「減らす」より「選ぶ」。クモに学ぶミニマリズム
こんにちは、みさとです。
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「ミニマリズム」という言葉があります。
簡単に言えば、
本当に必要なものを選び、それ以外を減らしていく考え方。
物をたくさん持つことよりも、
自分にとって大切なものに囲まれて暮らす。
余計なものを減らして、身軽になる。
そんなライフスタイルです。
最近では、「ミニマリスト」
という言葉もすっかり定着しました。
でも、ミニマリズムって、
「家の中に物が3個しかない」
みたいな話ではありません。
大事なのは、自分にとって必要なものと、
そうでないものを見極めること。
……と考えていたら、私はある虫……ではなく、
正確にはクモを思い出しました。
そう。クモです。
クモは「何でも持つ」必要がない
クモを見ていると、「ずいぶん身軽だな」
と思うことがあります。
もちろん、クモにも種類によってさまざまな生活様式があります。
網を張るクモもいれば、網を張らずに獲物を探すクモもいる。
地面を歩くものもいれば、植物の上で暮らすものもいる。
つまり、クモの生き方は一つではありません。
でも、多くのクモに共通しているのは、
自分が生きるために必要な機能へ、資源を集中している
というところです。
網を張るクモなら、獲物を捕らえるための網をつくる。
歩き回って獲物を探すクモなら、移動や探索に向いた体を使う。
人間のように、
「念のため、これも持っておこう」
「いつか使うかもしれないから取っておこう」
と、何でも抱え込む必要はありません。
必要なものに集中する。
これは、ミニマリズムの考え方とかなり近いものがあります。
「減らすこと」が目的ではない
ここは、ミニマリズムで一番誤解されやすいところかもしれません。
ミニマリズムというと、「とにかく物を捨てる」
というイメージを持つ人もいます。
でも本来は、物が少ないことそのものが目的ではありません。
たとえば、毎日使うフライパンまで捨てて、
「私はミニマリストです!」と言っていたら、
それはただ料理ができなくなった人です。
クモだって、「今日はミニマリズムを極めるぞ!」
と言って、網を半分しか作らないわけではありません。
必要なら、必要なものをちゃんと使う。
大切なのは、減らすことではなく、選ぶこと。
ここがポイントです。
「持っているもの」だけでなく「抱えているもの」も減らす
そして、この考え方は物だけに限りません。
私たちは、知らないうちにいろいろなものを抱えています。
仕事。
予定。
人間関係。
SNS。
情報。
「こうしなければ」という思い込み。
昔から続けている習慣。
「いつかやりたい」と思っていること。
これらも、全部、自分の時間やエネルギーを使います。
だから、「物を減らしたのに、なぜか忙しい」
ということが起こります。
家の中はスッキリした。
でもスマホを見る時間は増えた。
予定はパンパン。
通知も大量。
やることも大量。
それでは、あまり身軽になっていません。
本当の意味でのミニマリズムは、
自分の時間やエネルギーを何に使うのかまで考えること
なのかもしれません。
クモは「必要な場所」にいる
クモの生活を見ていると、もう一つ面白いことがあります。
クモは種類によって、それぞれに適した環境を利用しています。
草むら。
木の枝。
建物。
地面。
水辺。
それぞれのクモが、自分に合った場所で生きています。
つまり、「どこにでも適応しなきゃ」とは考えていない。
自分に合う場所を選ぶ。
これも、現代のミニマリズムには重要な考え方だと思います。
自分に合わない環境で、
「もっと頑張らなきゃ」と努力し続けるより、
そもそも、「この環境って、自分に必要?」と考えてみる。
人間関係もそう。
仕事もそう。
生活スタイルもそう。
「みんながやっているから」ではなく、
自分にとって必要かどうか。
そこを基準にしてみる。
「いつか使うかも」は、かなり強い呪文
人間には、とても強力な呪文があります。
「いつか使うかも。」
これです。
服。
家電。
紙袋。
空き箱。
子どもの作品。
謎のコード。
何に使うのか分からないけれど、なぜか捨てられないもの。
そして数年後。
「これ、何のコードだっけ?」となる。
ありますよね。
クモからすると、
「いつか使うかもしれないから、とりあえず取っておこう」
