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帰宅動線がラクになった理由【実践編】|動線リノベ[7]

― 玄関から“手ぶらになる”までを整えた話 ―


“動線”を整えることで、暮らしはもっとラクになります。
一級建築士として、毎日の暮らしが少しラクになる住まいの工夫を発信しています。


家に帰ってきたあと、

「分かっているのに、できない」

そんな時間帯はありませんか?


バッグを置く。

上着を脱ぐ。

郵便物を仕分ける。


本当は片付けた方がいいと分かっているのに、

体が動かない。


でもそれは、

あなたの性格の問題ではありません。

帰宅後は、いちばん疲れている時間帯


帰宅後は、

一日の中でいちばん

判断力も体力も落ちやすい時間です。


そのタイミングで、

 ・どこにしまうか考える

 ・仕分けをする

 ・片付ける順番を判断する


という行動を求められると、

うまくいかなくて当然です。


だから必要だったのは、

がんばらなくてもできる流れを、先につくっておくことでした。

帰宅動線が乱れやすい理由


帰宅動線が整いにくいのには、理由があります。

 ・モノの種類が多い

 (バッグ・上着・郵便物・買い物袋・ゴミ)

 ・「あとでやる」前提の行動が多い

 ・ルールを考える余裕がない


つまり、

考えなくていい動線でないと、続かないのです。


見直したのは、「片付け」ではありません


帰宅動線を整えるとき、

多くの方が

「片付け方」を変えようとします。


でも、実際に見直したのは

そこではありませんでした。


見直したのは、

帰宅後の「順番」です。


帰宅動線を整えるときの、基本の順番


実践したのは、

次の3つだけです。


① 玄関に「家に持ち込まないもの」を決める


 ・不要なチラシ

 ・外袋

 ・ゴミ


玄関の手前で手放せるものは、

できるだけそこで止めます。


たとえば、

不要なチラシやDMを捨てるための小さなゴミ箱を玄関に置き、

靴を脱ぐ前に郵便物を仕分けてしまいます。


玄関で不要なモノを処理する仕組みを作ると『あとで片づける』が家の中に流れ込みません。

家族それぞれの「一時置き場所」をつくるだけでも、

持ち込みはぐっと減りました。


② 役割ごとに「受け止める場所」を決める


 ・バッグ(バッグの定位置)

 ・上着(玄関、または玄関から近い場所にコート掛け)

 ・郵便物(専用の箱)


帰宅後すぐ❝掛ける❞だけ。
しまわなくても、流れが止まらない仕組み。

完璧に片付ける必要はありません。

「一度置いていい場所」が決まっているかどうかが大切です。

③ そこで一度、終わりにする


帰宅後すぐに

すべてを整えなくても大丈夫。


「ここまでできたらOK」

という区切りをつくることで、

動線は続くものになります。


実際に一番変わったのは、「帰宅後の10分」でした


帰宅動線を見直して

大きく変わったのは、

片付けの量ではありません。


帰宅後の10分の過ごし方でした。


 ・バッグを探さなくなった

 ・上着がリビングに溜まらなくなった

 ・テーブルの上に、不要な郵便物が溜まらなくなった


モノの置き場所(定位置)を決め、

動線を整えただけです。


帰宅動線が整ったサイン


帰宅動線がうまく機能し始めると、

こんな変化が現れます。


 ・床にモノを置かなくなる

 ・「あとで」が減る

 ・家に入った瞬間の気持ちが違う


これは、

がんばっている証拠ではなく、

動線が合っているサインです。


帰宅動線も、「ゼロ」を目指さなくていい


ここで大切なのは、

動きをゼロにすることが目的ではない、

という点です。


迷わず、止まらず、

自然に体が流れる。


その家族にとって

ちょうどいい距離と順番が整っていれば、

それで十分です。


帰宅動線セルフチェック


最後に、

簡単なチェックをしてみてください。


 □ バッグの定位置が決まっていない

 □ 上着がリビングに流れ込む

 □ 郵便物の仮置き場所がない

 □ 買い物袋を床に置いてしまう

 □ 帰宅後、一気に散らかる

 □ 郵便物がダイニングテーブルの上に溜まっている


2つ以上当てはまったら、

帰宅動線を見直す余地があります。


まずは、

「いちばん止まりやすい動き」を

ひとつだけ減らすところからで十分です。


次回予告


帰宅動線が整うと、

一日の終わり方が変わります。


そしてそれは、

他の動線を整えるための

土台にもなります。


次回は、

家事の中でも負担が大きい

「キッチン動線」について、

考え方からお話ししていく予定です。

👉はじめての方はこちら



毎日の暮らしが、
少しでもラクになるきっかけになれば嬉しいです。

関 美和|一級建築士
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https://miwaseki.carrd.co/