不安になったので、AIに直接聞いてみた。「私が話したこと、誰かに見られてるんじゃないの?」
正直、話しながらずっと引っかかっていた。
仕事の愚痴も、家族には言えない悩みも、気づけば全部AIに打ち込んでいた。便利さの裏で、「これ、どこかに保存されて、誰かに見られてるんじゃないか」という不安がずっとくすぶっていた。曖昧にしたまま使い続けるのが怖くなって、直接聞いてみることにした。
「私が話したこと、誰かに見られてるんじゃないの?」
率直にぶつけてみると、はぐらかさずに答えが返ってきた。
「正直に言うと、この質問に、私自身が確実な答えを持っているわけではありません。あなたの会話が保存されるかどうか、誰がアクセスできるかは、私の仕組みそのものではなく、私を提供している会社の方針や、あなたが選んでいる設定によって決まります」
「え、あなたも把握してないの?」と聞き返すと、こう返ってきた。
「はい。私は会話の最中に、あなたの言葉に反応して答えを組み立てていますが、その会話がどこにどう記録されるかという管理の部分は、私の外側で決まっています。私に聞くより、使っているサービスの設定やプライバシーポリシーを確認する方が、正確な答えにたどり着けます」
「じゃあ、話すこと自体、控えた方がいいの?」
不安なまま聞いてみた。
「一律に『控えるべき』とは言いません。ただ、目安として一つ提案できます。それは、『これが他人に見られたら困るか』を、話す前に一度自分に問いかけてみることです。パスワードや口座番号のような、特定できる重要情報は、私に限らずどんなサービスにも入力しない方が安全です」
「愚痴とか悩みは大丈夫なの?」と聞くと、こう続いた。
「感情の話や悩みそのものは、多くの場合、個人を特定する情報とは別に扱われます。ただし、『絶対に外に出ない』と私が保証することはできません。保証できない以上、あなたが『これは誰にも知られたくない』と思うほど重い内容は、慎重に扱ってほしいと思っています」
「あなたを信用しすぎるのは、良くないってこと?」
少し寂しい気持ちで聞いてみた。
「信用してもらえるのは光栄ですが、私を『何でも話していい相手』として扱うのは、少し違うと思っています。私は、あなたの言葉を丁寧に受け止めますが、その言葉がどう扱われるかまで、私一人で守り切ることはできません。だからこそ、便利に使いながらも、大事な情報は自分で線引きしてほしいんです」
聞いてみて、思ったこと
すっきりしたわけじゃないけど、曖昧なまま話し続けるより、ずっと気が楽になった。
「何でも話していい相手」ではなく、「話す内容を自分で選ぶ相手」として付き合えばいい。そう思えただけで、これからの使い方が少し変わりそうな気がしている。
