CoC 珈琲と猫,お前が人を殺すのだ ネタバレあり感想
前回「鰯と柊」というシナリオを回したのですが、その継続で「珈琲と猫」「お前が人を殺すのだ」という二つのシナリオを通過してきました。両方とも、特に「お前が人を殺すのだ」は「鰯と柊」の継続にとても向いているシナリオでした。
前回のPL(HO柊)が今回はKPをやってくれて、改変多めながらも元のシナリオの良さを残した感じに収まっていてすごかった(語彙力)。
前回の「CoC 鰯と柊 ネタバレあり感想」を読んでいただけていたり、「鰯と柊」の内容を知っていると分かりやすいと思いますが、そうでなくても一応読めるようには書いているので、良ければ見ていってください。
【注意】
以下「珈琲と猫」「お前が人を殺すのだ」「鰯と柊」のネタバレを含みます。ネタバレを見ると自分や同行者の楽しみを大きく損なう場合があるので、通過予定のある方はブラウザバックをお願いします。
PC紹介

「鰯と柊」でのHO鰯
神田逢糸(かんだ あいと)
24歳男性、元教祖のフリーター
APP16でとにかく顔が良い
CON6の病弱
「鰯と柊」でエンド1を迎えた後、HO柊と逃亡生活を続けている
珈琲と猫
喫茶店に行ってご飯を食べる、SAN値回復シナリオ。KPが選んで持ってきてくれました。短時間なのに終わった後余韻が残っていて良かったです。食べ物の描写が本当に美味しそうで、リアルSAN値も回復する温かいシナリオでした。
KPのシナリオ改変がすごく上手くて、メニューに「鰯と柊」の朝食で出たメニューだとか、演劇部の身内ノリ(僕もKPも同じ演劇部に所属している)だとかが含まれていて面白かったんですよね。やっぱり今回KPをやってくれた友人はシナリオ改変の才能があると思う。
特に僕が素晴らしいと思っている改変が、喫茶店のマスターが鬼灯(「鰯と柊」のNPC)になっていたこと。目星に成功して、「マスターが見覚えのある耳飾りをしていることに気付く」という描写が入った時ゾクッとしました。なんて粋なことしてくれるんだろう、と。
結局改変もあってSAN値は24回復しました(改変がない場合流石にここまでは回復しないと思われる)。
SAN値の削れるシナリオを通過した後、継続で次のシナリオに行きたいけれどSAN値が心許ない、という時におすすめしたいシナリオです。これを読んでいる方は通過済もしくは通過予定のない方だと思うので、ぜひ周りに良いSAN回復シナリオを探している人がいれば勧めてあげてください。
お前が人を殺すのだ
今回のメイン。PCを苦しめたり僕自身がPLとして苦しんだりするのが好きなので、「鰯と柊」の継続で行くと苦しいと聞いて僕が選んだシナリオです。
それぞれ檻に入った二人(もしくは二つの派閥)のどちらが罪人かを決めて裁き続けるので、頭をフル回転させてめちゃくちゃ考えました。今日は前回よりもきちんと頭が回っていてリアルINTも高かったんですが、一つ一つの選択を全部長考しましたね。
そして結果的には、三つ目の部屋に来たところで裁くことに抵抗して殺されるエンドを辿りました。このPC(以下逢糸)って教祖として祈りを下していた割には覚悟が決まりきっていなくて、曖昧な善悪の基準を持ったままで生きてきたと思っているので、人を裁けるだけの度胸はないんじゃないかな、と。既に二人裁いてしまったのに、結局はっきり白黒つけられず投げ出すところが逢糸らしいと思うので、一番相応しいエンドだったと思います。
ちなみにここでまた素晴らしい改変があって、案内をしてくれる覆面の人間がHO柊になっていました。覆面の人間に殺されるとき、「あなたはやっぱり裁けない。……じゃあ、私の罪も赦してくれますよね? 裁いたりしませんよね?」と言われて、逢糸的にはHO柊の罪を知らないので困惑するしかないんですが、全てを知っているPLの僕は苦しむなどしていました。僕を的確に刺す言葉選びが上手い。殺される間際のRPは楽しかった。結局「知らなくて良いよ」と言われて殺されたところで目が覚めました。
