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【子育てエッセイ】#25 すぐ近くに “今” を書き加えていくような

「あなたはこういう人だよね」というような、

永続的で固定的な捉え方をされることが、

僕は、どうやらかなり苦手らしい。


それよりも、

「あの時は、こうだったよね」という、

瞬間ごとの捉え方で関わってもらえる方が、
ずっとしっくりくる。


もうちょっとこまかく整理をすると、

会話や関わりの入り口として、

「前はこういう感じだったよね」とか、

「こういう感じの人だと思っているんだけど」とか、

過去の情報をもとにした投げかけは

きっとありがたいんだと思う。


ゼロから毎回説明したいわけでもないからね。


ただ、そこから先は、

その時々の僕の返答を踏まえて、

「僕」というイメージを立体的に更新したり、

少し修正したりしながら
関わってもらえたら嬉しいな、と思っている。


たとえば、

「5年くらい前までは
 星野源くんにハマっていたけれど、

 最近は、藤井風くんにハマっているわけね」

「でも、別に星野源くんが
 嫌いになったわけでもなさそうだね」


そんなふうに、

“過去” を消しゴムで消すのではなく、

すぐ近くに “今” を書き加えていくような
理解のされ方が好きだ。


ただ、この関わり方は、やはり手間がかかる。

「前もこうだったから、今回も同じだろう」
という近道が使えないことも多い。


でも、それでもなお、

僕はその方が “やさしい” と思っている。。うん。



とは言ってみたものの、

こうしたコミュニケーションとは
けっこう離れた生き方をしている人物が、

愛すべき “天然ちゃん” の、我が妻であり、

毎日いちばん身近にいる存在でもあるわけで。。。


それはそれで、楽しい時間もとても多いのだけれど。




子育てをしていると、

「人は変わり続ける存在だ」という感覚は、

よりはっきりする。


子どもは、昨日できなかったことが
今日できたり、

昨日好きだったものに
今日は見向きもしなかったりする。


「この子はこういうタイプだから」と決めた瞬間に、

こちらの見える世界が、

一気に狭くなってしまう
部類のものもけっこうある。


だから僕は、

できるだけ “今を書き加えて” いきたい。


今、この子はどんな状態なのか。

今、何に心が動いているのか。




話は少し変わるけれど、

こうした考えもあって、僕は

「職業」や「学歴」といった情報を、

お互いにできるだけ知らないまま
関係を重ねていくことに楽しさを感じている。


必要なタイミングが来たら、

本人が心地よい範囲で開示するのはかまわない。


でも、最初から、

ひと足も、ふた足も跳んで
人物像を大きくしてしまう関わり方は、

少しもったいない気がする。


また、noteという文章中心の
プラットフォームでは、

すでにほぼ実現されているけれど、

「見た目」や「声」、

「年齢」といった強い印象を与える要素も、

お互いにできるだけ排したまま
やり取りを続けてみたい。


まぁね、未就学児の子どもが二人いて、

もう一人欲しいと思っている時点で、

ある程度「年齢層」の想像はつくだろうけれど。

でも、これ以上はなるべく内緒でいきたい。


その方が、お互いに

勝手に大きすぎる期待もしないし、

期待の反動でがっかりしすぎる
こともないんじゃないかな。


“今までとは違う” を受け取りやすくもなるし、

“これはずっと大切にしていく” ということに
呆れたり、飽きられたりすることも

起きにくいんじゃないかと思う。


なにより、“想像できる余白” があるって

楽しいじゃないですか。



「どこで何をしているのか」“だけ” よりも、


「どんなことに、何をどう感じているのか」


「これから、どうしてみたいのか」。



そんな “ひと足跳びではない” やり取りを、


子どもとの日々の記録とともに、

みんなと少しずつ重ねていけたらと思っている。


そういう意味でも、“じっくり” いきましょ。






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