ステップファミリーのはじまり。彼女の息子と初めて会ったときのこと。
僕はシングルマザーだったパートナーと婚約をし、ステップファミリーという形の家庭を持ちました。
ステップファミリーとは、再婚などによって、血縁のない親子関係ができた家族の形のことです。
そして、いきなり10歳の息子を持つ親になったのです。
想像できるでしょうか。
未婚の自分が、いきなり10歳の子の親になるということを。
僕もイメージができませんでした。
3年経った今も「これでいいのか」と迷いながら、パートナーと一緒に息子を育てています。
今回は、そんな息子と初めて会ったときの話をしようと思います。
初めて息子と会った時
初めて彼に会ったとき、僕は何を話せばいいのかわからなくて、とにかく緊張していました。
当時の彼は10歳でした。
パートナーの家を初めて訪れた日のことは、今でもはっきりと覚えています。
玄関に上がり、部屋の扉を開けると、小さな男の子が彼女の後ろに隠れてもぞもぞしていました。
「この子、あまりしゃべるほうじゃないから」
事前に聞いていたとおり、彼はママに「ほら、ご挨拶は?」と促されて、ようやく小さな声で「りゅうせいです」と言って挨拶をしてくれました。
僕も「まさひろです。よろしくね」と挨拶をしながら、心臓がドキドキしていました。
この小さな子と、これからどんな関係を築いていけばいいんだろうって。
その日の夕食は、正直言って大変でした。
3人でテーブルを囲み、僕は彼と仲良くなろうと話しかけてみました。
「今何年生なの?」「学校は楽しい?」「好きな科目とかある?」
でも、返ってくるのは「うん」か「ううん」だけ。
時々、困ったような表情で彼女を見上げる彼の姿を見ていると、僕自身もどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
会話が途切れるたびに、時間がとても長く感じられました。
「どうやったら、仲良くなれるんだろう」そんな不安が頭をよぎったのを覚えています。
あれから3年が経ち
あれから3年が経ちました。彼はもうすぐ13歳になります。
今でも彼の返事は基本「うん」か「ううん」だけ。知り合ったばかりのころ、緊張していたわけではなく、家ではオフモードでいたい、話すのが得意じゃないタイプの子だったのです。
振り返ってみると、自分がいきなり10歳の男の子の親になるなんて、当時は本当に想像もできませんでした。
血のつながらない子どもとの関係って、どうやって築いていけばいいのでしょうか。
どこまで踏み込んでいいのか、叱るべきときはどうすればいいのか、僕にはさっぱりわからなかったんです。今でも、何が正しいのか分かりません。
答えのない問いばかりが、毎日頭の中をグルグルと回っていました。
彼は僕のことを「パパ」でも「お父さん」でもなく「まさひろ」と名前で呼びます。
最初はそれが少し寂しく感じることもありました。
「いつかはお父さんって呼んでもらえるのかな」って期待していた部分もあったんです。
彼と実の父親との関係は今でも良好で、週に2回は実の父親の家で過ごしています。彼にとってパパは実の父親だけ。パパは一人しか存在しない。
だから、僕をパパと呼ぶことはできず、パートナーが僕を「まさひろ」と呼ぶのを真似ているのです。
ステップファミリーに答えはない
彼にとって僕は良い親なんでしょうか。
この問いに対して、今でも確信を持って答えることはできません。
実の親子でも難しいであろう子育てが、ステップファミリーではさらに複雑になるんです。
正解なんてないし、教科書もない。毎日が手探りです。
僕と同じようにステップファミリーで悩んでいる人って、きっと多いと思います。
再婚した家庭の形は家族の数だけあって、それぞれに違った課題がある。完璧な答えを持っている人なんて、いないんじゃないでしょうか。
僕も毎日悩みながら、時には失敗しながら過ごしています。
だからこそ、このnoteを通して同じような境遇の人たちと想いを分かち合えたらと思っています。
完璧でなくても、迷いながらでも、正しいと思う道を歩んでいければいいと思います。
これからもたくさん悩みながら、彼と一緒に歩んでいこうと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いた人:三浦まさひろ
Webライター。1987年岡山県生まれ、東京在住。
20代は俳優として舞台を中心に6年間活動後、挫折。転職を繰り返し、フリーランスへ転身。
現在はステップファミリーという形で、パートナーと息子と犬と猫と暮らす。
2021年から書き始めたnoteは1万フォロワー、累計ビュー数は30万を超える。
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