こんな大会あったらいいな
終わったドラマだけど『ホットスポット』の中で平岩紙さん演じるみなぷーが、仕事柄検尿カップの回収のタイミングに自信があって「そういう大会があったら結構いいとこ行けると思う」と豪語していた。
世の中には、電話の応対の良し悪しを審査する大会や、お掃除の出来不出来を審査する大会もあるらしいので、検尿カップの回収に関する大会があってもおかしくない。いや、おかしいか。
それはさておき、考えてみたら私にもそれっぽい特技があると気づいた。
私の仕事は、職業を隠して伝えるのは非常に難しいのだけど、例えば会社のデスクの端っこに常に座っていて、誰かが困っていたらそこにサッと参上して助ける、みたいな。いや、実際はそんなカッコよくサッとは動けない(動かない)し、「困ってんな」ってなんとなく気づいてもちょっと泳がして、ホントにホントに「あぁ、ダメだな」ってなってから参上、みたいな場合が多い。
これには理由があって、あんまりにもタイミングよく私が現れたら「この人、私のことばっかり見てたのかしら」なんて気持ち悪がられるんじゃないか?ってちょっと思ったことがあったから。そう思うまでは、結構ドンピシャなタイミングでお助けに参上してた。
そういえばまた『ホットスポット』の話になるけど、今度は市川実日子さん演じる遠藤清美が、自分が出かけた後家にいる娘に家の鍵をかけるよう言うんだけど、家を出てすぐに鍵をかける音がしたらなんか嫌な気持ちになるからって、少し間を置いてかけるよう娘に教えよう、みたいなこと言ってたけど、ちょっとそれに似てる気がする。要は、人に不快感を抱かせない絶妙のタイミングってことだ。絶妙だったかどうかは私の場合は自己判断の自己満足。
さらに私は“そこにいる”ことが私の仕事の一つだと思っていて、「いざという時に何でも手伝ってくれる人」というのが私の職名なのではないかとさえ思っている。実はこの、“そこにいる”のも結構大変だったりする。誰かに伝えたいことがあるのにその相手が席空きで、自分も席を空けなければいけない時、私に声がかかる。
「〇〇さんが戻って来たら△△を伝えといてもらえますか」
もちろん、オフコース。伝えますとも。私は人から頼られるとその期待に応えたい体質だ。ゆえにそこから私は〇〇さんが戻ってきたかどうかに注意を払う。私だってそれだけをやってるわけではない。他の仕事で席を立つこともあればお手洗いに行くために席を立つこともある。仕事中なのについ誰かとお喋りしちゃうことだってある。でも、〇〇さんのことはずっと頭の隅っこに置いている。忙しい〇〇さんは一旦席に戻ってまたすぐ席を空ける可能性もある。私のプライドをかけて、一旦戻って来た時を逃すわけにはいかない。
メモ、置いときゃ良いじゃんて思った?確かにそう。でも、字では伝わらないニュアンスってあるじゃない。あれがこうしてこうなったから、〇〇さんにこれをやっといて欲しいってAさんが言ってましたーって、そういうとこをきちんと伝えたいから。
で、私は、それをやり遂げる女だ。私に任せておけば伝言は必ず正しく伝わる。おほほほほ。
もう一つ得意なことがある。今、誰がどこにいるかを把握していること。もちろん全員ではない。超能力者じゃないんだから、黙ってどこかにいなくなった人のことまでわからない。でも、「ちょっと来客対応に‥」とか「書類を出しに‥」とか、声に出してる人のことは大体覚えている。
「あれ?〇〇さんはどこにいるかしら」などと困っていたらサッと〇〇さんは今、来客中です、と答えたい。もしくは、〇〇さんならさっき向こうへ歩いて行かれました!という情報だけでも、役に立つことはある。私の視界に入る人、いや、見えなくても後頭部で感じていることもあるので、とにかく私が存在を察知している人の動向に常に注意している。それが私である。
〇〇さん、△△さん、それぞれ今何をしているでしょうか?の大会があったら私、結構いいとこまでいけると思った、という話でした。
