見出し画像

【読書感想文】あれからもう23年〜リリー&ナンシーの小さなスナック


みゆです。

ひと月ほど前、ヒスイちゃんのランダムブック(選書サービス)を利用して本が2冊届きました。

今回はそのうちの1冊で感想文を書きたいと思います!

今回の本はこちらです⭐

手作りの栞🔖が付いてた💕

リリー&ナンシーの小さなスナック

ナンシー関さんといえば・・・

突然の早過ぎる死からもう23年が経ちました

私がナンシー関さんの事を知ったのは、通販生活というカタログ雑誌の記憶スケッチアカデミーというコーナーです。毎号のお題に沿って読者が記憶のみを頼りに絵を描き、それにナンシー関さんがコメントしてくれるという内容です。
お題は人魚や河童、アントニオ猪木など皆が知っていてイメージできたりするものばかりです。ところが、何も見ずに記憶だけで描くと何かが違う珍妙なものが出来上がるのです。それらにナンシー関さんが付ける絶妙なコメントがそこはかとなく面白くて、その連載を私は毎号楽しみにしていました。この連載が見たいがために通販生活を購読している部分もありました。

※もしかしたら、もう少し前から知っていたのかもしれません。とにかく、記憶スケッチアカデミーで笑い転げていたのはたしかです。

それからの私は、ナンシー関さんの本をたくさんたくさん読みました。
味わい深い消しゴム版画に添えられたコラムがこれまた素晴らしくて、面白くもあり風刺も効いていて、優しいまなざしの中に加わるほんの少しの毒がクセになりました。
その頃の私の毎日の暮らしはキツイ事も多かったけれど、ナンシー関さんの本を読んでいる間は、そういう事も忘れられました。

没後23年に届いた今回の本も、何かの縁なのでしょう。
久しぶりのナンシー節を堪能したいと思います。
前置きが長くなりましたが、以下感想を書いていきます💛

📚 📚 📚

この本は、雑誌CREAで2000年9月号から2002年8月号の2年間連載されたリリー・フランキーさんとナンシー関さんとの対談集だ。この連載自体は10年ほど続いていて、リリーさんは3代目のパートナーとなる。

私にとっては2000年なんてつい最近の事なのだが、本を読んでいるとやはり月日を感じてしまう。

例えば、文中に出てくる「i-mode」だの「ワープロで文を書くからWordを使う」だの「インターネットは使っていない」などの言葉が出てくる。さらに、リリーさんはインターネット回線が繋がる音のモノマネをするという。いや、ほんと、懐かし過ぎる。これはやはり、2000年代初頭だなあと改めて思う。

私自身は1998年~1999年(世界は滅亡しなかった故w)頃にi-modeケータイ(当時はケータイ端末も数千円から一万円程度で買えた)やインターネットに繋がるパソコン(仕事ではすでに使っていた)を使い出した。
だから、当時のネットに対する色々が思い出される。あのネット黎明期のわちゃわちゃぶりが楽しかったし懐かしい。ナンシーさん達も同じ思いをしたのかと思うと、同じ時代を生きてきた実感があるというものだ。

ナンシーさんといえば、TV周りの色々を語る方なのだが、この本ではTVの事はあまり触れられていない。昼ドラの「はるちゃん」Vシネマ、あとは長嶋一茂さんが映画「覆面ストッパー」に主演する話くらいしか出てこない。
一茂さんのくだりは面白かったし笑った。
ナンシーさんが亡くなってしまった後に起こった、自宅の塀に落書きされた事件コメンテーターとしてTVに出ている事、バラエティでも活躍されている事をナンシーさんだったらどんな風に消しゴムに彫り、コラムにするのだろうと思ったらちょっと切なくなった。

どの章もお題に沿ってお二人のトークが弾む。私はなんとなくナンシーさんって寡黙な方なのかと思っていたが、この対談で見る限りはいつも本で読んでいる風な軽妙なおしゃべりをなさっている。所々でいちいち面白い。声を出して笑う所もあれば、クククとニヤニヤしながら笑う所もある。なんにせよ、面白いの一言だ。

だけど、そればかりではない。
今現在、ナンシーさんがもうこの世にいない世界線で私はこの本を読んでいる。だから、時々切なくなる箇所がある。
例えば、10年後は何をしているだろうという会話だ。ナンシーさんは「10年後も変わらずに消しゴムを掘っている」と言う。私は叶う事のないその未来が切なくて、なんなら涙さえ出てくる。ナンシーさんの本で泣くなんて、そんな未来も私は知らなかった。

ナンシーさんが亡くなる直前の章では、タロット占いができるというリリーさんがナンシーさんを占ってあげると言った際、ナンシーさんはこう言うのだ。
「私のことは絶対に当てさせないよ。ことごとくハズさせる自信がある(笑)」
ナンシーさんのこの言葉は、見事的中だ。なぜなら、次の対談でリリーさんがタロットを引く予定だったのに、もうそれは永久にできなくなったのだから。

この本の最終章(すなわち連載の最後)はリリーさんのエッセイで締めくくられる。

ナンシーさんが急死したあの雨の日、リリーさんは病院でナンシーさんと対面したのだそうだ。あの日の夜は、リリーさんとの対談があったのだという。
ナンシーさんとの思い出をリリーさんは綴る。それを読む私はやっぱり涙が溢れる。ナンシーさんの事を私は何も知らないのに。それでも、ナンシーさんの書くものに触れてきた私は、あの日から23年の月日が流れても涙する。

ナンシーさんがいなくなって月日が流れ、今のTV周りは混沌としたものに変わってしまった。もしも、ナンシーさんが生きていたなら、今のTV周りの事をどんな風に消しゴムを彫り、コラムを書くのだろうと考えてしまう。

この記事を書くにあたり、ナンシーさんの記事をネットでいくつか読んだり、動画を見たりした。それらの文章が映像が私の胸に突き刺さる。またナンシーさんの本を集めようか、などと思った。もう新しい本が読めないのなら、今までの本をじっくり読みたいではないか。

📚 📚 📚

そういえば、ヒスイちゃんとは私が思い付きで始めたコラボ企画で一緒に遊んだ事もありました。

私達のお題は「ちくわ」でした。

ヒスイちゃんは呑みながらちくわについて語っています💛

私ったら、下ネタ満載の掌編小説を書いていました。
久々に読みましたが・・・自分で言うのもなんですが、面白いですww
夜みゆさん渾身の掌編小説です!
このコラボ企画、めっちゃ楽しかったんですよねー。

今回の感想文もある意味、ヒスイちゃんとのコラボですよね😊

ランダムブックで届いたもう1冊の本も読んだら感想文を書いちゃいます💪



今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪

いいなと思ったら応援しよう!

櫻庭みゆ💕きゅんをお届けするひと⭐️ もしも、サポートをして頂けましたら、飛び上がって喜びます\(*^▽^*)/ 頂いたサポートは、ありがたく今晩のお酒🍺・・・ではなく、自分を高めるための書籍購入📙などに使わせて頂きます💚