【シロクマ文芸部】初めてのキスの味
初めてのキスはレモンの味がするという。だけど、実際の所はどうなのだろう。
私の場合は夢もロマンも何もなく、アルコールの味がした。何故にそんな事になったか、ちょっと語ってみようと思う。本当に誰得な話なので、お暇な方は読んで頂けたら嬉しく思う。
私は18歳位まではまるでモテる事もなく、片思いばかりで本当に男っ気がなかった。
私だって少女マンガみたいに、男子と付き合ったり、デートしたり、毎晩こっそり電話したりきゅんきゅんしてみたかった。
でも、当時は女子が多い学校に通っていたり、身長が周りの女子より高くて目が二重じゃなかった事にコンプレックスもあり、男子と話す事すらできなかった。
高校を卒業しても相変わらず彼氏もおらず、デートもその先のいろんな事も経験した事がなかった。そういう事は、少女マンガや小説やドラマで妄想するもので、私は一生経験する事は無いのだろうと思っていた。
ところが、そんな私にも転機が訪れた。
ある春の土曜日、私は友人達と飲みに行く事になっていた。
その日の私は仕事で、なかなかなやらかしをしてしまった。請求書を出したのはいいけど、出力ミスをしてしまい大量の伝票を無駄にしてしまった。幸い叱られる事はなかったものの、単純なミスをしてしまった事に自分が情けなくて落ち込んでしまった。
夕方、仕事帰りに友人と待ち合わせた。今の私なら気分の切り替えもできるのだけど、当時の私はそれもできずにグズグズとした気持ちを引きずっていた。
そんな事だから、お酒がよく入る。楽しく話していても、やはり気持ちが晴れる事もなく、私はお酒に逃げてしまう。
2次会で私達はディスコに行った。そこでも私は飲んでいた。もちろんフロアにも出ていたけれど。
すると、私達に声を掛けてきた2人組がいた。一緒に飲んだり踊ったりしたその人達は私達より1つ上みたいだった。しばらくディスコにいたけど、その後は5人で3次会へ行った。
3次会は彼らの行きつけのお店だ。そこでも私は飲んでいた。
「もうやめときなよ」
と止められても、私は飲んでいた(らしい)。
そのうち私は寝ていた(らしい)。
ふと目が覚めると、私は車の中でキスをされていた。その感触で一気に目が覚めた。
「ワタシハイッタイナニヲシテイルノ?」
キスをされながら、私の頭の中は片言の日本語がぐるぐるしていた。
友達と彼らで私の家まで車で送ってくれたのは覚えている。だけど、家の鍵をバッグから出す事ができなかったため、そのまま引き返した(らしい)。ちなみに飲酒運転は当時は大目に見られていた部分もあるので、ご了承いただきたいと思う。
私は当時はまだウブなお子ちゃまだったので、初めてのキスには夢があった。それなのに、好きでもない人と経験する有様だ。しかも、レモンどころかアルコールの味のするキスだ。
これも、いつまでも仕事のミスを引きずり、お酒に逃げて飲み過ぎた私の自業自得だ。
前から記事を読んで下さる方はご存知の通り、私には「よくぞご無事で案件」と言われる話がいくつかある。今回のこの話もその類のものだ。
今考えると、もしかしたらもっと危険な目に遭っていたかもしれなかった。この程度で済んで本当に良かったと思う。それからの私は『酒は飲んでも飲まれるな』を胸にお酒を飲んでいる。おかげでそれからの私にはお酒の失敗はほぼ無い。やはり、失敗は成功の母なのだろう。
最後に1つ。
私にキスしてきた人が私達に声を掛けてきたのは、私がその人の好きだった人に似ていたからだそうだ。って、そんな事は知らんがな、である。その人がどことなく大江千里に似ていたというのも、また何とも皮肉な話でもある。
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シロクマ文芸部に参加します💛
今週のお題は「初めての」です。
今回のお題、「初めての」というとつい「ア◯ム」と歌ってしまいますw
で、その後は「初めてのチュウ」を連想しました。
そこで、初めてのキスという記憶を辿ったエッセイもどきを書きました。
まあ、私の初めてのキス話なんて需要があるのかは謎ですがw
酒は飲んでも飲まれるな、って話ですね。
目の事ですが、私は一重というか奥二重というか、はっきりしない目元だったんです。アイシャドウも使いづらいし、なんか可愛く思えなくてコンプレックスでした。
ところが20歳になる頃、いきなりはっきりした二重になったのでした。
実は、このエッセイは以前書いた記事の焼き直しです。
あの時の記事より読みやすくなったかなと思います。
小牧部長、今年もお世話になります。
頭を捻りつつ、お題で書いていきたいと思います!
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪
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