥がしたりはしない
かさぶたは固くなって
小さくなって
薄くなる
傷なんて無かったみたいに
ものすごく暇な時
君はふと
膝のかさぶたの跡に目をやる
こんな傷あったっけ
いつのだっけ
そう思える君は
きっと幸せなのだろう
僕に
他の誰かに
「幸せでいてほしい」なんて
思われなくたって
きっと君は
自分で自分を幸せへと導いていける
それでも僕は
君がどこかで幸せでいてくれるといいな
なんて
時々考えてしまうんだ
