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【あの日母になった私へ】見守る事って難しい


新米お母さんの君へ

あの日、お母さんになった君へ子育ての終わった私からお便りします。
自分から自分へ宛てて書く手紙は変な感じだけれど、育児の息抜きのつもりでお気楽に読んでみてね。

あの年の事は今でも忘れられません。
暑くて水不足で、おまけに米不足だったんですよね。梅雨も明けていないのにカンカン照りで暑かったあの日、本当に大変でした。里帰りしてほんの1週間足らずの出来事でしたね。

午前中、なんだか生暖かい感じがしたんですよね。お漏らしではない、あの感覚は破水でした。慌てて産院に電話するとすぐ来てくださいとの事。たまたま仕事の休みだったお母さんと産院へ急ぎました。

破水をしたからには産まなくてはなりません。予定日まで2~3週間あったので、まだまだだと余裕をかましていた夫氏に電話をしたよね。月末の忙しい時だったけれど、とりあえず一旦来てくれたっけね。

君はというと、バルーンを入れられて陣痛を起こされたね。最初は楽勝だったのに、お産が進むにつれて痛みが増してきました。痛みを逃すために横向きになっていたら、看護師さんがすっ飛んできて「モニターでチェックしているから動いちゃダメです!!」なんて怒られてムカついちゃったっけ。

あまりに痛くて、正直「もう赤ちゃんいらないー」なんて思って涙が浮かんできたよね。今思うと酷い言い草なんだけど、それ位痛かったのです。

そんなこんなで、いざ出産となりました。うまくいくかと心配でしたがなんとかうまくいきましたね。「ヒッヒッフー」なんてやる余裕はありませんでしたが、助産師さんの声に合わせていきんで頭がずるんと出た時のあの感触は今でも忘れる事はありません。

「おめでとうございます。かわいい女の子ですよ」
その声に、やっぱりエコーの映像は正しかった!と改めて思ったものでした。

生まれてきた長女を初めて抱っこした時。
つやつやの髪の毛をそっと撫でた時。
そして、初めて母乳を飲ませた時。
君は心からお母さんになった喜びを感じると同時に大人になるまでちゃんと育てなきゃいけないっていう責任がある事を恐ろしく感じたね。

でも、大丈夫。
それから2年半後にふたり目の女の子を授かるんだけど、ふたりともちゃんと立派に育っているから。今では立派に社会人として自立しています。だから、自信を持って子育てしてね。

なかなか思うように進めなくて、落ち込んだりイライラしたり、投げ出したくなる事もありました。それでも、あの子たちは自分の道を自分で切り開いて進んでいます。

子育ての終わった今の私は、ひとつだけ後悔している事があります。

それは、見守る事ができなかった、という事です。

あの子たちが小学生の時に聞いた講演会での話です。
講師の方は「親は木の上に立ってみる」と仰いました。何でも先回りして手を出し過ぎずに、木の上で見守っている位で丁度いいという話をされました。

その話を聞いて、私は自分が何でも先回りをしているんだと気が付きました。同居をしているので、殊のほか人の目が気になって先回りしてしまっていたんです。それでも私は、あの子たちが就職するまで先回りがやめられませんでした。そうするのは、子供のためというよりは自分の保身のためだったのかもしれません。

そのせいで、あの子たちは「自分で決めた事を傷ついてもやる」という事が苦手になってしまったかもしれません。社会に出て揉まれて経験値を積んで、今は自分でできるようになっていると思うけれど、私がその芽を摘んでいたのかもしれないと思うと後悔しかありません。

もし、あの日の君に私が会いに行けるのなら、先回りしなくても後ろで見ているだけでいいんだよと伝えたいです。困って振り返った時に手を貸してあげればいいんだよって。

だけどね、君は大人になったあの子たちと今でも仲良くしているから、それは安心してね。たまには一緒に出掛けたりして楽しくしているよ。なんなら、お母さんともママとも呼ばれずに名前で呼ばれているから!!

まだお母さんになったばかりで、先の事なんて分からずに不安でいっぱいだろうけど、気楽にいきましょう!まだまだ先は長いのだから。
新米お母さん、ファイテン♡

子育てが終わった私より

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今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪


#あの日母になった私へ




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