という発想はありません。
必要なものは使う。必要でなければ、それに執着しない。
もちろん、人間はクモではないので、思い出の品や備蓄など、
「今すぐ使わないけれど持っておく意味があるもの」もあります。
だから、「使っていない=捨てる」ではありません。
考えるべきなのは、「持っている理由があるか?」です。
「持たない」ことで、選択肢が増えることもある
物が増えると、管理することも増えます。
掃除する。
収納する。
探す。
買い替える。
メンテナンスする。
処分する。
つまり、持っているだけで、少しずつ自分の時間を使います。
これは物だけではありません。
予定が多ければ、予定を管理する必要があります。
人間関係が多ければ、それぞれに時間を使います。
情報が多ければ、選別する必要があります。
だから「減らす」というのは何かを失うことではなく、
自分の時間と注意力を取り戻すことでもあります。
クモが必要以上に荷物を背負って歩き回っている姿を想像すると、
「いや、クモにリュック背負わせるなよ」と思いますよね。
でも、人間は見えないリュックを毎日背負っています。
「大切なもの」が見えるようになる
余計なものを減らすと、面白いことが起こります。
本当に大切なものが見えやすくなるんです。
物を減らしたら、「私はこの椅子が好きだったんだ」と気づく。
予定を減らしたら、
「家族と夕食を食べる時間が好きだった」と気づく。
SNSを見る時間を減らしたら、
「本当はもっと本を読みたかった」と気づく。
仕事を詰め込みすぎるのをやめたら、
「休日に何もしない時間が必要だった」と気づく。
つまり、ミニマリズムは、
「何を捨てるか」ではなく、「何を残したいか」を考える作業
でもあります。
これは、かなり大切な視点です。
クモから学ぶ「選ぶ」ということ
クモは、私たちに、「物を減らしましょう」
と言っているわけではありません。
そもそもクモに、
「ミニマリストとして生きている自覚はありますか?」
と聞いても、「……?」でしょう。
でも、その生き方を人間の側から眺めてみると、
必要なものに資源を集中する。
自分に合った環境を選ぶ。
余計なものを抱え込まない。
という考え方が見えてきます。
そして、それはミニマリズムだけでなく、
仕事にも。
人間関係にも。
時間の使い方にも。
キャリアにも。
使える考え方です。
これまでの「虫に学ぶ自己啓発」を振り返って
ここまで、いろいろな虫から、人間の生き方について考えてきました。
ゴキブリからは、レジリエンス。
セミからは、キャリア設計。
カゲロウからは、ワークライフバランス。
そして今回は、クモからミニマリズム。
こうして並べてみると、虫たちはなかなか優秀です。
困難があれば立て直す。
自分のタイミングで動く。
限られた時間を大切にする。
そして、必要なものを選ぶ。
でも、ここで一つ気づくことがあります。
全部に共通しているのは、「他人と同じである必要はない」
ということなのかもしれません。
ゴキブリにはゴキブリの生き残り方がある。
セミにはセミのタイミングがある。
カゲロウにはカゲロウの時間がある。
クモにはクモの暮らし方がある。
だったら人間だって、「みんながこうしているから」
だけで、自分の生き方を決めなくてもいい。
ミニマリズムのゴールは「少ない人生」ではない
最後に、これだけは覚えておきたいところです。
ミニマリズムは、人生を小さくすることではありません。
むしろ、余計なものを減らして、
自分が本当に大切にしたいものへ、
時間も、お金も、体力も、注意力も使う。
そうやって、自分の人生を、自分で選びやすくすること。
それがミニマリズムなのだと思います。
クモの巣だって、必要な場所に必要なだけ張られる。
……まあ、人間の家に張られると、
「それは撤去します」となるわけですが(笑)。
クモ先生には申し訳ありませんが、我が家では、
そのミニマリズム思想を実践する場所を、ぜひ屋外にしていただきたい。
そんなわけで。
今回の「虫に学ぶ自己啓発シリーズ」は、ここで一旦おしまい。
虫たちから人生を学んだ結果、
最後に残った教訓は、「自分に必要なものを、自分で選ぶ。」でした。
……そして我が家に必要なのは、
クモではなく、クモが来ない家です。
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