そして目覚めた後、HO柊の部屋に行きます(同居している)。後からシナリオ読んで知ったんですけど、シナリオだと目覚めたところで話が終わりなんですね。これもKPの粋な改変。
HO柊の部屋で先程見た悪夢について話して、でもはぐらかされて、結局は夢の話ということに落ち着いて。逢糸目線では少しの謎が残ったまま、平和で幸せな日常が続いていく、というエンドになりました。
いつか、お互い内緒の罪を明かして、地獄へと続くふたりぼっちの道を歩いていくことを再確認する日が来てほしいね。また継続シナリオはやるつもりなので、そのいつかは案外すぐに来るかもしれませんが。
そして、ここからはifのお話。エンドを迎えた後、KPの提案で途中で裁くことを放棄しなかった場合のルートを見せてもらいました。
5つ目の部屋、檻の中にいたのはHO柊。「神の加護」と偽って大量殺人を犯した殺人犯であるHO柊とその被害者、どちらが罪人であるか、と問われました。勿論、正しい答えなんて僕も逢糸も分かりきっている。それでも、ここで逢糸はどのような選択をして、何と言うのか相当悩みました。恐らく、教祖であろうとしていた頃の逢糸なら、HO柊を罪人として選んだと思います。正しくあろうとしていただろうし、人から頼られて感謝されることを生きがいにしていたので。きっと、裁きを終えた後に後を追うのでしょうが。
それでも、現在の逢糸ならどうするかと考えた時に、正しさよりも何よりもHO柊を優先すると思ったんです。現在の逢糸にはHO柊しかいませんし、HO柊が世界の全てで、互いに依存しあっているので。
そして逢糸は被害者たちを罪人として選びました。「間違っているのは知っている。それでも僕はHO柊を信じたいし、僕たちはどうせ一蓮托生、同じ地獄に二人で行くんだ。それに、僕はもう教祖じゃないから、正しくなくたっていい」と言って。きっとここが名言のチャンスなんだと思って台詞考えるのに時間を費やしちゃった。こんなことをバラしたら格好がつかないんですが。
ifルートなのでSAN値チェックは省き、最後は逢糸も罪人として裁かれます。罪を受け入れ、裁きが下されたところで目が覚めました。その後またHO柊の部屋に行って、夢の話をします。
話の中で、逢糸は夢でHO柊が神の加護と偽って大量殺人を起こしたことになっていた、と本人に伝えます。続いて、初めて逢糸は直接HO柊に尋ねました。「HO柊が神の加護を持っていたというのは本当なの?」と。答えはNOである、とPLの僕は知っていますが、逢糸はそれを知る由もない訳で。HO柊は暫く言い淀んだ後、震える声で「本当だよ、信じて」と答えました。
きっと心理学に精通している逢糸なら、それが本当か嘘かは判別できたことでしょう。だけれど、逢糸はその言葉に頷いて、いつも通りの幸せな日常に戻ることを選びました。
僕の勝手な想像なんですが、多分逢糸も知るのが怖かったんだと思います。いずれ知ることになるのか、それは誰にも分かりませんが。
まとめ
今回二つのシナリオを通過して、感情がぐちゃぐちゃになってリアルSAN値が削られると共に、逢糸の解像度がより高まった気がします。
キャラシを作るのが好きなので新規の方が楽しいのではないかと思っていたのですが、継続も継続で別の楽しさがありましたね。PCの思考が理解できてくる感覚は何にも代えられない楽しさがある。
シナリオ製作者様、一緒に遊んでくれたKPの友人、ありがとうございました!
恐らく逢糸とHO柊で別のシナリオにも行くと思うので、その時はまたここに感想を書きます。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

