6日間すべてが学びだった:高松三越スコーン&ティーパーティー2026を終えて

2026年1月28日から2月2日まで、
香川県・高松市の三越伊勢丹にて開催されていた
「スコーン&ティーパーティー2026」に、今回初めて参加をしてきました。

帰阪してからもう既に2日も経ってしまったなんて、
時の流れが早すぎます。

初めてのスコーンパーティーは6日間全日程参加。
前日準備を含めると7日間まるっとスコーンパーティー一色の日々でした。

長い期間だったこともあり、
感じたこと、考えたことがとても多く、
この6日間で、ほんとうにたくさんの学びがありました。

そんな時間を振り返りたくて、
久しぶりにnoteを開いています。

実は昨年も同時期のスコーンパーティーにお声がけをいただいていました。

ただ、その頃は完全にワンオペ。
出店したかったのですが、現実的に難しく断念していました。

そして今年再びお声がけをいただき、
スタッフも増え、土台も整ったところでの参加となりました。

「満を持して」と自分で言っていいのはわかりませんが、そんな気持ちでの初挑戦となりました。

百貨店への催事出店自体が初めてということもあり、準備段階から想像以上の大変さがありました。

細かなやりとりの多さや
次々とやってくる締め切り。

そこに加え年明けの開催ということもあり
店舗・通販共に一番の繁忙期と完全に重なり、
その中で準備を進めなければいけないという点は
正直最大の試練でした。

更に悩んだのは出店日数。
6日間全日程で出店をするのか、
はたまた前後半いずれか3日間だけ出店するのか。ということにも悩まされました。

娘と2匹の犬たちのこと。
体力、気力、現実的な負担など。

3日間が妥当だろうという気持ちがありつつ、
初挑戦ということもあり6日間に挑戦してみたい気持ちも捨てきれず
迷っている内に、あれよあれよ時間が過ぎ・・・

気が付けば
「6日出店します!」と答えている自分が居ました。
(この判断についての反省は後半で)

年が明け、本格的にスコパ(巷ではこう略すようです)の準備も本格化。

次に悩んだのはどのぐらいの量を持っていくか。

当店は現地でオーブンを用意してもらい、焼き立てをご提供できる環境を整えていただいてました。

大阪の店舗オープン以来、店舗以外で焼き立てを提供するのは初めて。
でも通常の店舗営業よりも圧倒的にたくさんの数の準備が必要。
それも連続6日間。
仕込みはどうする?
準備物は?仕入れは?ラインナップはどうする?

考えることは山積みでした。

加えて通常の店舗営業や通販業務。
他のイベントの締め切りなども日々迫ってくる。

時期が時期だけにお子様の看護などでスタッフの欠員も続いたりといっぱいいっぱいの日々でした。

それでもどうにかスタッフ総出で準備を整え、迎えたスコパ。

初日、2日目には開店直後からたくさんのお客様が行列を作ってくださり、
オープンから2時間程はレジから離れられない状況でした。
初めてのレジ操作に追われ、お客様の顔をしっかり見れなかったことが今でも悔やまれます。

ところが3日目以降、状況が一変。
途端に長時間の行列は無くなり、
代わりに、チラシに掲載された「濃厚抹茶」というスコーンサンドだけをひたすら買い求めに来られるお客様の列ができました。
「濃厚抹茶ひとつ」
「濃厚抹茶3つ」
「濃厚抹茶4つ」
濃厚抹茶だけは開店から1時間足らずで完売。



