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yukiko160830
君に贈る火星の【ショートショートnote杯】
昔では夢のようだった事。今では現実のものとなった。
地球と火星の自由な行き来。地球からは連日ツアーを組んで観光客がやって来る。
僕は街角のベンチに座り、そんな地球人たちを見ていた。
僕は火星で生まれた地球人だ。だけど、地球には行った事が無い。
僕の所に一人の少女がやって来た。
「写真を撮ってもらえませんか?」
僕は写真を撮った。はにかむ笑顔がステキな少女。
「ありがとう。あなたは火星人?」
「僕は火星で生まれた地球人だよ。」
少女は家族と一緒に地球からツアーに来たらしい。僕の横に座るとどちらからともなく話をした。住んでいる所、好きな事、流行っている事。
なぜか、彼女の事は昔から知っているような気がした。懐かしい感じ。
別れ際、僕は偶然ポケットに入っていた石を少女にあげた。
帰宅後、昔の写真を見ていると僕の横に写る少女そっくりの子。
思い出した。少女は幼稚園で同じクラスだった子。初恋の子。
また、いつか逢えるかな。これが運命なら。
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