サステナブルな顔面計画
人は見栄を張りたい生き物なのだと思う。
新しい職場は都会だ。都会のどまんなか。だいたいの人がオフィスって聞いて思い浮かべるような感じの。
そんなところに毎日お勤めするならば、さすがに身なりを整えないといけない。Tシャツとゆるいズボン(ガウチョパンツなんて言ったりもする)で自転車をすっ飛ばして、着いた頃にはなけなしの化粧だって全く無い。という状態からは少なくとも脱出したいものである。
(よくそんな環境激変させようと思ったなというツッコミは聞かないことにする)
さて。もう少しまともに化粧をしようとは思うものの、社会人として最低限の顔でいられればいいという最底辺の目標設定である。別に美魔女とかにならなくてもいいし、10歳若返るなんておこがましいことも考えていない。そもそも技術もない。やってる時間もない。
とりあえず、化粧をしているということさえわかれば……。というわけで、眉毛を書くことにした。
いや、眉毛今までなかったわけじゃないのよ?自分の眉毛が普通にあるから、それを活用していたというか……。
ただ、書くといってもどうしていいか分からない初心者。わからないことはプロに聞け。下手に自己流でまゆ毛がなくなって悲しいことになる前に、メイク屋さんに行くことに。
いざメイク屋さんに行けば、そこはもう整った眉毛の生産工場みたいなもので。どういう方向性にするかとか、やり方とか、メンテナンスとかについてまで、きっちりかっちりラインにのって整えてもらうこと20分。もう途中から何されてたのかわからない。ブラシみたいなのとか知らない道具使ってた(語彙力)。
ふぅ。ようやく、普通の女子っぽくなった。あ、女子って言うのはやめておいたほうがいいか。
アイラインとか難しそうなことはやめておく。とにかく、持続可能な顔面を作るのが大事なのだ。
「明日も、これで生きていく」
どっかのファッションブランドのキャッチコピーにこんなんあった気がする。
ゆるく、細く、長く……蕎麦にしてはまずそうね。けど、そんな感じで顔面を維持していくつもりである。
見栄はどこいった?(さあ?)