もちろん当店を代表する自信作です。
これを目掛けてお客様が来てくださるのはとても嬉しいことです。
だけど、こんなにも複雑な気持ちになるなんて。

スタッフはもう「濃厚抹茶」と聞くのさえも嫌になったと言ってました。
私も正直同じ気持ちでした。

他にも美味しい商品がたくさんあるのに、その商品には見向きもしてもらえない。
そのしんどさと悔しさが同時に押し寄せました。

そしてその後はひたすらにゆったりとした時間が流れました。

人は暇になると、色んなことを考えてしまう生き物です。
必死に
「自家製酵母のスコーンです」
と声を掛けてもなかなか足を止めていただけない。

そんなとき、人は周りの店舗と自分たちを比べてしまい、「こんなに素敵な商品なのに何で分かってもらえないんだろう」と、苛立ちと焦燥感に駆られるものです。

うちのスタッフたちも例外ではありませんでした。

正直40店舗以上が出店していれば
驚きの管理方法を目にすることももちろんありました。

だけど、間違いなく自分たちより売れてる。
悔しくなっても仕方ありません。

でも、「他と比べる」ことに答えなんてありません。

基本に立ち返って、私たちがここに来た意味を再度スタッフに伝えました。
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自分たちの良さを伝えたい、知ってほしいのに伝わらないがために
他を蔑むのはナンセンス。
様々なスコーンがあっていいし、様々な好みがあっていい。

でもこれは好みの問題だけでは無いような気がしていました。
まだ「酵母スコーン」そのものを知らないお客様が圧倒的に多い。

自分たちが初めてtobiraのスコーンを食べた時に衝撃を受けたように、
まだ「酵母スコーン」自体をご存知無いお客様にもこの美味しさを届けよう。

自分たちが手間暇かけて愛情もって酵母を育て、
毎日食べてほしいからと食べる人の健康を考えて素材に拘って、
時間をかけてじっくりと育てた生地を焼く。

小さいと言われようが、
硬いと言われようが、
見向きもされない時間が続こうが、
興味を持ってくれた人に全力で接客しようよ。

食べた人にしかわからない感動がそこにはあって、
伝わる人には絶対に伝わるはず。
私たちは、私たちのやるべきことをやろう。
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それが3日目の夜です。
それ以降、スタッフが息を吹き返したように感じました。
同時に、それを伝えた私自身もまた、原点に立ち返ることが出来ました。

「酵母スコーン」に衝撃を受け、その美味しさに魅了され、
これを作りたいと酵母の勉強を始めた6年前。
世の中にこの美味しさを広めたいとtobiraの屋号を掲げた4年前。
そして焼きたてのおいしさをもっとたくさんの方に知ってほしいとお店をオープンした2年前。
このスコパのおかげでその原点に立ち返ることが出来たように感じます。

まずは「酵母スコーン」を知ってほしいと、
声掛けも変えました。
「自家製酵母のスコーンです」ではなく、
「卵、バター、生クリーム不使用のザクザク食感のスコーンはいかがですか」

言葉を変えるだけでお客様の反応も少しずつ変わっていきました。

4日目はまだまだ状況は苦しかったけど、
それでもリピーターとして戻ってきてくれるお客様が複数現れ、
少しずつtobiraの魅力が伝わっている実感も生まれました。

5日目、6日目には売上が持ちかえしたり、
ご購入点数が増えたりと、
6日間の中にたくさんのドラマがありました。

そしてなによりも、
終了後、
InstagramのDMやスレッズなどを通して、たくさんのご感想をいただきました。

自分たちがこの6日間実践したことは間違いではなかったと実感できたこと。
それが何よりも嬉しい出来事でした。

同時に経営者としての課題もはっきりと見えました。

情報収集の不足。
経費をかけすぎたこと。
感情で判断しってしまった部分。

スタッフに「経験」をしてほしいという想いが先行し、
交通費や宿泊費を必要以上にかけてしまったこと。

全日程出店したことで、
私自身も会期中何度も帰宅するなど、結果的に余分な経費をかけてしまいました。

結果的に、
数字で見た時に6日程出店よりも3日程出店にした方が
利益率が良かったという計算になりました。

もちろん体力や精神的にも3日間の方が楽だったでしょう。

これは結果論ではありますが、
出店してみなければ見えてこなかったことでもあります。

今回の経験は必ず次に活かせるものになりました。

6日間、本当に「学び」の多い日々でした。

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