決めつけは、読む前に終わっている
割引あり
私は、この件を公平に書けるだろうか。
たぶん、書けない。理由は、最後に書く。
七月一日、週刊文春が、あるドラマの撮影をめぐる報道を出した。フジテレビ「夫婦別姓刑事」。主演の佐藤二朗さんと、共演の橋本愛さん。何が起きて、何が割れているのかは、別稿(無料)で整理した。事実はほぼ共通で、割れているのは「それをどう名づけるか」だけだった。その先の話を、ここでする。
読む前に、決まっていた
報道が届いてまず起きたのは、検討ではなく、振り分けだった。
見出しの上では、佐藤二朗さんを加害者とする声が目立った。だが、それとほぼ同じ速さで、「本当は佐藤さんが陥れられたのだ」という声も上がっていた。方向は逆でも、どちらも、中身を読む前の評決だ。証拠より先に、評決だけが、両側で出そろっていた。
実はこの一件は、まっさらには受け取られていない。
この数年、女性からの被害の告発をめぐる言い争いが、ずっと続いてきた。告発する側と、それを疑う側。その構図が、先にある。
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