利き手
右利きの人は
右手を特別だと思わない
箸を持つ
字を書く
荷物を持つ
ドアを開ける
毎日のこと
あまりにも当たり前で意識することもない
ある日
右手が使えなくなる
ペンがうまく握れない
シャツのボタンが留めづらい
鍵が思うように回らない
たったそれだけで
いつもの景色が少し変わる
右手は、昨日と何も変わっていない
毎日使っていた
毎日助けられていた
毎日頼っていた
変わったのは、気づく側だった
近すぎるものは見えにくい
当たり前のものは数えにくい
苦労せずにできること
自然にやっていること
誰かに褒められても
首をかしげてしまうこと
そんなものほど
自分では気づきにくい
右手を特別だと思わなかったように
数えていないものが
あなたには、まだたくさんある
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは創作への活動費(おやつ)に使わせていただきます。